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1つ100円の野菜の背景にあるもの

人参1個30円、ジャガイモ1個40円、
玉ねぎ1個50円、レタス1玉100円、
いちご1パック398円・・・

スーパーに並んでいる野菜は
よほどの高級品を除けば、
いつでも、手軽に野菜を購入できる。

よくよく考えるとすごいことである。

買いたい!必要だ!

そう思った時近くのスーパーに行くだけで、
全国各地の野菜を手にすることができる。

これまであまり考えたことがなかったが
野菜の流通に関わる仕事をするようになり
その背景を知り、本当にありがたいことだなと
思うようになった。


スーパーの陳列棚に並んでいる野菜は
買えば、洗うか多少の調理をすれば
すぐに食べることができる。

並んでいる野菜は、
すでに収穫が済んだものであって
種や苗の状態ではない。

そして、種を蒔いたからといって
すぐ収穫できるものではない。
日本各地、もしくは世界各地の農家の方が
膨大な時間と労力をかけ育て、収穫し、
市場に運ばれ、そこからまたスーパーに運ばれ
やっとのことで私たち消費者の手に届く。

1個100円に満たない野菜であっても、
そこには、直接目に見えない
たくさんの時間や人の繋がりが
ぎっしりと詰まっている。

種まきや苗植えが済んだ後も
雑草を刈り、水をやり、
肥料をまき、温度管理など
沢山のタスクがあり、
なかなか気を抜くことができない農業。

順調に育って「さあ、収穫だ!」
となる直前に台風や水害によって
被害を受け収穫量が大きく減ることもある。

そんな、様々な出来事を乗り越えてきた
野菜たちが1個50円や、
100円でスーパーに並び、
季節が限られるものを除けば
一年中手軽に欲しい時に
手に入れることができる。

本当にすごい。
一からこの環境を構築しようと思うと
なんとも気が遠くなる。

当たり前だから気づかないうちに
忘れてしまっている
この素晴らしい環境のありがたさを
常に心の中に置いておこう。

また、野菜に関わる仕事をしている身として、
先人たちが作ってくれた
この環境への尊敬と深い感謝を。

そして、一消費者として手軽に美味しい野菜を
食べられる幸せを届けてくださっている
農家の皆様に心からの「ありがとう」を。


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