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出る人あれば来る人あり 地域おこし協力隊が語る丸子の魅力

肌寒くなってきました。皆さま体調はいかがでしょうか。
上田市丸子では、秋は収穫の季節!ということで農家の方々も毎日忙しそうに活動されています。

長野の秋は美しい。
広がる紅葉、澄んだ空気。一面に広がる黄金の稲穂や飛び交うとんぼ達。
当たり前にあるものが、なぜこうも美しく見えるのか。
どこか帰ってきたくなるような、郷愁の念をくすぶられるものがここにはありますね…

といいつつ、朝は冬のように寒く、部屋に侵入してくる虫たちを追い返す日々を繰り返しているのが本音なところ。
生活の酸いも甘いも、味わい深く感じるのは、これまた田舎の魅力でしょう。

と、のたまう私も元々は関西の都会からやってきて長野へ移住した身。丸子地域で活動を始めたときは、まさに右往左往で分からないことだらけでした。
そんなときに助けられたのが、やはり地域の方々。
分からないことを教えてもらったり、逆にお手伝いをしたり。近い距離で相互に助け合えるのが地域の魅力ですね。

そんな丸子地域にて、現在HEART BEATまるこ(以下HBM)のメンバーと協力して、地域おこし協力隊をされている柿元さんに今回はインタビューさせていただきました。

ゲスト
柿元 亮
上田市地域おこし協力隊 丸子地域担当

出身地:東京都

【活動内容】
現在上田市の地域おこし協力隊として、将来の就農を目指し、丸子地域でHEART BEATまるこや地元農家の人々と共に活動中。活動内容として農地の開拓作業や丸子の名産品(西洋ナシ丸子の夢)などのサポートを行う。

Q.なぜ長野県上田市を選ばれたのか

―地域おこし協力隊として、丸子地域を選ばれた理由を教えていただけますか?

柿元:ずっと長野県への移住に憧れていて、いくつか地域を見た上で、HBMのサイトを拝見したのがきっかけです。
それぞれのメンバーの楽しそうな姿を見て、実際にメンバーと触れ合い、丸子地域を気にいったため1年前上田市に移住しました。

柿元:丸子地域の方々は話しやすい方が多くて、外部から入りやすい環境はあったと思いますね。
丸子では丸子魂というのがあって、地域に住む人たちの熱さや純粋さが好きになりました。
私は、集合住宅で育ったのでそういった地域とのつながりなどにも憧れていたので。

―丸子において農業を行う上で気にいっているところはありますか

柿元:他所と比較はできないですが、新規就農者に優しい印象がありました。
また、ちょっとした果物一つ一つがおいしいことに感動しましたね。
以前とれたてのリンゴをいただいたんですが、私は元々そこまでリンゴは好きではなかったんですけど、びっくりするくらい美味しくて驚きました。

―上田市は広いですけど、丸子地域は上田の中でも「あさつゆ」やHBMのような土台があるのは大きそうですね。

柿元:外から来た人間に対しても親切で、フランクな方が多く話しやすいのはありがたいです。
そんな中で、将来農家として生活していけるかは大きな課題ですね。

丸子に限らず、長野県はまさに自然資源の宝庫。
その分、農業で生活されている方も多いですし、農業を始める時、そういった方々が協力してくれるのは大きいようです。
また、HBMのメンバーに興味を持って丸子地域まで来てくださった、というのも嬉しい限り!
私は賛助メンバーですが、インタビュー中、ちょっとだけ襟を正しました。(スウェットだったけど)

Q.地域の方とどのような連携や活動をしているか

―HERATBEATまるこや地域の団体と行った活動などについて教えていただけますか?

柿元:農業に関しては、メンバーの方々からいろんなことを教えてもらっています。
皆さん全員経営者の方なので、それぞれがいろんな考えを持っていてそれを吸収している。
飲み会などで、自然とそれぞれの作物に関して情報のやり取りができるのは大きいですね。

―農家版の異業種交流会みたいなものですね

柿元:そうですね。また、家業を継いで農家になった方や、私と同じように外から入ってきて農家になった方がいらっしゃるので、これも大変参考になります。
いろんな形で農業に関わっている方が多いので、情報はかなり得やすいですね。

―具体的に一緒に活動した内容などはありますか?

柿元:マルシェへ参加して商品を販売させていただいたり、共同で農作業を行ったりしています。
来たばかりの頃は、それぞれの農家さんで研修させてもらい距離を近づけることができましたね。

また丸子地域の方では、昨年大根の栽培を行い、その大根で作った切り干し大根を、鹿教湯温泉で開催された「こたつバル」で使用していただきました。
実はたくさん作ってどうしようか考えていたんですけど、自分の担当(自治センターの職員)の方が「お酒のつまみになる」と後押ししてくださって、実現しました。

就農に関しては、経営者として厳しいお話もいただくことももちろんありますが、貴重な意見であると思って頂戴しています。世代が近いこともあり話合いがしやすいのは大変ありがたいですね。

―最後に、今後の展望についてお伺いできますか?
柿元:残りの2年間で今しかできないことをやっていきたいと思っています。
将来は開拓した土地で就農し、農家としてHBMのメンバーに加わりたいですね。

東京から移住し、現在丸子地域で活躍している柿元さん。
農業という、ご自身でも初めての仕事を新しく始められるのは、とても大変だと思います。
しかし、HBMのメンバーを始め、丸子地域の農業者の方々や地域の団体など、たくさんの協力者や先人の知恵をもらえるのは大きな後押しになるのかもしれませんね。
言うなれば、地域の方が全員「学校の先生」みたいなもの(……それはちょっと嫌かも)

地域おこし協力隊は3年間という任期が定められていますが、その中でぜひ農家として活動され、地域をより好きになってくだされば幸いですね。

そしてその時は、HBMのメンバーとして紹介させていただこうか、と思っております。

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