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人生設計と言われても

前回の診察の時、主治医から言われた

『好きなことをしなさい』
『人生設計をしておいてね』

あ〜、やっぱり長くは生きられないんだな…

診察室に入って行く時は
『先生、来ました。よろしくお願いします』と笑顔で明るく入っていく

先生は『元気だな』って(笑)

元気って…と苦笑いなんだけどね

そんな感じだから私が病気の事をしっかり受け止めてないと思われたのかなとも思ったり、少しずつ覚悟させてくれてるのかなと思ったり

そう言われて私の頭の中に浮かんだことは、全て私がいなくなった後のこと

葬儀とか、遺した母のこと

娘は『何がしたい?行きたい所はないの?』と聞いてくれたけど…

行きたい所かぁ

父の故郷へも行ってみたいし、島根、京都、徳島、広島、山口、秋田、岩手、福島、宮城、北海道…

行ってみたい所はある

正直、旅行は母を見送ってからと思ってた

とにかく私が出掛けると機嫌が悪い母

『行ってくるね』と言うと
『何時に帰ってくる?』

そう言われると行く前から、もう楽しくないのだ!

帰りが遅いと機嫌が悪いし、帰ってくると『お前のいない間に、あれもした!これもした』と言われる

だから、家を出た瞬間から早く帰らなきゃ、早く帰らなきゃって、ずっと思ってる

連れて行っても年だから歩けないし、食事制限もしてるから外食も考えなくちゃならない

1人で出かけても、一緒に出かけても、私は疲れるのだ

そんな生活を続けてるから、どこかに行きたい気持ちが無くなってもくる

私が病院に行く時でも
『何時になる?』って

でも、この時の『何時になる?』は友達とランチに行く時とは少し違ってる

私が初めて 抗がん剤に行った時は、かなり心配したみたい

可愛いところもあるのだ(笑)

機嫌の悪い母など無視して出掛ければいいんだろうけど、それがなかなか簡単にはできない

きっと幼い頃から、そう育てられたんだと思う

だから私はへなちょこだ(笑)

1人で喫茶店にも入れないし、1人では何処にも行けない

人に話すと、どんなとこにも1人でドンドン行けちゃって、言いたいこともズケズケ言っちゃうタイプに見えるらしい

全く逆!全然ダメダメなのだ

そんな私だけど病気になってから少し進化した

最近では1人で病院も行けるようになった

これは、かなりの進化なのだ!

愚痴ばかり言ってないで、真剣に人生設計を考えなくちゃね!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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