おすすめの幼年童話。
保育園でほとんど毎日、子どもたちと読み合っている絵本。
5歳児クラスでは一般的な絵本だけでなく、
絵が少なく文章が多い「幼年童話」と言われるものを、章ごとに少しずつ読み進めたり、期間をかけて一つの物語を楽しむこともおこなっています。
5歳以上にもなると絵本を楽しむ経験を積んできているので、本を読むことの楽しさが分かってきて、
自分で読んでみたいと思ったり、言葉だけでイメージを膨らませて楽しんだりすることができるようになると思います。
“文字を読ますため”といった教育的なアプローチではなく、
絵を楽しむことから物語を楽しむことへの架け橋として、あくまでも遊びの一つとして、幼年童話を取り入れています。
長年5歳児の子どもたちと読み合ってきた中で、特に人気の高かった幼年童話を紹介します。
(やはりベストセラーものは人気が高いです!)
番ねずみのヤカちゃん
リチャード・ウィルバー作
松岡享子訳(福音館書店発行)
エルマーのぼうけんシリーズ
ルース・スタイリス・ガネット作
ルース・クリスマン・ガネット絵
松岡享子訳(福音館書店発行)
大どろぼうホッツェンプロッツシリーズ
オトフリート・プロイスラー作
中村浩三訳(偕成社発行)
最後に紹介した三部作からなる「大どろぼうホッツェンプロッツ」は個人的にとても好きなおはなしです。
「ホッツェンプロッツ」「ペトロジリウスツワッケルマン」など、口に出して言いたくなるような名前、個性豊かな登場人物、
主人公のカスパールとゼッペルが力を合わせ、頭を使いながら事件を解決していく様子がとても面白いです。
この本は文章が多く挿絵も少ないのですが、子どもたちに読んであげると、面白い場面でクスッと笑う子もいて、真剣におはなしを聞いているのだなぁと感じます。
物語の面白さに自然と惹き込まれる、とても良いおはなしだと思います。
私は保育園での一日の中で、子どもたちと絵本を読み合う時間が特に癒されます。
私が好きな物語を子どもたちと読み合い、ともに楽しさや面白さを感じる、この「共感」がとても心地よいです。
子どもが釘付けになって絵本を見たり、読んだ後「もういっかい!」と言ってくれたり、子どもがよい反応を見せてくれるとすごく嬉しい気持ちになると思います。
「良い絵本」かどうかは考えず、自分が好きだなと感じる絵本を子どもに読んであげることが一番なのかも知れません。本を選ぶ上で、自分が読んでもらっていた本や保育園で読まれている定番の本などが参考になるかも知れません。
子どもの頃から絵本が大好きなので、今後もいろんな絵本を紹介していきたいと思います。
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