ままごと遊びについて思うこと。
記事『保育園でのままごと遊び:子供たちの発展を促す秘訣』では、
ある5歳児クラスのままごと遊びの姿を見て疑問を感じ、
子どもたちに見立て遊びの経験ができるようにと、私なりに工夫して種まきを行ったことを書きました。
記事『子供の創造力を最大限に引き出す:ままごと遊びのアプローチ』では、
具体的にどのような道具を用意して環境を整えてあげると良いのかについて書きました。
私は10年以上保育士を続ける中で何度も5歳児クラスを担任していますが、
その年によってままごと遊びの姿にはさまざまな違いが見られました。
ある年のクラスでは、食材を切ったり焼いたり調味料を加えたりして調理の工程を楽しむ姿、
友だち間で役割を決めて、お母さんやお姉さんになりきって遊ぶ姿がありました。
また別のクラスでは、誰が見てもケーキなケーキを手で掴み、ポンとお皿に盛り付けて「どうぞ」と差し出す姿もあれば、
ペット役になってままごとコーナーがハムスターだらけという5歳児クラスもありました。
今日に至るまでの家庭や保育園での経験、大人の関わり方や環境の違いで、こうも遊び方に違いが出るのだなと客観的に見て感じました。
どちらが良いとか悪いとかではないですが、
できることなら子どもたちが暮らしの中で好奇心を持って物事を観察したり、大人への憧れを抱いていろんなことに挑戦したりしてほしいと願います。
そのためには、家庭や保育園で生活する中で、子どもが大人に憧れを抱けるような関わりや体験をさせてあげることが大事だと改めて思いました。
その憧れを再現するための道具を用意することも必要です。
ままごと遊びは、子どもが大人に憧れを持ち、遊びの中でそれを再現することができるすごく大切な遊びだと改めて感じました。