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ドラッカー365の金言(2/5_若年人口の減少)

こんばんは。
2月5日のテーマは「若年人口の減少」です。

1.2月5日の金言

ネクスト・ソサエティは目前にある。

(「ドラッカー365の金言」P.41)

2.考察

ドラッカー博士は「ネクスト・ソサエティ」の中で、ネクスト・ソサエティを左右する最大の要因は、高年人口の増加と若年人口の減少であると述べています。

「ネクスト・ソサエティ」が日本で出版されたのは私が学生の頃だったので約20年前。その時点で、ドラッカー博士は現在の日本の様子を言い当てているわけです。確かに、少子高齢化は問題だという話はその頃もありました。

しかし、内容はといえば、年金や介護の話ばかりで、具体的に社会や経済についての意見は報道は見た覚えがありません。

そして、現在、内需の縮小、労働者不足、地方の過疎化に苦しんでいるわけですが、この20年、自分も含め何をしていたのだろうかと思います。

2-1.現状は

すでに少子高齢化の影響が大きい日本。
出生率が2.2に戻ることは、余程のことがない限りまず無理でしょう。
ということは、この人口減少トレンドの中で何ができるのでしょうか。

厚生労働省HPから

まず、出生数と出生率をみるとこのような推移になっているようです。
2000年代半ばから2018年ごろまで出生率が上昇していますが、40歳を控えた団塊ジュニア世代以降の世代が駆け込み出産をしているだけのようにも見えます。
日本の人口が減少していくのは、間違いないようです。

困ることは、内需減少、労働力、年金等の社会保障財源、増税といったところでしょうか。

2-2.どうしたらいいのか

出生率を上げる。中国の一人っ子政策の如く三人っ子政策でも打ち出し、子供を産めば産むほど、生活が豊かになるインセンティブを政策的に保障する。→ありえないですね。

内需減少で困ることは、国内向け商品の規模の経済が働かなくなり価格が上がる。人口密度が下がるため、特に過疎が進む地方のリアル店舗は供給過剰になる。よって、買物難民や弱者が増えるかもしれませんが、まあ、Amazonはじめネットショップで解決できそう。物流網の維持は必要ですね。

労働力は移民を入れるか、自働化するか、産業の基盤を3次産業にシフトし1次産業、2次産業は海外に頼る。これはリスクが高いので、自動化や大規模化による効率化で維持したいところ。当然、一層の規制緩和が必要でしょう。

年金は、団塊、団塊ジュニアが存命のうちは、ミレニアル世代、Z世代の負担は、相当のものでしょう。さらに、国民は減っても公務員は減らないでしょうから、彼らの食い扶持を維持するための増税は必須と思われます。すると、日本に住んでいるのは、なかなかつらい状況のようにも思われます。

かといって、日本を出るという選択肢も今時点ではとりたくないです。
世界の人口はまだ増加傾向にありますので、人口とともに経済が成長することに期待し海外資産に長期投資。日本は安くなるでしょうから、数十年後に日本円にすると世界経済の成長と円安効果で資産が増えるのではという妄想
ができました。

難しい問題です。

3.今日のACTION POINT

あなたの組織は若年者、高年者、移民のいずれに焦点を合わせていますか。若年人口の減少、高年人口の増大、移民の増加に備えてください。

(同上)
  • 私の組織は高年者に焦点を合わせている。何を言ったかではなく誰が言ったか。IT化、デジタル化では、世の中の一般的な企業と比較し10年以上遅れている。

  • 10年ほど前のベストセラーに「地方消滅」という本があった。その後、若年者へ意識を向けようとしているが、結局は、高年者の声が大きく、若年者向けの事業にはなっていない。

  • 人口動態について時間をとって調べてみる。

  • 国内向け事業と海外向け事業を検討する。


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