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科学的に幸せになれる脳磨き  岩崎一郎著

選んだ理由
読もうと思って購入していた本。脳の事を専門家の立場から書かれている本を選んでみました。

①幸せになれる脳の使い方について
幸になりたいと思っても、実際は幸になれないと著者は言う。なぜなら、ポジティブになろうとか幸せになりたいと思うことは、逆にそのことを遠ざけているからである。わかりやすく言うと追い求める事は、結果を遠ざける。
そもそも、幸になりたいと思うことは、今の自分が幸せでないことであり、つまりは悲観している事につながる。悲しみを抱えている人は、幸せを掴みにくいというデータもある。悲しみを抱えている人は、未来に関しても多くの価値を感じていない。そして、いつも悲しみを抱えている人は、物質的な物で満たされない状況を見たそうとしていることも分かっている。
脳の特性から言っても、ネガティブは幸せを掴みにくいとなっている。

②前向きな気持ちが人生を変えることについて
楽しんでやる事をする。何かをするときに、気持ちが前向きで一生懸命にやっている状態である。そうすると、自然に楽しくなるしポジティブにもなる。ポジティブになるには、笑顔でいる事も大切な要因である。笑いと笑顔は、自然に前向きになることが出来る。そして、些細な事でも出来た事に目を向けることも大事。
やる気というのは、出来るようになるからやる気が起きると脳科学的には言われている。一般論では、やる気があるから出来るようになるというがこれは逆である。
世間でいう、成果や目標達成について。なかなか辿り着かずに挫折…など多いですが、これは着目する視点を変えると良い。成果ではなく、成長に着目することで、やる気になれる。成長サイクルを沢山回していく事がやる気のスイッチを入れる事につながる。
では、ネガティブな感情はいらないのかというとそうではない。ネガティブな感情が人の命を救っているとも著者は言っている。
例えば、地震の多い日本は、地震に向けての準備や訓練をするが、この命に係わる危機回避は、ネガティブな感情からきている。
人の絆を深める場合もネガティブな状況を共に乗り越えたことが、絆を深めることにつながつている。ネガティブにも意味がある。

③マインドフルネスのすすめ
マインドフルネスとは、今この瞬間の意識の集中である。集中することによって、自身のエゴがここに入らないということにも繋がる。
マインドフルネスは、心のエクササイズである。そして、脳の老化防止にも繋がるという。そして、夜もぐっすり眠れるようになるようである。
こればかりではなく、学業の成績や、認知症予防にも良いという。
さらに、マインドフルネスで、フロー状態にはいることも出来ると著者は言う。マインドフルネスで、今ここに集中出来ることで、不安も少なくなり、だんだんと心の安定が得られると著者は言う。

気付き
とても読みやすく書いてくれた本で、分かりやすかった。著者は、京都大学出身の脳科学者でありドクターであり、起業研修などで経営やリーダーシップを脳科学で裏付けしている第一人者である。なので、単に知識の寄せ集めや、思いつきでまとめた本ではなく、私達のように一般人にも脳を活性化させる方法、幸せになる脳の作り方を、分かりやすくまとめてくれた著書だと感じました。

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