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二人三脚で営んできた宿〜きよ子さん編〜

こんにちは!staffのAYAKAです。
ついこの間、紅葉がピークを迎え秋真っ盛りの景色から一変。
山の冠雪が観測され冬が一気に身近に迫ってきたような飯綱町です。

タイヤ急いで履き替えないと…汗

りんごは甘い品種が続々と出てきています。
食卓には頂いたりんご、
お邪魔したおうちのお茶うけにりんご、
りんご、りんご、りんご。
りんごを見ない日はありません。

最近は柿もたくさん頂きます。
窓辺に渋柿を吊るるご家庭が沢山。
どこへ行っても見かけるので、干し柿への期待度がむくむく膨らみます。
早く食べたいな〜〜。


さて今回の記事は、「二人三脚で営んできた宿」の第二弾です。
女将である“きよ子さん編“!



女将 きよ子さん

・飯綱町出身
・ご実家はお米やりんごの栽培をする「YOU 優 FARM」さん
(→宿でも商品の置き販売や、りんご・お米などの注文を承っています)
・お料理、刺繍などが趣味
・お洋服とか、さりげなく身に着けるアクセサリーが可愛い

宿を守り続けていく中で、宿の”今まで”を形作った

素泊まりになる前の丸為旅館は、夕食と朝ごはんの二食付きのお宿でした。

食材の買い出し、献立決め、調理、提供まで、
ほとんどを女将であるきよ子さんが担当しやっていました。
この時の宿のお客さんは、仕事での利用が多かったので
お弁当の注文が入ることもあったとか…。
今でも当時の献立とか日記が書かれたノートが何冊も残っています。
まめな性格はお父さんと一緒なんですね。


ざっと20年分の記録!

恥ずかしがってあまり中は見せてはくれませんが、
じっくり読む機会を伺っているAYAKAです。



レシピ本もしっかり読むタイプ。
栗原はるみさんの本が多めみたいです。

食事を提供する相手は不特定多数のお客さんだから、
メニューを考えたり調理をすることは日々気を張る仕事で
苦労が絶えなかったそう。

常に新しいレシピやアイデアを積極的にインプットしていたんだなぁと、
棚にある本や今のきよ子さんの生活の様子からは伺えます。


向かって右のエントランスが喫茶の入り口。
旅館は左側。

厨房と食堂を、コロナを機に「カフェを営みたい」という別のオーナーへ貸し出したタイミングで食事提供はやめた丸為旅館。

決心をしたのはきよ子さんです。
今までやってたことを変えたり、やめたりする事って
とても大きな決断だったかと思います。

食事が無くなって残念に思う方ももちろんいらっしゃいました。
ですが、「素泊まりなら」と新しく利用する方もちらほらいるのも事実。
(気軽さからなのか、滞在目的の変化からなのか、理由はわかりませんが…)

やめる”ことは、マイナスなイメージがついてきがちですが
きよ子さんのこの決断によって丸為旅館には新しい風が吹いていくことになります。

↓ こちらを参照

あたたかい、優しい手料理により深まり繋がっていく縁

きよ子さんの料理の腕は今でも健在。

よく来る常連の方や地域の仲間たち、
AYAKAの友人家族、
ADDressの会員さん、
薪運びや畑仕事のお手伝いをしてくれた方に、
腕をふるってご馳走をします。

以前まで使っていた厨房


キーマカレーをADDressの会員さんと
自家製の小豆で作ったお汁粉
寒い日は鍋焼きうどん
ニラせんべいランチ
りんごのベニエ(ドーナツみたいなお菓子)
リモートワーク中の方にお裾分け
蕎麦の日はかき揚げが必ずセット

毎週のようにごはん会を行うのが定番のようになってきて、
なんと最近は台所も新しく新設。
和室だった空間は立派なオープンキッチンに生まれ変わりました。

新しいキッチンもお似合いの二人
IHにはじめ苦戦しました
人が毎週のように集まるように

一緒に食卓を囲んでごはんを食べる事って、
不思議なくらい相手との心の距離が縮まるように感じます。
たとえ急に飛び込みで参加した人とも、はじめましての人も、
たった一度のごはん会で縁は繋がるんです。

次来るときには、「ただいま」と「おかえり」を言い合うようになることも。

さらにきよ子さんのごはんには、
相手への思いやりや愛情がたーくさん込もっているので、
(これに嘘偽りはありません。食べれば分かる。)
食べた人誰もの心にあたたかさがじんわりと浸透するのです。


現在の宿のプラン自体に食事提供はご用意しておりません。

ですがこの”丸為ごはん会”は気まぐれに、不定期に、
割と頻繁に行っていますので、ご興味ある方はおかずを持ち寄ったり
参加費などお持ちしてふるってご参加くださいませ。
(お気軽にstaff AYAKAにご連絡を!)

