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建設会社の経営状況を丸裸にする方法

建設会社は、一定以上の規模になると公共工事を請け負っているケースが多い。
そして、実はそんな建設会社の経営状態を一目で丸裸にする方法がある。
建設会社が顧客にいる経営者の人は、知っていて損はない。
今回は、この辺りのことを書き綴っていく。

経営事項審査

日本には「経営事項審査」というものがある。
これは、公共工事を請け負う会社は必ず通らなければいけない審査だ。
そして、そこには決算書の内容が含まれている。

さらに、この経営事項審査の結果は、世に公開される。
公共工事を請け負う建設会社にとって、これは宿命だ。
上場企業でもないのに、決算情報が公開されるということになる。

そして、決算内容をある程度良くしておかなければいけないというプレッシャーもある。
決算内容やその他情報を含めて「ポイント付けランク評価」をされるからだ。

――― 公共工事を請け負う建設会社は大変だ。

現金が動く量が多い。
書類が多い。
過度な節税は評価を下げる。
働く人が足らない。

小規模な建設会社だと、公共工事をやめてしまうことも多い。

そんな建設会社の人には申し訳ないが、経営事項審査の結果へアクセスする方法を紹介する。
おそらく、建設会社の経営者であれば、必ずアクセスしている情報だろう。
(競合の数値は必ず把握しているはず)
建設会社を顧客に持つ人は、与信のためにもアクセスして欲しい。

経営事項審査の結果へアクセスする

このサイトを利用するのが手っ取り早い。

さらに「商号名称検索」が使いやすい。

試しに、ここ数年、私の家の近くで工事を続けている「前田道路」の情報へアクセスしてみた。

金額単位:千円

決算書の一部の数値ではあるが、丸裸だ。
もちろん、実際の決算書と必ず一致する保証はない。
しかし、公的機関へ提出したものだから、デタラメな数値ではないはずだ。

「前田道路」はあまりに大きな会社だ。
そこで、試しに「近所にある従業員10名程度の建設会社」の情報へアクセスしてみた。

金額単位:千円

これが経営事項審査の結果と言うものだ。
参考にして欲しい。


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