見出し画像

終章 そして準優へ(後-②)

part10 3つのM 本当の主人公

ついにたどり着いた決勝の舞台...
ここまできたのは本当に奇跡だったと思う( ・∇・)

本戦で当たってしまったリザードン...
ほぼ勝てないだろうなと挑んだトーナメントも
練習では出来なかったnoteの内容通り戦い抜き
勝ち切ってきたのだ!

実力も運もデッキも全て味方になってくれている...
後1つしっかり勝って優勝という頂に立つんだ!

意気込みは充分に決勝のテーブルに着いた。

もう一つの準決勝のテーブルでどよめきがあった。
自分の決勝の相手が決まったようだ( ・∇・)

こちらに向かってくる足音...
正面に座ったその相手とは




やまださんだった!!



奇術師vs伝承者の戦いは奇術師側に軍配が上がったようだ。



予選2回戦で勝った相手..
そこで沈めたはずのカビゴンLO...

正直もう戦うことはないだろうと思った。
あそこから這い上がってくるとは誰に想像出来ただろう...

さすがはヒ、やまださんだ!
不可能をあっさり可能にしてしまう( ゚д゚)

正直今日この会場にいたプレイヤーの中で
1番戦いたくない相手が来てしまった(^^;;

しかしもう決まったことだ!
後はやまださんを倒して全勝優勝を決めるのみ(゚∀゚)

対戦前シャッフルに力が入る...
お互いデッキはバレてるだけに
後は自分のプレイをやりきるだけだ!

そう意気込んだものの、身体はあまり言うことが効かない感じがしていた(・_・;

場所のせいもあるかもしれない。

魔境法華寺の決勝戦はこんな場所で行われるのだ!



横にあるモニターで試合の様子は誰でも見れるようにもなっている。
自分は場所も相まってか今まで以上に緊張していた....

シャッフルが終わりじゃんけんに入る
やまださんが勝った。

もちろん選択したのは後攻だ!

互いにバトル場にポケモンを出し、サイドを6枚置いた...

ここまで応援してきてくれた皆に感謝の思いを
抱きながら静かにその時を待った...

「ここまで支えてきてくれた人達のためにも....


必ず勝つ(`・ω・´)!」



「それでは決勝戦始めてください!」

ジャッジの方の声と共にバトル場のポケモンを
お互いにオープンした!


ついに始まった!! 

これが自分のここまでの全ての

最終決戦だ!!


先攻1ターン目
バトル場はミュウスタート。
相変わらず戦い方はわかっていない...
しかし当然の如くバトルVIPパスは手札にある。
このデッキのデレ具合はもう言うまでもない!

パスを使い山札からゲノセクトVとミュウVを出した。
手札には次のターンに攻撃できるエネルギーと
VMAXが揃っていたためそのまま番を返す。

正直この戦い方が正解なのかはわからない....
自分にとって予選で勝ったあの試合だけが
経験になっているのでそこの動きを目指すのみ!

そう思ってプレイをした。


後攻1ターン目
やまださんのバトル場はかがやくリザードンスタート。
ペパーからバトルVIPパスと勇気のお守りを持ってきてバトルVIPパスでカビゴン2体を並べた。
もう一つの持ってきたお守りをリザードンに持たせてシンオウ神殿を出して終了した。


先攻2ターン目
このターンから本当のバトルが開幕だ!
自分はここからサイドを毎ターン取る...

そしてやまださんはバンジーガムを発動させる
(カウンターキャッチャー+とおせんぼロック)


目に見えた地獄に足を踏み入れなければならない...
しかし覚悟決めて飛び込むんだ!!

バトル場のミュウをVMAXに進化させ
ダブルターボエネルギーを貼った。

ここで技宣言に入ろうとした。

「いくぞミュウ!クロスフュージョン(・Д・)」






ミュウが悲しそうにこちらを見ていた...



「な、殴れない( ゚д゚)」

シンオウ神殿が出されているのを見落としていたのだ。
この時点で頭の中は真っ白になってしまっていた...




「なんとかして攻撃をしないと(゚o゚;;」



この先のビジョンを特に持たないまま
ネストボールからゲノセクトVを
もう1体ベンチに出して、ふゅーじょんシステムを
使い山札からカードを引いた。

引いてきたカードの中にはカミツレのきらめきがあった!


「うはーー!助かったε-(´∀`; )
これで攻撃が出来る!!」

カミツレのきらめきを使いフュージョンエネルギーをミュウにつけて準備完了だ。

そして技宣言
「クロスフュージョン...


