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給料が安すぎる日本の問題点

おはようございます☀️

今日は給料安すぎ問題について。

給料が安くても仕方がないかな〜って思うことはモチベーションも低下する。
だったら、これだけ成果を出しているからこれだっけ貰うのは当たり前だろ!って言いたいけど、日本の文化はそうなっていない。

大企業の役員報酬をみるとわかりやすいけど、トヨタやソフトバンクのTOPNO.2やNO.3より報酬が額面上は少ないという異常。
まさにそれこそ、多くもらいすぎみたいな世論が強いからそんなおかしなことになる。

日本ではお金をもらい過ぎると叩かれる、批判されるという自ら首を締めることをしている。
それって何が起こるか?

そもそも、自分の給料が低いから不満がある人が圧倒的に多いってことでもある。

伝説のアナリストとして名をはせたデービッド・アトキンソンがこの日本社会の構造を解説してくれたのがすごく面白い。
海外の人が日本の構造を分析って、、、なんの忖度もないからそれってリアルかなって思う。

日本の状況は
労働市場において企業の交渉力が強く、労働者の交渉力が弱いため、企業が労働力を安く買い叩ける状態と言われてる。

簡単に言ったら、企業の方が力を持っているから労働者は弱いっていうのが現実。

ただ、これは勿論全ての企業ではないけど、業績が悪くなると生産性の悪い人材をリストラする、会社全体の給料を下げるってことが経営者はできるけど、労働者はそれに反抗できない。

難しい問題だけど、企業は利益を出さなければ継続できないし、企業の中で1番固定費がかかるのは人件費、そうなると業績に合わせて給料が下がるのは仕方がないことだと思う。

この考え方がまさに一般的。

以前、企業生存率について書いたけど、日本は他国と比較して圧倒的に企業生存率が高い。
長く続く理由の中で、この労働力安く見積もっていたからっていうのも理由の1つのような気がする。

簡単に言えは、
労働者を安く雇っているってこと。
安く労働者を雇えば当然利益も残る。

あまり聞き馴染みがない言葉だけど、
日本はmonopsony(モノプソニー)大国って言われる。

monosopsonyとは
労働者を雇う会社側の力が強くなりすぎ、労働者が安く買い叩かれる状態

モノソプソニー大国って言われても、、、

この企業比較を見るとなるほどと思う。
1番驚いたのは、、、
大企業の規模が小さい???
大企業の数が少ない???
中堅企業が少ない???
→結果、小規模事業者が多い。。。

日本は経済大国だから、大企業って結構多いと思ったけどこれでも少ないってこと。

よく、日本人の口癖のように、
ドイツ人と日本人は似てる?
っていう人がいるけど、おそらく勤勉さとかを似てると思っているけど、ドイツって本当に発達している国。

経済が安定しているから国の国債は少ないし、何より生産性が高い!!!

これはアメリがでも言えるけど、
経済大国は生産性を重要視する!

日本ってよく考えたら1人頭の生産性って普段考えて生活している人ってどれ位いるのかな?って考える。
小規模事業が多いってことは日本のマーケットは美味しいバケットのように細かい穴無数にあって、その隙間を小規模な企業が埋めているってことかもしれない。

少し実感が湧かないから、1番わかりやすい例え。

日本の場合、1,000万円の収入を超える人が一定数はいて聞くことはあっても、3,000万、5,000万って給料の一般企業はかなり少ないよね。

これが1人頭の生産性が低い証拠。
正確には生産性で給与が判断されていないということ。

以前勤めていた中堅規模の外資の日本法人の役員は2,000万以上は普通だったし、社長だったら5,000万位。。。
最初は、え!?って思ったけど、海外の企業は単純に利益=生産性に対して、評価している証。
※ただ、業績が悪ければ瞬間にクビになる。

日本の場合、外から雇われた社長以外、業績が悪かった責任で首になることってあまり聞かないのがその為だね。

この状態になるとどうなるか?
日本では積極的に大きな勝負には出れなくなる。
まずは今ある資産をコツコツ大切に守ることが第一優先!!!

守りも当然大切。

ただ、守りすぎるとどうなるか?というのが、
イノベーションが少なくなる。

イノベーションとは、
【革新】という意味で、新たなものを創造し、変革を起こすことで経済や社会に価値を生み出すこと。
画期的な技術であったり、サービス。

その代表的な企業はGAFA。

この企業には日本は誰もが平伏している。。。
まさにイノベーションを起こして短期間で大きくなった企業。
たった数十年で誰もが知っている巨大企業になるってこと。

GAFAに続くのが中国BAT。
この企業を見てわかること。

イノベーションで伸びた企業はオンラインのプラットフォームを作ったってこと。

今誰もが簡単に使うことができるオンラインサービスはまさに生活習慣を一変した。
この革新こそがイノベーション。

少し脱線したけど、
monopsony(モノソプソニー)大国日本の弊害は?

①企業の規模が小さくなる
企業は本来支払うべき給料より低い賃金で労働者を雇用しているので利益を上げやすくなる。
結果、企業が増える。

②輸出率が低下する
生産性が低いと輸出出来る企業が少なくなる。
日本は輸出総額では世界第4位だけど、対GDP比では世界第160位と著しく低い。
簡単には輸出して商売している企業が低いってこと。

③最先端技術の普及が進まない
優秀な人材を安く雇用できると、機械化したり最先端技術を導入したりする動機が低下する。
実際テレワークって今、推進されているけど導入できる企業が少ないのがその証拠。

④格差が拡大する
高学歴の人など労働市場での交渉力が強い層の所得にはほとんど影響ない代わりに、それ以外は大きく下がる。
まさに日本の今の構図で高学歴で大企業や官僚になったら安泰、それ以外は、、、???

⑤サービス業の生産性が低くなる
特に飲食、宿泊、小売、教育、医療においては企業が圧倒的に力が強く働くことがあり、雇用コストが低い

⑥女性活躍が進まない
女性の場合、出産、子育てなどの理由で残業ができない休みが多くなりやすいなどの理由から、雇用主に対する交渉力が大きく低下する

monopsony(モノソプソニー)が強くはたらいている日本。

この環境下で財政の悪化と社会の衰退は確実。

そして、今の日本を動かしているのは高学歴でコロナ下でも痛みを伴わない層。
今後、もともと安い労働力として見られている自分達は、景気の後退とともにますます厳しくなる。

これを抜け出す方法は1つ。

労働者を雇う会社側に対して、交渉力を持てる人材になるしかない!

まずは企業に対して交渉力を持つ。
その為には小さくてもイノベーションを起こさないと現状は変わらない。

大変だけど頑張るしかない!!!

引用:これ読むと凄くなるほどってなる

https://news.yahoo.co.jp/articles/3f087cd5e959686c179c5e0cb6268d426c5dea16?page=5

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