実用性重視

初投稿です。拙い文章ですがお暇なら覗いて行ってください。思ったことを書いています。


 私は、昔から様々な買いものを、実用的かどうかで選んでいた。例えばカバンは、大きくてポケットが多く付いているものを選ぶ。筆箱も大きいものを。靴なら動きやすいスニーカー、スカートとズボンなら圧倒的にズボンの方が多い。小物や衣類に限らず、たくさんの物を実用的かで選んでいた。いっぱい入るもの、動きやすいもの。スマホの充電コード等の電子機器も、断線しにくいかなど、しっかり性能を調べて買っていた。マウスに、ヘッドホン。とにかく、私がものを買うときの判断基準は、実用的かどうかだ。

 しかし、これがほぼ同じ条件になった時、私は非常に困る。例えば、全く同じ大きさ、同じ素材、同じ値段のカバンを選ぶとき。他の人はどう選ぶだろう。多分、デザインではないだろうか。色だとか、柄だとか。見た目での判断基準があると思う。カバンでなくとも、服や小物……なんにでもあるんだろう。けれども、私にはそれが一切ない。強いて言うなら、いわゆるボーイッシュ?なものかな、と思うくらいだ。それがカバンくらいなら、まあいいだろう。だが、それがほぼ全てのものとなると、困っている。

 私事だが、大学生になった。高校とは違い、私服が必要になる。入学前、服を買いに行った。母と一緒に行ったのだが、まずは自分で探してみた。__全くわからない。まず、膨大な服の中から自分が着やすく、サイズも合い、かつ材質的にも問題のない服を探すこと自体が大変だ。そして、それらの服をいくつか選び出す。値段については、今回は考慮しない。となると、後はデザイン、似合うかどうかだ。そうなると、もう判断が付かない。デザインを見て決める判断基準が、ほぼ皆無に等しいからだ。

 こういうことは何度もあった。お洒落好きの母、年相応にファッションに興味のある友人。一緒に服や小物を見に行くことは多々あった。大体そういう店に行くと、こんな言葉が飛び交う。「これかわいい!」「かっこいい!」「オシャレ!」__もうこの際大胆に言ってしまおう。
 かわいい、かっこいい、オシャレ。そういった言葉に、私は昔からピンとこない。要するに、もののイメージ、印象が良く読み取れないのだ。どんなオシャレな服が出てきても、自分にとっては「何色の、どんな柄の、こんな素材の……」と、データを読み取ることくらいしかできないのだ。

 これでも昔よりは改善した方だ。今は色や柄、形状で何となく自分はこれが好ましいのかな、多分きっと恐らく。くらいの判断は出来るようになった。前述のボーイッシュ、もそれだ。これでも用語とか覚えてみたのだ。けれど、何となく好き、以外はもうてんでわからない。

母や友人がこの記事を見ていたら申し訳ない。よくわからないというだけで、一緒に出掛けて店を見たりすること自体は、大好きだ。何より、自分は分からないものだけど、母や友人はそれで楽しんだり、喜んだりできる。それに越したことはないし、見ていて嬉しい。(関係ない人々急な謝罪パートで申し訳ない)

 話を、最初の買い物は実用的かどうかで選ぶという話に戻す。私はもののイメージや印象を読み取れない。そうなると、それが使えるかどうかで判断するしかない。オシャレにしたら、とよく言われるが、オシャレという感覚がよくわからない。実用的かどうかで判断する。すると、オシャレには全くならないのだ。センスがないだけかもしれないが、そもそもセンスがよくわからない。センスとは何だろうか。印象を読み取る力なのだろうか。とにかく、私がオシャレに疎い理由はそれだ。実用的かどうかしか判断基準がないのだ。イメージや印象を読み取れないから、判断基準に加えようがないのだ。オシャレに興味自体はあるし、改善もしたい。

 この記事を書いた理由。確か、入学式の時に、周りの女の人はみんなヒール付きの靴を履いていた。ヒール付きの靴は女の人っぽいのかもしれないけど、動きにくくて実用的ではないのにな、と。何となくそう思っただけだ。