テクノばすたーーー!!」





かがやくリザードンは跡形もなく....





飛んでいかなかった( ゚д゚)


シンオウ神殿の存在によって意識がこのターン攻撃する事にしか見えておらず、ある事を見逃していた...



この存在に!!( ゚д゚)



「....ははは。終わりで....:(;゙゚'ω゚'):」

と言って番を返した。


とんでもないミスを犯してしまった...
自分の手札にはパワータブレットがあったのだ!

つまり倒そうと思えば簡単に倒せたのに
シンオウ神殿の見逃しで焦ってしまい
冷静に場を見る事が出来ていなかった....

自分はあたかもリザードンを
あえて倒さないのが狙いだったかのように
振る舞う事しかできなかった(;´Д`A


後攻2ターン目
引いてきたであろうヒスイのヘビーボールを使用し
ロトムVと入れ替えロトムVをベンチに出した。

ピーニャを使いミュウについているダブルターボエネルギーを破壊してそくせきじゅうでんを使い番を終えた。


先攻3ターン目
先ほどのミスを取り返すためにはここでサイドを2枚取ること...
そう思いそのプランを実行することに頭を回した!

まずバトル場のミュウを逃すために穴抜けのひもを使い、ベンチのミュウVとチェンジ。
やまださんはカビゴンをバトル場へ。

その後森の封印石をゲノセクトに持たせてから
ネストボールから対象なしを宣言した後
ふゅーじょんしすてむ!

ロストスイーパーとフュージョンエネルギーを引き
すかさずロストスイーパーでリザードンのお守りを破壊した。
これで思惑通りサイドを取ることに成功した!

さて後はバトル場のミュウを逃してベンチのミュウV MAXで攻撃すれば目標達成だ(≧∀≦)

早速バトル場のミュウVを逃して....



ミュウは逃げる事が出来なかった....




完全にやってしまった(・Д・)
ここまでの流れから読者の人もこう思っただろう...


そう、このターンはバトル場にリザードンがいる状態で先に逃げてからあなぬけのひもを使わないと
後から必ず出てくるカビゴンのとおせんぼにより
逃げる事が出来ないのだ(つД`)ノ



「やばい逃げられない...
完全にプレミしてしまった( ;∀;)
ミュウVMAXにフュージョンエネルギーを貼って番を返します(●
˃̶͈̀˂̶͈́)⁾⁾....

......




ここでまたある事に気がついてしまった...
とんでもないプレイミスを犯したことに!!


自分はこのターンサポートを使っていない!
森の封印石からボスの指令を持ってきてロトムを呼び出せば逃げることができ、さらにサイドを2枚進めることが出来たのだ!

しかし、頭はパニック状態...
気がついた時には口から番を終えると宣言してしまっていた....


後攻3ターン目
やまださんは淡々と自分のプレイを遂行する。

やまださん視点では
入れ替え1枚とフュージョンエネルギーが2枚見えてるこ
そしてカミツレのきらめきが見えてるので
ここからのプランは間違いなくあれだろう






バトル場に連れて行かれるゲノセクト


このターンからこういう戦いになることはわかっていた(-_-;)
しかし、予選同様なんとか逃がしてやるから
待っててくれ!!




このターンはペパーを使いカウンターキャッチャーからこの動きを通してそくせきじゅうでんを使い番を終えた。


先攻4ターン目
やまださんのターンの途中に先ほどの自分のミスに気がつき、気がついたことで頭が整理された。

手札からゲノセクトにダブルターボエネルギーを貼り、引いてきたロストシティを貼りシンオウ神殿を壊した!

そしてふゅーじょんしすてむ!
引いてきたともだち手帳を使ってカミツレのきらめきを戻してもう一度ふゅーじょんしすてむ!

このターンの目標はしっかり立っている。
それはボスの指令からロトムVを倒すこと(`・∀・´)

そうすればサイドを2枚取る事が出来て
なんとかミスを取り返せるかもしれないと
そう思ったからだ!

ボスの指令は引けなかったが封印石のVSTARパワー
で持ってきてロトムVを呼び出した!


ゲノセクトは逃げれるようになり
ミュウVMAXと交代o(・x・)/

渾身のテクノバスターでロトムを葬り去った!
(サイド3-0)

後3枚だ!!
いける!!このままなんとかなれ!!





後攻4ターン目

やまださんのバトル場はカビゴンだ。
そして新たにベンチにカビゴンを用意した。

その後ともだち手帳を使いピーニャとペパーを山札に戻す。
そして当たり前のように.....





