入院中の言葉のリハビリ(ST)①
初めて聞いた『失語症』という言葉。医師から、『何も話せない』と聞いたので、病院で1人になった時に喋ってみたら、『ああうう~』としか、
言葉が出てこないことに、『本当なんだ』と思いました。
不思議な感覚です。相手の言うことは、わかるのに、自分では一切、喋れない。
『み、ず』という2文字が言えない事で、『喉が渇いているんだな』と看護師さんにわかってもらえずに、喉の乾きと戦った場面も、多々、ありました。
今日は、5ヶ月の入院中にやっていた『言葉のリハビリ』(ST)の事を、
少しずつお話しさせて頂きます。
『思い出せる鳥の名前を、書いてください』
発症後、8/14からリハビリ病院へ転院して、本格的に言葉のリハビリを開始したのは、8/20と記述されています。
何にも話せなかったので、初めは『書くこと』中心のリハビリです。
鉛筆で、初めて左手で書いた文字は、こちらです。
写真では写っていないですが、左端に『反対語』が書いてあって、
それを選んで書いてあります。反対語の認識は、正常だったことがわかります。
毎日、1時間の言葉のリハビリを受けていました。
何も話せないけど、人の言っていることは、わかっていましたが、
先生が、
『思い出せる鳥の名前を、書いてください』
というので、『知っているよ!』と思い、書こうとしたら、
『は と』しか、書けない。出てこない!
何度、考えても、頭の中で、沢山の鳥の様子が浮かんできても、
名前が出てこない!
これには、啞然としました。
『すずめ』『わし』『にわとり』などの映像は浮かびましたが、
文字にすることが、できなかったのです。
あとは、『歯ブラシ、鏡、お箸、ブラシ、5円玉』を見せられて、
『歯ブラシの横にお箸を置いてください』
『5円玉の上に鏡を置いてください』
というテストがありました。
名称はわかるのですが、『横に置く』、『上に置く』ということが、
全くわからなくなっていて、1つも動かせなかったことに、これまた、啞然としました。
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5ヶ月のリハビリ入院で、最初は『重度の失語症』と判断されました。
また、どういうリハビリをしていたのか、その時、どう思っていたのか、
少しずつお話しさせて頂きたいと思います。
最後までお読み頂いてありがとうございました♪(^_^)