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ヘップってなんなん?【モノづくりの伝え方】 Vol.30

ヘップってなんなん?その語源として、1954年の映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンふんするアン王女が、街にくり出すシーンの中で、露店で履物を買って履き替えるシーンがあります。
この時に履き替えた「フロントオープンバックレスサンダル」を親しみ込めて「ヘップサンダル」と呼ばれた事を業界では語源と言い伝えられています。
そのシーンは、王女からの解放感を「ヘップサンダル」を通して表現しているのではないかと私なりに解釈しています。
街を歩くのに最適で履き心地の良い、そして決して高価でなくてもお洒落な「ヘップサンダル」を、私はこれからも作り続けていきます。

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モノづくりをしていると、伝え方について時代と共に変わってきているのを感じます。

伝えるべき事として、技術や伝統は受け継がれるべきものだと考えています。

伝え方として、技術は日々の積み重ねで習得し受け継がれるべきもので、それが伝統となっていくのだと私は考えています。

昨今、職人さんがSNSに自分の技術を投稿する時代。古い職人さんは、自分の技術を表に出すことを頑なに拒んできたと聞きます。

しかし、これからは技術も露出していかなければならないのかと最近は思うようになりました。

先日、私の工場で作っている商品をお客様に買って頂き、接客していただいていた方が「この人が作ってるんですよ。」と紹介してくださったことがありました。

その時「作っている方にお会いできてよかった。安心します。」と言って頂いのを今でも嬉しく覚えています。

野菜などでも産地だけではなく生産者も表示するのが当たり前の時代、お客様も作り手のことを知りたいんだなぁと思う良い機会でした。

今までは、作り手として裏方に徹し、表には出ないことを美学と考えていました。しかし、これだけSNSが普及している現在、作り手としての責任を今まで以上に感じるようになってきています。

先日、1本の電話がかかってきました。

相手「おたくのホームページをみて連絡してるんですけど。」

私 「ん?なんか変なことでも書いたか?」(頭の中で自問自答)

相手「製品の’Hep Sandals’の2枚目の商品ですが、どこかで購入できますか?」

私 「えっ。ちょっと待ってください。」(HPを確認する)

相手「前から、千葉の○○○○で買っていたのに、今は売ってないので困ってます。買えるところがあったら教えて欲しい。」

私 「今は作って無いんです。申し訳ございません。問屋に確認してみます。」

相手「数が必要なら10足くらいなら買いますので。」

ということで一旦電話を切りました。
そして、問屋にも電話して聞いたところ対応できないので私に任せると言うことでした。

そこで考えたのが、わざわざホームページまで探して頂いたお客様に対してやはり商品をお届けしたいという思いが強くなりました。

再度、そのお客様に電話して

私 「作らせていただきますので、しばらくお待ちいただけますか?」

相手「わざわざありがとうございます。購入はホームページのオンラインショップでできますか?」

私 「大丈夫です。また仕上がる前に電話させて頂きます。」

相手「なん足購入すれば良いですか?」

私 「必要な数で大丈夫です。」

とお伝えして、早速生産にとりかかりました。このような体験をして、お客様の声を直接お聞きすることが大切なんだと思うようになりました。

そして今、私なりに作り手のことを知って頂くツールとしてSNSの取り組みでいろいろ試行錯誤を繰り返しています。

このnoteもそのツールの中の一つです。そしてオンラインショップ。
ショップを立ち上げるということは、お客様に直接購入して頂くということです。

今までのように裏方ではなく、表に出る覚悟が必要です。最初ショップを作った時はそれほど意識していませんでしたが、先日のお客様からのお言葉や、直接のご連絡で意識が変わってきました。

BtoBからBtoCへと田舎の工場の挑戦は始まったばかりです。競合他社から後れを取っているのは否めません。私ができることは、お客様にファンになっていただけるように

『足の裏に笑顔を』お客様が笑顔になる履物

これを企業理念にして、(お客様=ファン)のためのモノづくりを、その方にとってどれだけ必要なのかをモノづくりの裏付けにするため「アウトプットからアウトカムへ」に取り組んでいきます。

そして、日々の作業を繰り返す。それが積み重なり技術となり、技術を積み重ね伝統になって行く。

それが職人=プロだと思います。

昔、近所にたくさんあった職場の様々な機械音が鳴り止まないあの時代に戻ることはできないが、見出し画像のに写る御所の地でこれからもモノづくりち取り組む。

『足の裏に笑顔を』=お客様に笑顔を、そして作り手にも笑顔を届けたい。

先程のお客様にはお盆前に商品をお届けすることができました。

モノづくりの伝え方としてSNSは今の時代きっても切れない存在になっているのは言うまでもありません。

LINE公式アカウントも始めました。LINEを通して(お客様=ファン)との繋がりを作りたいと思っております。
よろしければ登録お願いします。

田舎の工場からの挑戦。応援よろしくお願いします。

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