縛られるゲノセクト((((;゚Д゚)))))))




このままやまださんのペースは続くのか...
そう思って相手の顔を見た| ˙꒳​˙)チラリンチョ



このターン何のサポートを使ったかどうかは覚えていないがやまださんもそこまでよろしくはなさそうな表情に見えた!

よくよく考えればロトムを取られた事で
やまださんは手札を整えるのがこの先厳しく
なってきそうである( ・∇・)

もしかしたら手札がやばいという
表情なのかもしれない....


先攻5ターン目
もしかしたらいけるかもしれない(*゚▽゚*)

実際あと残りのサイドは3枚だ。
ミスはあったとはいえ3回の攻撃を通せば勝ちなのだ!


手札は先ほどロトム倒したので増えてしまっている。

このターンは山札に眠っている入れ替え札を引くか
残り2枚のフュージョンエネルギーとカミツレを揃えて攻撃をするか.....
この2択だ( ̄∇ ̄)

ベンチは埋めていいかわからなかったが
ここまでくれば一緒だと思った( ・∇・)
手札に抱えていたポケモンを全部並べて
ふゅーじょんしすてむを使った!!

なんと1回目のしすてむでカミツレとフュージョンエネルギーを引けてしまった!!

「間違いなく天は私の味方だ(°▽°)
もはや疑いようがない!!
優勝いただきます( ̄^ ̄)ゞ」


これ以上引くとカミツレのきらめきでつける
エネルギーを引いてしまう恐れがあったので
バトル場のゲノセクトをフュージョンエネルギーを
手張りとカミツレで2枚つけて逃した。

そして技宣言!
クロスフュージョン→テクノバスターでカビゴンを倒した!
(サイド4-0)

サイドは残り2枚...
いける!!
あと少しで優勝だ(
ω )



後攻5ターン目
やまださんももう後がない...
残り2枚のサイドを取られたら終わりだ!

入れ替えをまだ1枚しか使っていないのは
わかっているはずなので
何かしら自分の動きを通さないと
予選同様に押し切られてしまうと思っているだろう( ´Д`)y━・~~


ここから1手でも動きを通せなかったら負けになる
状況で果たしてどう動くのか...


やまださんは悩んだ上で1枚のカードを手札から
使用した。



「山札の上から5枚確認させてもらいます(`・∀・´)」





「やまださんの選択肢はそれか(^◇^;)
しかし山札は残り15枚以上ある
そのうち入れ替え系は残り2枚...
1枚でも削られたら終わりだ!

終わりだがここまでの自分の運を考えたら
削られるものか!!
大丈夫だ!自分を信じろ(・ω・`)」

やまださんは山札の上から丁寧に5枚取り
そして中身を見る...

ん?と一瞬表情を曇らせたように見えた。

「耐えた...耐えたのか:(;゙゚'ω゚'):?」


やまださんはゆっくりと心ここにあらずな表情で
カードを1枚と4枚に分け始めた...


「あの表情に1:4の分けかた...
これは全然ヒットしなかったんだ(^o^)
間違いない....


さあ、やまださん!
その4枚山札に返してもらおうか( ̄∀ ̄)」


やまださんは分けた1枚の方だけ山札に戻した...




....は?




.....いやいやいやまてまてまて





......それはだめーーー!!






「これトラッシュで(・∀・)」


と言って4枚の束を見せてきた。
その中身は....



なけなしの入れ替え札は儚く散ってしまった....

最後にゲノセクトがまた捕まりバトル場に連行されていった....


先攻6ターン目
もう何も考えることはない...
頭が真っ白になった....

デッキの構築上、入れ替えがないので
もうバトル場のゲノセクトを逃がすことは出来ない。

「.....負けか(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」

そう思った時、これまであった出来事が
一瞬にして頭を駆け巡った。


そして現状をしっかり受け入れた。




「負けました。ありがとうございました(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」


投了宣言をし、これにて自分の波瀾万丈に満ちた
シティリーグの物語は準優勝という形で幕を閉じた..


正直いうとむちゃくちゃ悔しい気持ちで一杯だ!
ミスをしなければ、1ターン早くロトムを取っていれば....
そんなことを思うと泣きたい気持ちもあった。

決勝戦にはマリモさん夫妻が残って応援&見ていてくれたので
泣きそうな気持ちを抑え、その2人に応援ありがとうを伝えようと振り向いた。

「負けちゃいまし(ノ_<)...





