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【タロット記3】うしろめたさを塗り替える楽しむ力

■タロット記■

これはタロットカードと、自分の体験と、そこから気づいたことの記録です





「3.女帝」から考える

それは、前職でお世話になった九州の課長からの、突然のショートメッセージでした

適応障害と診断されてすぐ休職に入り、そのまま退職となった私は、療養中連絡が来るとしんどくなっていたので、申し訳ないと思いながらその会社で連絡先を交換していた人たちすべて、ブロックする形で遮断していました

ただ、一度だけ連絡先を聞いていて、その後アドレスに登録はしていなかった九州の課長はブロックしていなかったのでメールが届いたようでした

私の業務内容の指揮をとっていたのが九州の課長で、九州のパートさんと私と課長の3人で新システム導入に向けて日々試行錯誤していました

立ち上げから3年目にしてようやく形になり始め、九州ではシステムの運用が始まり、本社もこれから…というところで、私の体調が悪くなって欠勤から休職退職となったので、お世話になった2人…とくに九州のパートさんとは仲が良かったので何も言えず急に辞めてしまったことは1年経ってもずっと心にひかかっていました

そのパートさんを連れて本社に出張になったので、3人で飲みにでも…というお誘いの連絡だったのです

正直、パートさんに会えると思ったら嬉しくて泣きそうになりました
会いたいな…と思ったのが最初の感想です

でも、だんだんと不安が込み上げてきました
急に会社を辞め、仕事を放棄したという後ろめたさが残っているからです

会いたい気持ちと、会いたくない気持ちで揺れ始めました
もしかしたら、本社の人たちに私のことが耳に入るかも…と思うとそれも怖くて、お断りしようかと文章を書き始めていました

それでも悩む気持ちもあって、よし、とカードを1枚めくりました
出たのは「3.女帝」

意味としては、「自然の流れに身を任せて、その中で豊かさを味わう、喜びを感じる」という世界観です

それプラス、自分に「問いかけ」もしてみました

本当に私は2人に会いたくないの?
会うと怖いと思うの?
どう怖い?
じゃあ怖くなかったとしたら?

「やっぱり会いたい」

と思いました
それに「女帝」を見てなおさら、

「3人でご飯食べて飲んで笑って、一緒に楽しみたい
と思いました

それで気づきました

もしこのまま会わないでいたら、私はずっと急に辞めて周りに迷惑をかけたという後ろめたさから逃げられない、この先も後悔し続ける

じゃあやっぱり、この後ろめたいと思う気持ちを無くすにはここで楽しむことが必要かもしれない、と

そして1日かけて作ったお断りの文章ではなく、「大丈夫です」という返事を課長に送りました

結果ですが、勇気を出して会いに行って、久しぶりに話ができたことで私の中にあった後ろめたさはなくなりました

急に仕事に行けなくなって去ったことや、仕事の負担を増やしてしまったこと諸々自分の気持ちを伝えられて、スッキリしたのもあるんだと思います

それに、3人での会話は当時と変わらず笑いっぱなしで、変わっていなかったことも私は嬉しくて存分に楽しむことができました

たぶん、カードを出していなかったらこれは実現しなかったでしょう
後ろめたさを拭ってくれたのは、こうして楽しい時間を過ごせたおかげでした

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