伝えた日。

言えた。
やっと、言えた。
この3ヶ月間、一度決めた退職までの道のりが険しかった。
何かあったわけではない
ただただ退職と向き合うのが怖くて、手放してしまったら無くなってしまうものばかり考えてしまって、毎日言葉にできない黒い靄に包まれて過ごしている気分だった。

後悔したらどうしよう。
次の職場も決まってないのに?
そもそも、もっと向き合えばこの先も頑張っていけるのだろうか。

本当にいろいろなことを考えた。
でも、今日、やっと言うことができた。

どんな反応されるのか、とかよりも、自分の声が震えて、情けなすぎて、恥ずかしかった。
ひたすら、申し訳なかった。と言われた。
いやいや、そんなことありません。
自分が今の立ち位置を受け入れることができなくて、色々と悩んだんですけと…
ポツポツと自分の中にしまいこまれていた本当の声が出てきた。
ゆっくりと聞いてくれた。
辛い姿を見ていると、こちらまで苦しくなっていた。本当に力になれなくてごめんね。

泣いてしまった。
そうだよな、辛かったんだ。
その涙は辛いことをわかってくれた涙なのか、言葉の暖かさに対する涙なのか、
好きな仕事から本当に離れてしまう悲しさから来る涙なのか、
正直うまく言い表せないけれど、色々なものが詰まった涙だった。

私、しんどかったです。
でも、仕事の内容はすごく好きでした。
一緒に働いているみんなも温かい人ばかりで、みんな優しくて、休みもすぐに取れて、
毎日笑顔絶えないこの場所がすごく好きでした。
だけど、もう出なくちゃいけないこと、気持ちは固まっていたこと、自分が一番、痛いほどわかっていました。
何度も何度も偽ろうとしたけど、やっぱり違うんだと叫んでいた姿に必死に蓋していました。

今言ったよ。
たくさん我慢させてごめんね。
待っててくれてありがとう

泣いてしまって、1人になった帰り道も泣いてしまったけれど、怖がっていた後悔の気持ちは湧かなかった。

この先この決断がどう影響するのか、少しワクワクして来た。
今日は頑張ったよね。ありがとう

また、明日もいい1日になりますように。

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