なぜかMさんが泣いていたΣ('◉◉’)


「もうちょっとやったのにー!
惜しかったんやでー。゚(゚´Д`゚)゚。」


とマリモさんに向かって話していたその一言と自分以上に泣いている姿に何故か笑いが込み上げてきた(о´∀`о)


「まあいい試合出来たってことやんな!
こんだけ応援されてる中で出来たのならもう一生もんやなぁ(^◇^)」


その時にはもう悔しさよりも嬉しさが勝っていた!




正直、後悔すべきところはいろいろ出てくる(^◇^;)

しかしそれらがあったとしてもあのタイミングで
入れ替えをしっかりと2枚トラッシュ出来た
やまださんが強かったという事なのだろう!

よくよく考えれば
やまださんは予選で自分以外に全て勝ち
たまたま自分が全勝した事でトナメに上がり
そして見事リベンジを果たしたのだ( ´ ▽ ` )

しかも最後にこれしかないという野盗三姉妹を決めたのだ!!


まさにMiracle!やはり奇術師、Magicianに不可能はなかったという事だ!

今日のシティリーグでの本当の主人公は彼だったのだ(゚∀゚)

そしてこの物語を盛り上げてくれた今日の自分の相棒のミュウ(Mew)も忘れてはならない!

そうだ!
この話のタイトルはその頭文字を取って

3つのM 本当の主人公

にしよう(´∀`)


※決勝後の記念写真


改めてやまださん、優勝おめでとう🎉🎉



帰り道はマリモさん夫妻と一緒に帰った。
この後チームの新年会があったため車で来ていたマリモさんに送ってもらってそのまま一緒に出るつもりだった。

その道中、マリモさんが

「あんだけシティ前にふざけてた2人がこんな好成績なんて、なんて言ったらいいかわからんけどすごいわ(^∇^)」

と笑いながら話していた!

確かにあんなシティ前のぼろぼろの状態から
ここまでの成績を残すなんて自分でも想像もつかなかったし誰も予想だにしてなかっただろう...

ちなみにMさんもシティリーグでは最高成績となる3勝を挙げていたのだ!


「だから言ったじゃないですか!楽しんだ方がいいって(゚∀゚)」

「そうだ!そうだーー!!(*^ω^*)」

2人のここぞとばかりの言い分も

「いや、今となってはそう思うわ!ほんまに2人ともおめでとう( ´∀`)」

と優しく祝福してくれた!


振り返ってみると本当にいろいろな事があった...

いろんな事を考え、そして皆に助けられて支えられてこの物語が完成した。


「絶対にこの胸の中を後で皆に伝えよう(*´ω`*)」

笑いと笑顔に包まれた車は橿原方面へと走り去っていく....













〜車内〜


M「りょうさん、ほんまに準優勝おめでとう( ^∀^)」

自「ありがとうございます!
Mさんも自己新記録おめでとうございます(^o^)
特訓の成果バッチリでしたね!
試合内容とかどうやったんですか( ・∇・)?」


M「えーとあれがこうで、これがあれであと


ロスギラ相手にトドロクツキでLO勝ちした(*゚▽゚*)」





自「トドロクツキデッキでロスギラにLOだと...」



本当の意味で奇跡を起こした主人公はここにいた...

title 3つのM  



あとがき


皆さんここまで読んでくれて本当にありがとうございました!
拙い文章で読みにくい部分もあったと思いますが、気持ちをフルに伝えられました!

正直書き始めからここまで長くなるとは思ってもみなかったです笑
ただ今となってはみんな楽しんで読んでくれてたみたいで本当によかったなと思います。


さて私ごとにはなりますが
この小説を書いている間にシティリーグシーズン3に出て結果は3-2でした(・∀・)
やっぱり自分のデッキではダメみたいですね笑

そして4月28日にS4が控えております。
デッキは現段階で

「サーナイトex(元カノデッキ)」

でいくと思います。
チームメンバーと相談の上ルギアが新弾で多くなりそうというところで有利なサーナイトを選びました(⌒▽⌒)

実はマリモさんにサーナイトexのSSRを準優勝の
お祝いにいただいていたのでそこでしっかり活躍させてあげたいと思っております!

ただ不安点があります。

いただいたサーナイトex以外は
自分のカードなんですよね...


ここまで読んでくださった皆さんならもうわかりまよね!
その上で言います!!


私のシティは4月28日!!
残り58枚とレシピ.....




みんな、待ってるよーー(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎



長らくのご愛読、どうもありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?