天才なんかじゃない

天才になりたかった。
才能をほしいままに扱い、無敵な状態。
周りはひれ伏し、崇めたてられる状態。
自分にはその天才性があると思っていた。
なのに、どうして出せないんだろう。
なぜ突き抜けられないのだろう。
なぜやり切れないのだろう。
私は劣ってなんかない。私は優秀だ。
私は天才なんだ。そう言いきかせたところで現実は変わらなかった。
すごい人を見ては羨んだ。
私は凡人で取るに足りない人間だと言うことを認めたくなかった。
自分をありのままに認めることができなかった。だからよく頑張ったし、すごく打ちのめされた。
もう無理だ。何もできない。死んでしまいたい。
なんて自分は無価値なんだ。
助けてほしい。
救ってほしい。
誰かお願い。誰か来て!
でも誰も来てくれないし、私は取り残された。
もうめちゃくちゃだ。
なのに、それでも私は自分に期待している。


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