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サービス、商品の価格の付け方

おはようございます☀️

今日は色んなことに関わることだけどサービスや製品に対しての価格設定について。
何を基準に価格設定するか?ってこと。

飲食店の宣伝で多いけど、
「原価率が高いモノを安く提供しています」みたいな宣伝って聞いたことないですか?

サービスや商品の価格の価値を最終判断するのはお客さんで、お店がお得?って言うのはセンスを感じないから自分は好きではない。

原価率とは
仕入価格÷販売価格の比率で、当然原価率が低ければ企業の儲けは多く、高ければ儲けが少ないってこと。

そもそもお店側の原価は同一条件ではない。
同じ質の原料であっても、大手と小規模でも調達価格が違うし、産地直送と問屋経由でも価格が違う。

日本的な考え方で多いのは
原価が高ければ企業は儲けていないからいいことみたいな考え方が浸透している。
自分も昔は同じ考え方で、原価率が高い商品はお得だから絶対に売れると思っていた。
完全に企業目線の考え方だね。

原価率が高い→いいモノ→お得???

この考え方が、原価ありきの価格設定方式みたいな常識を作ったと思う。

飲食店でも、原価率の平均値は異なる。
そもそも、こんな資料が簡単に出てくる時点で毒されている証拠。

この場合、例えば食堂・レストランのお店で原価率50%以上の食べ物を提供していたら、『ウチはお得ですよ!』って錯覚する。
冷静に考えれば、価格は原価率で決めるものではない。

この表を見たからといって、スシローが売上が高い理由が原価率が高いことみたいな結論ではないよってこと。

たまに、利益を出しすぎることに対して、『ぼったくり』とか『お客さんを食い物にしている』とか言われる。

その典型が、コンサルやコーチングみたいな、形のないモノを売り物にしている場合、よく言われるよね。
ただ、興味がない人にとっては高い!と感じる値段であっても、本当に必要としている人がお得と感じれば、どんな値段であっても販売できる。

たとえ1億円のコンサル料であっても、その内容に価値と必要性を感じる企業がいれば1億円がお得と感じるってこと。

日本ではお金の教育がされていないから、
稼ぐ人=悪みたいな風潮がある。

勿論稼ぎ方が悪いものもあるけど、合法的な方法で適切に儲けられるのであれば、それは悪いことではない!

あくまでサービスや商品がお得だと思うのはお客さんであってお店ではないし、第三者でもない。
お客さんがお得だなって思えば購入されるし、思われなければ購入されない。
購入されないといういう事は、
現在の価格設定が間違っていたってことだね。

セールで売れる商品というのは、セールして値段が下がったからお得だと思って購入しただけで、それは定価ではお得だと思わなかったってこと。

色々な解釈はあると思うけど、
買う理由の総量=価格だと思う。

この価格の付け方については、1番最初に原価が高いからいい物という考え方は捨てないといけない。

価格は買う理由が多くて、お客さんがその価格に見合うと思ったら購入にいたる。
原価から価格を設定するのではなく、価格から設定するほうが正解かもしれないね。
今、規模を拡大しているアイリスオーヤマがまさにこのやり方を徹底している。

①いくらならこの商品を買うか?決める
②同業他社の似たような製品を徹底分析
③お客さん目線でアイディアを付け加える

全てお客さん目線で考え抜いた後に、企業として儲かる利益を確保する為に原価を抑える方法を考える。

お客さんの購買理由としては、
・他社より安い値段
・必要最小限の機能が網羅されてる
・便利なアイディアがある

この総量が設定価格をうわまった時に、購入という行動にでる。
値段が安いというのはあくまで理由の1つであってそれだけが購入理由の全てではないってこと。

このキャッチコピーが企業スタンスを出している。

アイリスオーヤマの1番の武器は価格が安いことではなく、なるほど!って思えるアイディア製品がお手頃で買えるってこと。

買う理由の総量=価格って考えながらエルメスのバーキンを見てみる。

・エルメスというブランドステータス
・バーキンを持つという憧れ
・入手困難で簡単に購入できない

お金持ちのステータスみたいにバーキンを何個も持つ人が多いけど、どんなに高くても買いたい理由が大きい商品だから売れる。
エルメスのバックの原価が仮に10%でも、買う人はたくさんいるってこと。

価格設定には色々な考え方はあるけど、売れているお店や商品を見つけたら分析するといいと思う。
やっぱり売れているところは理由が絶対にある。
商品やサービスの買う理由が設定価格より高ければ売れる。

この考えの正解はない。
ただ答えははっきりする。

売れるか?売れないか?

商品やサービスが売れないなら、まず理由を考えたほうがいいと思う。
お客さんが商品を購入する理由ってなに?

色々な方法があると思う。

ただ、原価が高いモノがいいモノという考えだけはお客さんの購入理由としてはどうでもいいこと。
自分もこの価格設定については、まだまだ感覚でしか?わからないし、それが100%正しい事はない。
日々試行錯誤するけど、価格設定に迷ったら買う理由を考えるようにしている。
相手の立場になって買うか?買わないか?

自問自答の毎日を繰り返すしか?ないね。


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