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GWだしIMAXでコナン見よう!としたら子供が1人も居ませんでした

 今年はGWにしっかりと休暇を頂けたので、久しぶりに東京に帰省しました。友人と久しぶりに会ったり、実家にサービスしたりしても流石はGW、時間が余ってしゃあないので東京の良い映画館で映画観たろうじゃないかと、日比谷のIMAXシアターに行ってきました。その日IMAXでやっていたのはコナンとマリオだったのでとりあえず上映が早かったコナンをチョイス。上映時間的にはコナンとマリオを連チャンして三つ星レストランのお子様ランチも挑戦できたのですが、電車の時間が合わずに泣く泣く断念。マリオのリベンジはまたどこかで。というわけで「劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」の感想とかなんかそんな感じです。
※ネタバレあります

黒の組織、出てます

 灰原哀がメインでしかも”黒”鉄なんだからそりゃ黒の組織は出るよね。で、黒の組織が出ると何が良いかって人気キャラクターがだいたい出てきます。今回みたいに灰原哀をメインにできたり、もちろん安室も赤井も出てくる、さらにウォッカにベルモットにジンの兄貴と大盤振る舞い。要するにキャラパワーで殴れるわけだ。出てきてないのは平次とキッドくらいで、つまり黒の組織と平次キッドで永遠にローテしてればいいんじゃない?ってことで冒頭から黒の組織が黒の組織していて掴みは上々。正直黒の組織メンバーの経緯とかは少し忘れてる嫌いはあるもののコイツは黒の組織!コイツはスパイ!さえ分かればいいでしょ。
 しばらくするとパシフィックブイが登場。正直パシフィックブイの設定は無理があるんじゃなかろうか?日本で顔認証付き防犯カメラ網(しかも海外と接続)なんて許されるのか?といった感想を持ちつつも最もあり得ない無関係の子供を超極秘区域に連れ込む行為は堂々とスルー、まあコナン君だし。で、見る前の私の想定としては潜水艦=国の物なので、すなわちパシフィックブイの本体が潜水艦で~みたいな。ひょんなことからパシフィックブイから出られなくなって~、パシフィックブイには黒の組織のスパイがいて~、と思っていたら、いや黒の組織の持ち物かい。というわけで本当に”黒”鉄のサブマリンってね、信じなかった佐藤刑事は悪くないよ。
 パシフィックブイではいきなりの安室とベルモットのエントリー。流石に外壁が空いたら警告灯が回るシステムくらいスタンドアロンで入れとこうよ。ちなみにこの潜入シーン異様なまでに既視感があったんだけどあれだね、デトロイトビカムヒューマン。あれもそのうち語りたいね。で、多分今回の計画でいちばんヤバかったのがこの安室ベルモットとコナン君のニアミスで、それ以外の部分って実はほぼほぼ計画通りいっている黒の組織。そもそもこのニアミスだってピンガがそれとなくコナン君を誘導してるし失敗する要素無いよね。うーん惜しかったね、でも失敗の要因は裏切者が多すぎたことなんだから仕方ないよね。今回だとジンとウォッカ、あとピンガしかまともなメンバーがいないんだもん。3人じゃそりゃ失敗するよ、あっもう2人か。というわけで黒の組織映画あるあるの”優秀な奴から死んでいく”が遺憾なく発揮された今作でした。

ホイホイと海に潜るな

 ちょっと前置きが長くなったけど私としては今作はだいぶ面白かったし、楽しめました。ただそれは凝ったトリックとか、犯人の悲しい過去、とかいうミステリーの面白さ、ではなくアクション映画!っていう楽しさ。そもそも冒頭も冒頭に銃をぶっ放すジンの兄貴が出てきてこれはミステリーです!なんて言えるわけないよね。でもミステリーじゃないからこそカーチェイスもスケボー崖からダイブも単身潜水艦とダイビングも許せる。いやめちゃくちゃインチキだけどね?でもそもそも黒の組織が相当にインチキなので許せます。よく思い出してごらん、コナン君は毒薬の副作用で体が縮んでしまった高校生探偵の工藤新一君なんだぜ?始まりがインチキなのにいまさら文句言ってどうするのさ。
 ただその中で唯一インチキじゃなかったのがピンガの殺人。この殺人のせいでピンガは足が付いたわけだけど、トリックはテクノロジーだし、そもそもスムーズに殺せたのだって相手が女だと舐め腐ってきたからという筋の通し方。いやピンガが女だとしても黒の組織が一般人には負けないだろうけどね。1つだけ言うことがあるとしたらそもそも殺す必要あった?自白文だけ捏造してそれこそ潜水艦にでも運べば良かったのに。ただ、私が最も懸念していたのが黒の組織とは別にパシフィックブイ内の怨恨で事件が起こるパターン。話がややこしくなるしどっちの話も中途半端になるし、だから黒の組織が出てきたら黒の組織が全部悪い!それでいいよ、アクション映画だしね。

大人向け……かも?

 というわけで久しぶりに劇場で見たコナン映画に大満足なのでした。別に考察とかないよ?見たまんまだしね。そういえば見に行く前にフォロワーからこの映画は百合です!人も1人しか死にません!って言われたけど流石に命のカウントがガバガバすぎない?とはいえまぁ百合……ギリ百合だったか…?というかあの辺の機微が子供に分かるのかと思いつつ流石は日比谷IMAXシアター、ほぼ満席だったのに子供、1人も居ませんでした。というわけでもはや誰向けなのかさっぱり分からないコナン映画は十分大人でも楽しめましたとさ。まあなんだ、とりあえず黒の組織はさ、パシフィックブイなんて大物狙う前に米花町をうろうろしてる髭もじゃの老人を誘拐したらいいんじゃないかな……あいつが多分作中で一番インチキだよ。

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