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遊びのマインドマップ:保育士の秘密兵器

遊びのマインドマップとは…

「遊びのマインドマップ」という言葉は私が作った造語で、
遊びの計画をマップにして見える化するためのものです。

保育士の仕事の一つに指導計画があります。
指導計画は、簡単に言うと子どもにとってより良い保育を行うための計画を立てて記録するものです。
私は指導計画を立てる前に「遊びのマインドマップ」を書いていました。

子どもの遊びが展開していく様子を予測し、保育士のねらいや思いも込めて、
保育士の頭の中にある計画を書き留めて、見える化するものだと考えてください。

必ずしも「遊びのマインドマップ」を書くことが必要ではありませんし、また仕事が増える…と負担に感じる方も多いと思います。

しかし私は「遊びのマインドマップ」を書くことで、指導計画が書きやすくなるなど、プラスに働くことが多いと感じています。

既に何かしらの方法でやったことがある方もいらっしゃるかと思いますが、
やったことがない方に向けて、私のやり方や活用方法をご紹介できたらと思い、記事にすることにしました。

遊びのマインドマップの例

「さつまいも収穫」から始まる遊びの例

これは、“さつまいも収穫”から始まる遊びの展開を表した「遊びのマインドマップ」です。
実際には、子どもの姿や保育園の特色などによって私が書いたものとは内容が異なったり、他にもいろんな遊びの展開が考えられると思います。
矢印が枝分かれすればするほど、遊びは展開していきます。
このように図で書いておくことで保育士自身が遊びの展開イメージを持ちやすくなり、遊びの引き出しとして覚えておくことができます。

遊びの主体は子ども

ただ注意してもらいたいことがあります。
それはこのマップ通りに遊びを展開していかなければいけない、ということではないことです。

遊びの主体は子どもです。

保育士に必要なことは、ねらいや目的を持ち、より楽しい遊びができるよう遊びの引き出しを持っておくこと。
子どもが「〇〇したい」と言った時に、「いいね」「やってみようか」と賛同しすぐに遊び始められるよう、遊びの展開を予測し準備や環境作りをしておくことです。

「子どもが伸び伸び自由に遊んでいる。」
「子どもが自分で発見したり、やりたいと思って活動できている。」
と、周りの方に思われることが成功です。

保育士はおもしろい。

子どもたちが主体的に遊ぶ中で、保育所保育指針にある幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を身につけていくことが、理想的な進め方だと私は考えています。

このような進め方ができているのは、
『やらされた感を出さずに育ってほしい方向性に沿った活動へ導くこと』ができた保育士の関わりがあってのことです。

ここが、保育士の難しいところでもあり、楽しいところでもあると私は思っています。
事務的な仕事や行事に追われがちになりますが、本当にすべきことはこういうことなのではないかと私自身は常にアンテナを張っています。

このアンテナを張っておくために、「遊びのマインドマップ」のような設計図を頭の中に用意しておくことが必要だと私は考えています。

今回、ご紹介した方法が合うかどうかはわかりませんが、根幹にある保育士の面白さが伝わるといいなと思います。

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