ファシリテーターと自分自身が「溶け合っている」状態
2022年10月22日に、現在参加している「ティールラボ:探求編」のスピンオフ企画「The Deepest Potential 探求・深堀会 」に参加しました。
「The Deepest Potential 探求シート(以下、DPシート)」というものを使った交流会で、自分のイニシアティブ(活動)がはじまった起源やそれ以前からそこにつながっていたかもしれない出来事を、ストーリーテリングとフィードバックコメントで深掘りました。
正直、任意参加だったので、直前まで参加しようか迷っていたんですが、やっぱり参加してよかった!
このメンバーだからこそ語れること、聞けること、があって、とても刺激をもらいました。
「仮の到達点」
DPシートの問いの1つに「仮の到達点」というものがあります。
今のイニシアティブが達成されている状態を考える、というもので、僕の場合は「ファシリテーターとして自分が満足できる到達点は?」という問いになります。
自分の出した仮の答えが「役割としてのファシリテーターと自分自身が溶け合っている状態」というもの。
頭で考えて動く自分(役割としてのファシリテーター)と、身体から動く自分(自分自身)が、たまに分離していると感じる時があるからです。
たとえば、話し合いの最中に沈黙になった場面があるとき、身体感覚としては少し待ったあたりで「介入したい」という気持ちが湧いてくる。
場の中で、そして、自分の中で、圧が高まってくる感じ。
その圧を下げたい、と身体が感じ取り動こうとする自分がいます。
一方で、その圧が大事だったりもする。
圧が高まることで、その圧に後押しされる形で、発言がでてくることがあり、特に、切実なことであったり、自分ごととして捉えていることであったり、が出やすくなると感じています。
また、圧が高い場で出される意見には、他の人を引きつけるある種のエネルギーみたいなものをもっていることもあります。
その場、その時、その流れ、でしか生まれない発言だからこそ、同じところにいるメンバーの感覚を刺激しやすいんでしょうね。
そんなことを経験しているため、身体が「介入したい」と反応するのを、頭で「待て」と抑えることがあるわけです。
ファシリテーターの「ぎこちなさ」
私が「いいな」と感じるファシリテーターは、みんな共通してとても「自然」なんです。
ここで言う「自然」とは、水が流れていくみたいに、淀みがない状態のこと。
スポーツの世界で、トップレベルで活躍している選手を見ると、簡単にプレーしているように見えたり、全く力みがないように見えたりすることがあるけれど、まさにあの状態。
逆に、頭で考えてプレーしていると、どうしてもテンポやリズムがズレてしまって、ぎこちなかったり、動き出すタイミングを逃してしまったりすると。
頭で考えていることと、身体が無意識・意識的に動くことが、ズレなく、そろってきている状態が自然な状態であり、溶け合っていると状態だということです。
「自然」なファシリテーター
「自然」な状態は、活動をする上で最もパフォーマンスが発揮されると思います。
常に最高の成果やプロセスを生み出すようなファシリテーションができることはないからこそ、ファシリテーターとしては、いまの自分がもつポテンシャルを最大限発揮できるようにすることが求められると思うんです。
そのために「溶け合っている状態」になること、もっと言えば「頭と身体がつながり、自然に動いている状態」であることが自分にとっての「仮の到達点」だと考えています。
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というわけで、今回はファシリテーターとして丸毛が考える「仮の到達点」について書いてみました。
まだまだファシリテーターとしての力量不足を感じつつも、どこかのサッカー選手が言ってたみたいに「伸びしろですね!」という気持ちも持ちながら、日々精進していこうと思います。
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