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寿司屋巡り#9 鮨旬美西川

名古屋の鮨屋「鮨旬美西川」さんへ訪問した。
名古屋駅1番出口から徒歩5分。

予約困難店。食べログのブロンズ2022年であり百名店。本日時点で食べログ4.11。ミシュラン二つ星も獲得した名店中の名店。カウンター8席のみのプラチナシートだ。

外観はこんな感じ。

内観はこんな感じ。

最初のセットはこんな感じ。

ガリはゴロゴロしたカット。

それでは料理に行ってみよう。
【梅の茶碗蒸し】
食べ始めに梅のさっぱりした酸味とシンプルな茶碗蒸しが胃袋の準備運動に丁度良い。

【伊勢海老の刺身】
1kgの10年生きた伊勢海老を使用。
伊勢海老は、だいたい1年で100gずつ成長することで知られている。

特大の伊勢海老
まるっと捌かれた伊勢海老


ぷりぷりの食感と甘さが格段に違う。

【あん肝どん】
2キロもある肝を切って作ったとのこと。肝の濃厚な味わいは格別だ。

【マグロのシーチキン】
北海道の函館・戸井産のマグロを使ったシーチキン。マグロといえば函館の対岸の大間が有名だが、戸井と大間の距離は20キロ弱。どちらも津軽海峡が漁場となっている。
大間に負けない質の良い極上のマグロだ。

【松葉カニと豆腐】
鳥取県産の松葉カニに自家製の豆腐を添えている。カニの旨みと自家製豆腐の相性の良さが格別の味を作る。

【しらこ粕汁】
白子に自家製柚子胡椒と菜の花を添えている。
粕汁は蓬莱泉純米大吟醸「空」の酒粕を使用。今まで食べたことのない最高の粕汁だ。

【クルマエビ】
塩とすだちで味付け。75g級の天然のクルマエビだ。天然のクルマエビはクルマエビ漁の2%程度しかない貴重なクルマエビだ。養殖にはない身の締まり具合とエビの香り味が違う。
釜で蒸して仕上げている。ぷりぷりの極上の食感とクルマエビ本来の香りがする一品。

串刺しにされたクルマエビ
釜で蒸される姿も美しい
ぷりぷりの握り

【くろむつ昆布じめ】
ゆずワサビで仕上げた。シンプルに美味しい。

日本酒は岐阜県小左衛門の特別バージョン「悪うさぎ」
やや甘口の悪いことがしたくなるような酔っ払いになってしまう美味しさだ。米の甘み旨味が凝縮されている。

【いわし】
富山県産。一晩塩水につけ、もう一晩昆布水でゆっくり塩を抜く仕事をしている。基本的にはコハダと同じ締め方で締めている。繊細な隠し包丁も美しい。今まで食べたいわしの中で最高に美味しい。

【クルマエビのあたま】
クルマエビの頭をカリッと揚げている。頭の先までクルマエビを食べ尽くす。

2本目の日本酒は高知県産の純米吟醸の酔鯨。
鮨とのマリアージュに最適な日本酒だ。

【のれそれおこげあんかけ】
源助大根、しんのり、アナゴのチゲ、このわた
を使いながら、もち米と白米を薄くして焼いている。美味しすぎる。

【ほっきがい】
釧路産。湯に潜らせてちょっと炙っている。炙ることで香りがひきたつ。

【だし巻き玉子】
シンプルに優しい味だ。

【エボダイの海苔巻き】
エボダイは地方によってはシズダイ、マメダイなどと呼ばれる。鮨屋のこだわりといえばタイだ。
藁で蒸して味が強いのりで巻いて食べる。
エボダイのみを厚く切っている。脂がのっていてとても美味しい。

【もずく】
石川県産。山芋と黄味酢と少しのワサビを効かせている。素材のマリアージュを楽しめる。

【づけマグロ】
北海道戸井産の一本釣りのまぐろ。
マグロの獲り方では一本釣り、延縄漁の順においしいと言われている。大間のマグロは体温が50度まで上がって身がやけてしまうため戸井産のマグロにしたとのこと。180kg級のマグロだ。

【大トロ】
北海道戸井産の一本釣りのまぐろ。
脂の乗った大トロは口の中で一瞬で溶けてしまった。言うまでもなく美味しい。

【ワサビのお吸い物】
本日の魚で出汁をとっている。お口直しに丁度良い。

【ケンサキイカとバフンウニの海苔巻き】
長崎産。空気にあたるほど甘味が出るため繊細に切りつけた後少し置く。
アオリイカでは皮を残しても噛みきれなず、硬くて実現できないためケンサキイカを採用している。ケンサキイカとバフンウニのマリアージュは最高。

空気にあてて甘味を出す

【アナゴ】
炊いて蒸したアナゴ。通は香りが強いので大将におねがいして、アナゴのしもの部分を頂く。柔らかくて美味しい。

【ネギトロ】
愛知県産のノリを使用。ノリの丁度良い炙り具合とネギトロがマッチして美味しい。

ノリに巻かれるのを待つネギトロたち



【卵と伊勢海老の味噌汁】
最後に染み渡る伊勢海老の旨みが凝縮された味噌汁。最後に胃袋を整えるのにぴったりだ。

【玉】
カステラのような玉だ。

【いちごのおはぎと焼き金柑】
白あんで巻かれたイチゴの酸味とほろ苦い金柑の相性抜群のスイーツ。極上の最後を締めくくる。

シャリは素材に合わせた丁度よい酢加減だった。一品一品が最高の料理でぜひともまた来たいお店だ。これだけ食べて2万円代とは破格すぎて名古屋に住みたくなるくらいの最高のお店だった。

名古屋お土産は、「ぴよりん」を買って帰ったが、家に着く頃には「すってんころりん」になっていた。持ち運びは気をつけよう!

エアプじゃないよ。

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