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テックエキスパートを抜け出して

先日テックエキスパートの学習を卒業した。

「卒業」という言い方は少し間違っている。

「逃げ出した」という言い方の方が正しい。

自分にとってはもう限界だった。


スクールの最終課題であるチーム開発に全くついていけなかった。

ある理由で最終課題のスタートダッシュに参加できず連続してスクールを休んでしまった。

チームにこれ以上迷惑をかけないようにと参加した1週間後、チーム内で飛び交っている会話はもう自分がついていける状態ではなかった。

それ以降スクールの空いている朝10時〜22時までフルでいる日はほぼ無くなった。

自分がチームに貢献できない悔しさ。

これから学習をして追いつこうとしても追いつけない悲しさ。

最終課題に入るまでは必死でカリキュラムをこなし、なんとか学習してきたけど復習する時間をうまく取れず周りとの知識の差は開く一方だった。


周りと比べないようにと思えば思うほど自分の記憶力のなさや復習する気力の無さに嫌気が差していった。

自分には家族がいるからと環境のせいにしている自分も本当に嫌だった。

でもスクールに行っても何もできない自分、周りの雑談ばかり気になってしまう自分。今更分からないことが聞けない自分。プライドばかりが邪魔をしていた。


卒業までの残りたった4日間も耐えられる状況ではなかった。 


自分の納得させる理由として浮かんだのは今自分が患っている病気だ。


3度目のうつ病に罹り、1年以上会社から離れ、家族以外の他人との接触がほとんどなかった自分にとっていきなり様々な人たちとコミュニケーションをとるのはとてもハードルの高いものだった。

初めの1ヶ月半は多少のノルマ設定はあるものの自分のペースで学習を進められ、周りとのコミュニケーションも数人程度で済むのでそこまでストレスにはならなかった。

しかしチーム開発が始まると自分のチーム内だけでなく他のチームのメンバーともやりとりを行う機会が増え、他の人に聞くことが苦手な自分にとっては相当な負担になっていた。

さらに、自分のチームには周りに聞くのが得意なメンバーが3人ほどいてその人たちと比べて一人で抱え込む自分は本当にダメな自分だと責める毎日だった。

分からないことだらけ → 周りとの知識の差を知り、自己嫌悪 → 分からないことを周りに聞けない → スクールを休む・早退する →さらに分からないことが増える

負のスパイラルの出来上がり。

こうなったらもう自分のペースを保つことなんて無理だ。

頭の中はマイナスの感情ばかりで周囲の人たちが自分のことを邪魔者に思っているに違いないなどど勝手に想像して凹んでしまう日々。

この状態ではスクールに行くのは不可能だと思い、最終課題発表前にスクールを抜け出してしまった。


でも後悔はしていない。

これ以上スクールに通っていても自分の心が壊れていくと思ったから。

周りに迷惑をかけ、信頼関係も築けず、卒業という一つの区切りを体験できなかったのはとても申し訳ないし残念だけどプログラミングを嫌いになる一歩手前で引き返すことができたので良かったと思う。

そう思わないと次へ進めない。










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