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文章力がないことをむしろ喜ぶべき。

「文章力がないのですが、どうしたら良いですか?」

定期的に届く質問だ。

この手の質問は永久に不滅なのだろう。


「巨人軍は永久に不滅です」という名言を残した元プロ野球選手の長嶋茂雄が脳裏をチラつく。


そういう質問を頂くたびに、僕は自分の経験をもとにある程度有効な方法を伝えてきた。


例えば、
本を読みまくる
ひたすら文章を書く
書いた文章をリライトする

などなど、、、


聞いた本人は「なるほどですね!頑張ります!」と納得したそぶりを見せるが、どうも腑に落ちていない様子。


「うーん、どういえば正解なんだ?」と思うわけだが、結論が出た。


「文章力がないことは才能です。ぜひ喜んでください」と答えるようにしようと。


そもそも冷静に考えてみた。

「文章力そのものがない」なんてことはないだろうと。


日本の識字率は男女とも100%。

一度は文章を書いたことがあるだろう。

特に「文章力がないのですが、どうしたら良いですか?」という質問をする人は、自分を客観的に見つめ、足りない部分を補おうとする向上心ある人なのは間違いない。

だから、ビジネス本や何かしら本を読み、活字に触れる時間も確保してると思われる。


では一体、質問者の言っている「文章力」とは本当のところ何なのか?


一つの結論が出た。

「自分の脳内のイメージを的確に表現する言葉を瞬時に思いつき、言語にしたい」

これではないかと。


例えば、自分が見た映画に感動したとき、「映画めっちゃ面白かった!」以外の表現方法を何パターンも、しかも瞬時に思いつきたい!

そんなところだろうか。


一言モノ申したい。

それは文章力ではない、「超能力」である。


例えば、「映画めっちゃ面白かった!」という表現をシンプルに分解すると「映画」「めっちゃ」「面白かった」と3語に分けられる。


「映画」を別の言い方にすれば「フィルム」「シネマ」「ムービー」「フィルム」「キネマ」、だいたい5種類ある。

「めっちゃ」を言い換えれば、「とても」「たいそう」「かなり」「すごく」「大変」「心の底から」…

数えるとおおよそ100種類ほど。

ソース:とてもの類義語

「面白かった」を言い換えれば、「楽しかった」「素晴らしかった」「奥ゆかしけり」「賑やかだった」など、数えるとおおよそ60種類。

ソース:面白いの類義語


つまり、ザックリ計算すると5×100×60=30000種類の中から、たった1つを選びとるという作業を一瞬でできるようになりたいと、質問者を言っているわけだ。


そんなのIQ180以上の天才数学者並みの頭脳であり、「俺も欲しいわ!」って突っ込みを入れたくなる。


だからこそ、

「文章力がないのですが、どうしたら良いですか?」という質問にそもそもマジメに答えるべきではないのである。


僕に超能力を開花させる教育スキルはない。

正直、文章力がないってかなりのアドバンテージ

こんなこと言うと驚くかもしれないが、文章力がないってかなりのアドバンテージだと思う。

なぜなら、あまり文章書いてこなかった人は少しの文章理論を学んで、実践すればすぐに伸びていくからだ。


逆に中途半端に文章が書ける人ほど、変なクセが取れないで、メッセージ性のない文章が生まれてしまう。


ソースは自分。


僕は何だかんだ文章は書けるほうだと思う。

小さい頃から本を読んでいたし、小学生の頃はよく読書感想文を表彰されていたし、中学校では小説書いたりしてた。

だからこそわかるが、誰かに伝わる文章を書こうと思ったら、自分のこれまで培ってきた我流の文章理論は全て捨てて、伝わる文章の書き方を学び直さなければならない。

つまり、中途半端に書けると、我流の文章を捨てるという余分は工程が生まれてしまうわけだ。

少なくとも自分はそうだった。


だから、何となくで書いてきた文章は辻褄が合わなかったり、理論が展開されていないものばかり。

今の自分が昔の自分が書いた文章を読むたび気持ち悪くなる。

「オ〇ニーしてんな」ってマジメに思う。


繰り返しになるが、
文章力がないなら、それはラッキーだ。

余計なクセがない分、すぐにスキルは伸びる。

アドバンテージだらけなのである。

まとめ

「文章力がないのですが、どうしたら良いですか?」は立派な才能だと思う。

大いに喜んでください。


質問者の選択肢は2つ。

1.文章理論を学び、実践を繰り返しメキメキ技術を伸ばしていく
2.文章は諦めて、動画やイラストに着手する

文章を武器にするなら、やはり実践あるのみ。

選択肢2も僕は全然アリだと思う。
切羽詰まれば自然と文章が書けるようになるし、

文章を書く手が進まないなら、そもそも無理をせず、別の選択肢を取るのも良いではないかと思う。


幸あれ。

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