深読み癖→不安の無限ループを断ち切る方法
深読みは結論の飛躍
深読みは心の読みすぎとも呼ばれる認知の偏りのひとつで結論の飛躍と呼ばれている。
深読み(Mind reading)とは、他人の行動や非言語的コミュニケーションから、ネガティブな可能性を推測すること。当人に尋ねることなく、論理的に起こりうる最悪のケースを推測し、その予防措置を取ったりする。
結論の飛躍はどんどん悪い方向へつながる
先読みや深読みは現実的ではまだ起こっていないので確かめようもない。
だから自分でどんどん悪い方向に考え、不安や抑うつを招いてしまいます。
大事なのは、まだ起こっていないし事実ではないことを思い出すこと!それができれば、思考を今ここにちょうど良く持ってくることができます。
でも、考えなくても仕方のないことだ!というのはわかっているけど、どうして考えてしまうんでしょうか?
どうして深読み思考になってしまう?
江口・國方(2016)の研究では、看護師を対象に勤務年数と認知の偏りの違いについて質問紙を使い、検討しています。その結果、
先読み・深読み思考×勤務年数21年~25年の看護師
に統計学的に有意に多いと判断できることがわかりました。
ある程度の経験がある故、先読みや深読みをして予防線を張ってしまうのではないか?と考えらます。
何も考えてなかったほうがうまくいった!ということはよくありますよね。
深読み思考をやめずに生かす方法とは?
先読み・深読み思考は、やめようと思っても色々な方向から考えられるが故になかなかやめられない。
想像力が豊かとも言えます。
では、どうすれば?
まずは、まだ起こっていない。事実ではないということを思い出すこと!
0ポイントの今ここに思考を戻すことです。
そのため、
・内容を紙に書いてみる
・人に話してみる
など、一度、考えていることを頭の外に出すことがおすすめです。意外と偏った思考に気づけていないということはよくあります。
それでもだめだという時は?
想像力を生かして
・じゃあどうなりたい?
・どういう結果を望む?
というポジティブな結果の方も考えてみることがおすすめです。思考の偏りは、偏るからしんどくなるのであってすべてあって良いものです。
ポジティブな方向からも考えてみましょう。
今ここに思考を戻すことが解決の近道
この思考を解消する第一歩は、
・まだ起こっていないし
・事実ではないこと
であると思い出すこと!
それができれば、思考を今ここにちょうど良く持ってくることができます。
引用文献
江口実希, & 國方弘子. (2016). 看護師の経験年数と認知の偏り, 否定的自動思考, 抑うつ気分の関係. ヒューマンケア研究学会誌, 8(1), 1-9.
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