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ステップ(東1/9795) 2020/9 Q2決算精査

 東証1部(9795)上場のステップがQ2決算を開示しています。四半期決算通過に伴い、銘柄分析資料にUPDATEをかけています。なお、2020/4/22に業績予想修正(PDF)を開示しており、定量内容は既に周知の内容となっています。
 決算の内容を踏まえて以下のPPT資料を更新していますので、ご覧下さい。

 また、直近の同社の記事について当方のブログのリンクと同社の事を始めて取り上げたnote記事も再掲しておきますので、もしよろしければ合わせてご覧頂ければ幸いです。

 さて、決算の内容ですが、新型コロナウィルスの影響を受けて、業績面では減速感を感じさせる内容となっています。この決算の内容を中心にスライドを更新しています。なにぶん、当方はど素人なもので記載した一連の皮算用は大きく事実と異なる可能性がありますし、直近でも予想を大きく外しています。ただ、何かを当てるゲームをしているわけではありませんから問題ありません。決して負け惜しみではありません(笑)。
 この他、今回の新型コロナウィルスの影響による混乱からせっかくのお祝いムードも潜めておりますが、同社はこの春の合格実績でも輝かしい素晴らしい成果を出してくれました。もちろん、一義的には生徒さんの努力によるものでしょうが、ステップの価値提供が素晴らしい証左でもありますから、株主の端くれとしても大変嬉しく感じております。

 なお、今回の記事で私が一番自分との対話をした部分を敢えてスライドに挿入しました。この中で上段はエセ・アナリストを気取って書いてみました。しかし気持ち悪いです。こういう捉え方は私には合わないようです(笑)。それで、大事なポエムは下部の雑感のところです。文章は殴り書きですが、自分の心情を率直に吐露した部分のたま、敢えて引用文でもテキストを貼っておきます。

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 投資家として利益を享受する立場に立つと上記認識となるが、このような選別判断をすることには忸怩たる思いがある。
 同社はこれまでもこれからも実直に地域の生徒・保護者に向き合い価値を提供しようと努力をするだろうし、この危機にも果敢に対応しようとされている。生徒主体、そして保護者の声にも耳を傾け、今求められている事、自社の提供するサービスを総合的に考えて、中途半端な施策とせず、すなわち数値を追わずに大胆な施策を進めている。確かに投資家の立場からみると、そこまでしなくてもと思う部分もあるが、しかしこういう姿勢が「信頼」に繋がり、その「信頼」はこういう逆風下でこそ試され、その後に残るものであると信じている。それを信じて、寄り添うことが、自分の投資家としての理想である。であるならば、そもそも市場の評価の乖離を模索して利益主体で行動を決めるのではなく、そこに寄り添っていたいと思う。
 顧客のために試行錯誤の中で毎日コンテンツを量産し、それを大胆に値引きして提供する。確かにこのひと時の財務を痛めることには違いないが、今の数値を損なうことより、ブランドを損ない、信頼を失うことが何より愚かである。そして自分がありたい姿がそこにあるのに、その真っ当な姿勢に対して石を投げるように感情的に株を投げるようなことはしたくない。(もちろん私の目指す理想が正解ではなく、人によって投げる事が正解の人もいるし、それを否定するものではない)こういう時だからこそ、寄り添っていたい。そう思える会社と縁を頂けたこともまたありがたいことだと思う。
全体の資金管理上、やむなく売買をせざる得ない事を受け入れつつ、この理想像に沿った行動を取っていきたい。

 投資家たるもの、銘柄に惚れてはいけないと言われます。自分の当初の投資判断(期待することといってもいいですかね)が損なわれたのに心中するつもりというのはなかなかきつい所もありますが、投資判断が本質的に損なわれてもいないのに、その時々の不安や期待に躁鬱として対応することは、自分の在りたい姿ではありませんので、自分は自分の道でやっていきたいと思います。

 各スライドは特に補足が必要でもないと思いますので、ここでの個々のフォローは割愛します。PPTに概ね書きましたし、数値の部分は最後はえいやーで適当です。もしもっといいシミュレーションがあるよとか、こんなの間違ってるよとかのクレームなども大歓迎ですので、そんな声をお寄せ頂ければ幸いです。

 最後になりますが、同社は上期と期末のタイミングで決算説明会を実施されています。今の社会情勢から決算説明会は相次いで中止となっていることから、同社においてもそのような判断がなされると思います。確かに決算説明資料が開示されたら、それをおかずに妄想を膨らませればよいのですが(笑)、このような逆風下で投資家へも信念のあるメッセージを届けるという意味で、ぜひオンラインでの決算説明会、それが難しければ動画でプレゼンテーションを録画なり録音なりを撮り、それを動画や音声データとして配信するなどのIR活動を検討頂けると嬉しいですよね。
 同社では現在オンライン授業への対応やZoomを使ったホームルーム等できめ細かく顧客への対応を進めています。生徒本位は素晴らしくこれからも貫いて欲しいと強く思っていますが、こういう不安が台頭しているだろう中で、投資家というもうひとつのステークホルダーへの対話の機会も一歩を踏み出してもらえるとより同社の魅力が多くの方に伝わるかなと思っています。まぁ競合との関係上において、営業戦略上で広く周知をすることのリスクなど外部からは推し量れない要素があるとは思うのですけどね。

 PPTにも記載しましたが、今期は数値はボロボロだと思いますが、それに勝る信頼をより高めて、ステップが地域にとってよりよい会社として育っていくことを応援したいと思います。
 頑張れ、ステップ!

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