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物事には必要な時間とプロセスがある:関係づくりで大切にしている「共有」と「共通」

いい関係がいい成果につながる。

場づくりでだけでなく、いろんなところにも共通する考え方です。

では、「どうすればいい関係が育めるのか?」

今回はこの問いへのアンサーとして「2つの共有」を意識しながら「ニッチな共通点」を見つけましょう!というお話です。

2つの「共有」

共有には2つの「共有」があります。

1.前提の共有:どうしてこの場があるの?

50人の人たちが集められました。主催者から「では、ここから自由に交流してください」

そう言われたら、あなたはどう思いますか?

多くの人は、ちょっと困ると思います。いや、ちょっとどころじゃないくらい困ると思います。

これは、この場の前提となる文脈がわからないからです。

たとえば、異業種交流会なのか、ホームパーティーなのか、同窓会なのか、といったことがわかると、途端に、振る舞い方を考えれるようになります

会議や話し合いでも同じくで、定例の進捗会議なのか、キックオフの会議なのかなど、どの文脈が共有されることで、場として動きやすくなります。

2.背景の共有:なぜあなたはこの場にいるの?

まちづくりのワークショップに参加している人たちを想像してみてください。初対面同士ということで、自己紹介をすることになりました。

その中で「どうして参加したのですか?」という質問があったときに「〇〇さんに呼ばれたから」であったり「このイベントのチラシを見たから」という回答がありました。

これは、たしかにきっかけではあるのですが、そのきっかけがあったときに「なぜ参加しようと思ったのか?」は、まだわかりません。

ただ、その後にこんな話があったとします。

” 〇〇さんに呼ばれたからです。というのも、もともとまちづくりには興味があり、自分にも何かできないかと考えていました。ただ、これまでは育児の方に時間を優先していたのですが、それも落ち着いてきたので、このタイミングで参加しました。まちづくりの中でも、子育てや教育など、子どもに関することに関心があります。”

どうでしょうか?この方が「なぜこの場にいるのか?」が少しわかってきた感じがしますよね。このように、その人の背景やストーリーを知ることは、お互いを理解するベースであり、相手への興味関心を生み出すことにつながります。

共通点探し(ニッチな)

・知り合った人が同じ出身地だったから話が盛り上がった
・同じグループの人が同い年だったので楽に話せた
・趣味が一緒で一気に仲良くなった

そんな経験はありませんか?

まさにこれが共通点のパワーです。

人は相手の中に自分と同じ部分を見つけると、安心感や距離の近さを感じることができます。自己紹介やアイスブレイクを紹介した本などで、この手の内容が多いのも頷けます。

ちなみに、共通点は「ニッチであればあるほど、見つかったときに親密さが増す法則(自称)」があります。

漫画であれば、主人公や有名キャラが好き、よりも、あまり覚えられていないサブキャラが好き、とか。

歌手であれば、オリコン1位や100万再生されている曲よりも、アルバムの中のマイナー曲が好き、とか。

こういうのがあると、「同志」が見つかったような感覚になります。

これを見つけるために私がよくやるワークが「偏愛マップ」です。

補足:ニッチな共通点を見つけるワーク「偏愛マップ」

偏愛マップとは:「偏愛マップ」とは、その名の通り「偏って愛するもの」を一枚の紙に書き込んだマップです。明治大学文学部教授・齋藤孝氏が提唱する、コミュニケーション法です。

まるもの偏愛マップ

「偏ってる」の度合いが強ければ強いほどいい、とされていますが、実際のワークでは、そうじゃなくてもOKだと思います。自分の好きなもの興味があるもの、場合によっては、これから取り組みたいと思っていること、などを書くとかなり個性が出て面白くなります。

興味がある方はネットで「偏愛マップ」で画像検索してみてください。いろんな種類のものがあり参考になります。

まとめ

・いい関係をつくるためには
・前提と背景の共有をしながら
・まずはお互いの共通点を探していきましょう

物事には必要な時間とプロセスがある。

自分が場づくりをするときに大事にしている言葉です。

いい関係をつくりたいと思うときには、共有する時間と共通点を探すというプロセスを意識しながら、取り組んでいきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

何かのヒントや参考になれば嬉しいです。

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