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【番外編⑴】私の研究内容についてー「サスティナブル」・サプライチェーン

こんにちは、maruoです。

LSE進学の準備は一度落ち着いており、先日やっと卒論を(一旦)書き終えました。
そこで、今回は私の研究している「サスティナブル・サプライチェーン」について少し紹介したいと思います。

サスティナブル、SDGs、と聞くと、トレンドのあれかと思われるかもしれませんが私の研究の発端は、「企業のSDGsの取り組みって十分なの?マーケティングで使用しているだけで、本質的に取り組んでいるとは言えないのでは?」という批判から始まっています。
現状のビジネスの動き、国家/地域的枠組みの動きを考慮しても、ますますサスティナビリティとビジネスの両立は欠かせないものになってきているのではと思います。

サスティナブル・サプライチェーンとは

サプライチェーンとは「供給網」を差し、製品ができるまでの一連の流れを指します。
現状のサプライチェーンでは、人権侵害・環境汚染などが問題とされており、その一方でグローバル化により拡大したサプライチェーンは企業ですら川下まで管理できない複雑なものと化しています。

私の研究する「サスティナブル・サプライチェーン」とは、サプライチェーン内で起きる国際問題を解決し、よりクリーンで持続可能なサプライチェーンを意味します。
私は、中でも「人権侵害」に関心を寄せており、サスティナブル・サプライチェーン構築に向けた労働者の人権保護を主な研究内容としています。

MSc Development Management

LSEでは、MSc Development Managementへの進学内定が決まっています。
このコースでは「制度」に着目することで、なぜ一国は裕福で、他国は貧しいのか、また開発プロセスを明らかにします。

*「制度」
この場合には、国家が持つ「政治制度」を指します。ガバナンス機能、規制、法律、などを含みます。

私も卒論では「制度」に着目し、制度の改善がどのように労働者の人権を改善することができるか、について研究していきました。
各国が持つ制度が、外国企業が生産拠点を持つ/移すことを左右する、という前提から、こうした制度がサスティナブル・サプライチェーン構築に向けて活用できるのは?という観点から関心を追求していきました。

マスターでの研究

LSEでも引き続き、サスティナブル・サプライチェーンについて研究していきたいと思います。
というのも、ここ2年研究していますが、その短い期間でも日本では研究が蓄積されていないことがわかりました。また広くSDGsを企業取り組みとして目にしますが、そうした取り組みには疑問点が多く、必ずしも「良い取り組み」とは言えないと考えます。

その点、ヨーロッパはやはり持続可能性に関しては先進性を持ち、今回の卒論でもEUを事例に扱いました。
(Brexitはこの研究を進めるにあたり、少し残念な点ではありますが)ヨーロッパで研究を進めることにより、日本よりは物理的に近い距離で経験することができます。

またNGO/NPOが多く集まるロンドンで、フィールドワークのチャンスもたくさんあると思うので、質と量の両面から有意義な研究ができるのではと期待しています。

サスティナブル・サプライチェーンの研究は、日本だけでなく分野自体まだあまり蓄積されておらず、新しい分野であります。
しかし、世界的な潮流を見ているとサプライチェーンの問題は、企業のリスク管理であるとか、海外進出の際に必要な取り組みであったり、徐々に重要性を増していると思います。

自分でもたまに、理想主義だなと思うこともありますが、気にしすぎず信念を貫いていきたいと思うこの頃です。

少しでも私の研究が面白いなと思ってもらえるとすごく嬉しいです。
卒論が終わったので、来月中頃まではIELTS対策頑張ります!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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