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ヘップってなんなん?【田舎工場からの挑戦 一章】 Vol.35

ヘップってなんなん?その語源として、1954年の映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンふんするアン王女が、街にくり出すシーンの中で、露店で履物を買って履き替えるシーンがあります。
この時に履き替えた「フロントオープンバックレスサンダル」を親しみ込めて「ヘップサンダル」と呼ばれた事を業界では語源と言い伝えられています。
そのシーンは、王女からの解放感を「ヘップサンダル」を通して表現しているのではないかと私なりに解釈しています。
街を歩くのに最適で履き心地の良い、そして決して高価でなくてもお洒落な「ヘップサンダル」を、私はこれからも作り続けていきます。

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【工場自体をブランディング】

「この工場で作っているモノが欲しい」そうお客様に言っていただくためにはどうすれば良いのか。

私の工場の特徴は、ヘップから靴まで色々な種類の履きのもを作ることができる田舎の工場です。

祖父、父の時代は特に紳士ヘップサンダルに特化したモノづくりをしていました。

その後、婦人ヘップサンダルも手がけるようになってきました。

97年に海外生産を始めたのを起点として、海外の工場で靴生産をするノウハウを身につけることにより、多品種の履物を生産することができるようになりました。

そのヘップから靴まで作れるというのが今までの流通形態での強みでした。

しかし、このなんで作ることができる工場というのが、逆に弱みとなってきてる事に気づくことになります。

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なんでも作れるということは、特徴がないとも取れるわけで、それらを改善するためにしなければならないことはなんなのかを考えたいと思います。

まずはターゲットを絞る。

今までは、なんでも作ることができるあまり、紳士でも婦人でも、またはサンダルでも靴でも、お年寄りから若者まで、お客様の言われる通りに作ってきました。

問屋さんを相手に取引していた当時は、まさにターゲットは問屋さんの担当者であり、その先のバイヤーさんでありました。

しかし、今回のブランディングについては、ターゲットはあくまで一般消費者になってきます。

そのために現在取り組んでいることの一つに工場を公開することです。

今までは、小学校の先生や組合からお願いされて、小学生の工場見学をお受けした経験はありましたが、例えば何かのTV番組でインタビューや工場見学といったことについては一切断っていました。

理由としては、BtoBの流通形態をとっている限り、裏方に徹することが「かっこいい」と考え、TV番組に出演する他社に対しては「目立ちすぎで、かっこ悪い」と考えていたように思います。

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今年10月11日に初めてインスタライブにゲスト出演させていただきました。もちろん弊社工場での撮影です。

その後見ていただいた方たちにも結構好評だったので今後は機会がありましたらどんどん出演していきたいと思っています。

そして今準備しているのが「クラウドファンディング」への挑戦です。

弊社の企業理念:
『足の裏に笑顔を』お客様が笑顔になる履物。そして作り手にも笑顔を

今までは直接お客様に接することがなく、裏方が「かっこいい」と思っていた自分が、今年に入り直接お客様と接する機会に恵まれました。

「作り手の方にお会いできて安心しました」この言葉を聞いた時、

もっと知ってもらいたい。もっと安心していただきたい。

との思いが強くなってきました。その気持ちを大切にしたい。

今回のクラウドファンディングへの挑戦が奈良の田舎工場のブランディングにもなると信じて、そしてお客様に笑顔を届けることが、作り手にも笑顔を届けることになるんだということを現実のものにするため、挑戦します。

この挑戦に走り出す勇気をくれた仲間もいます。
ぜひ、私たち作り手の夢の共演者になっていください。

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