アクティブきよ子さん

畑仕事でリフレッシュ

宿の業務が落ち着き、ゆっくり畑仕事ができるようになった松田夫妻。
きよ子さんは畑に行く時が一段と生き生きしています。

農家の娘として

ご実家が農家をやられているきよ子さん。

農繁期にはお手伝いにも行くし、
最近ではその農園のりんごの加工品やお米などの卸売りも
宿で始めました。

1合、2合の持ち帰りやすいお米
リンゴジュースやジャムなど
もちろんテイクフリーのりんごも

宿泊された方の中には、りんご狩りをしたい方や
りんごをお土産にご親戚や友人に届けたいという方もいたり。
その際は直接農園へ一緒に出向いたり、
注文の窓口を請け負うこともあります。

是非、農業に興味のある方や
飯綱の農産物を楽しみたい方は
女将きよ子さんのご実家の農園をご活用ください。

手土産にとっても美味しい飯綱町産のりんごやお米、持って帰ってね。
(郵送なども承ってます。)

カフェや素敵なお店巡り

AYAKAは近隣のカフェやお店に出向くのが大好きなので、
「こんなお店ができたんだって!」
とか
「ここのお店美味しかったよ〜」
って話をよくきよ子さんにします。

そうするとノリノリで
「あやちゃん今日ここ行こう!」
って言ってくれるんです。

好きなものが似ているからかもしれませんが、
隙間時間にきよ子さんとランチやお茶をしに行くのは最高に楽しい。

今後も私たちのナガノ良い店開拓は続きます。

町内の天然酵母のパン屋「れうりや」さんでランチ
近隣の町のカフェで一服
町内のクラフトイベントへ行ったりもしました

今、丸為旅館に人が集まる訳

「寄ってく時間ある?」
ってひとことだけで、そこに居場所や帰る場所ができたように感じるんだって
気づいたのはきよ子さんと出会ってから。

ほんの少し顔をだしただけで気づいたら1時間もいちゃったなんてこと、
ここではしょっちゅうなんです。

玄関先だけの会話で終わらせない
それはきよ子さんが必ず意識していることなんだとか。

「若いもんは勝手にやって〜」と言ってはいますが、
話しやすく変化にも柔軟な性格に
ちょっぴりお茶目な性格が相まって、
老若男女関係なく愛され勝手に人が集まってくるのがきよ子さんなのです。

自然とここでコミュニティが生まれたり、
偶然な出会いから一生のご縁になったりなんてことが、
ここからどんどん生まれていってくれたら良いなと心から思います。

これからの拠点の行方

まちやど丸為旅館は今、素泊まりのお宿です。
旅館と名前にはついているから、
宿のイメージは堅苦しくなりがちですが
入りづらいなんてことは全くありません。

あくまで目指すのは、
飯綱町の唯一の”まちやど”。

ここに来る人みんなが、誰だって、
「ただいま〜」と言って良い場所。

誰かにとってほんの少しでも居心地の良い居場所であれるようこの場所を
これから先もずっと残していくこと、
丸為周辺の魅力的なヒト・モノ・コトを発信していくこと、
さらにより良く宿を整えていくこと、
それらがAYAKAの役目かなと思っています。

この場所の大きな魅力がこうして生まれたのは

きよ子さんの大きな決断によるものと、
お父さんの寛容な性格によるもの。

この松田夫妻ふたりの
誰でもやさしく迎え入れてくれる雰囲気があってこそのもの。

新しいヒトやモノコト、雰囲気で構成され始めた丸為旅館に
たくさんの人が興味を持っていただけたら幸いです。

宿泊でも、話をするだけでも、お茶するだけでも。

私たちはお待ちしております。


それでは、良い週末を〜っ!








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