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酒場からのマーケット2023 7月28日

日経平均32759 NYダウ35459 wti原油80.67 ドル円141.17
前週比455 232 3.84 ▼0.63

日経平均は微増でした。
但し思いもよらない事が起こりました。
日銀がイールドカーブの変更を決定したのです。

396 ▼18 ▼14 222 ▼131の1週間でした。
32700 32682 32668 32891 32759の推移です。

日経平均 1時間足 32759。
チャートを見て頂きますと一目瞭然です。
この様な一週間でした。
7/24にまず動きました。
7/28はとんでもない動きになっているのが分かるでしょう。

ドル円 141.17円。
7/24の夜中と7/28の日中足がチェックです。
一時138円05迄円高に振れました。

日本10年債 0.556%。
上記チャートと同じ様な動きです。
今までの上限の0.5%は超えてきました。

*7/28日本銀行の金融政策決定会合で新たな金融政策が決定されました。

足元では様々な報道や発言があり現状維持が大方の見立てでした。

大サプライズとなったのです。

それは前日の夜中の2時に発信された日経デジタルの内容です。
長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの市場動向に応じて0.5%を一定程度超える事も容認する案が浮上しているという内容でした。

おおむねこの内容にそった決定となったのです。

同社のスクープなのでしょうが、こういう手法というのはいかがなものでしょうか。
誰がリークし報道さしたのでしょうか。

そしてこの様な時間帯に。
誰が起きているのでしょうか。
私は見て驚きましたが。
殆どの方は早朝に何が起こったのかと驚愕したのでしょう。


植田総裁は7/18の会見で変更しない旨の内容を示唆し7/22のこれも真夜中に米国から変更なしの一報が流れたのです。

ネットのフェイク系は信用ならずは当たり前ですが、大手のメディアの観測誘導報道というのは問題でしょう。


年初にあった読売の誤報が思い出されます。
誤報は処分されないのでしょうか。

今後も何も信用できない事となりました。
日銀は市場との対話を重視するという以前よりのコメントは齟齬されたのです。

記者会見ではそれに対する質問はありませんでしたがw。

1週間の各市場の動きを見て頂きましたら分かりますが、市場が翻弄されたのは言うまでもありません。
いらないお金が動いたのでしょう。
人々は右往左往したのです。

欧米ではあまりない動きとは言えます。

そして総裁の記者会見では今までに聞いたことがない主幹事のNHKに対して罵声を浴びせる1名がいました。
これは特異な人であるとは思いますが。

一連の動きなど一般報道はされていませんが、マーケット系は混乱を生んだ週間だったのです。


*イールドカーブの上限を0.5%から1%の上限に変更するという内容でした。

通常2回分の0.5%の変更があったと読み取るのが普通だとは思います。

難解な言葉としましては、長期金利の上限0.5%について柔軟に運用し1.0%迄の間で推移することを容認する?。
というのです。

これは投機的な動きがあればそこは柔軟に対応するとの答えでした。

投機的という内容をどの様にして判断するのかの質問がありました。
それはかなり難しいが様々を勘案して決めるとの事でした


*そして今回初めて中央銀行の日銀が為替を注視すると言及した事です。

これはさらりと流されていますが大きな変更点です。
為替市場のボラティリティーも考えていくとの事です。

ここの部分は不文律の様に、そこの所は言及は避けます。
と言い続けてきた内容なのです。

今までがおかしかったのかもしれません。
経済や物価には当たり前の様に影響するのですから。

植田日銀だけでの決定ではない。
と深読みをしてしまいます。
政府・財務省からの提言ではないでしょうか。

ここにの質問もありませんでしたがw。
政府より物価抑制の為に円安傾向を止めて欲しいの要望があったのでは?。
と質問して欲しい所です。

財政の事に対しても一言もいいませんが本当はどうなのでしょうか。
政府・財務省からの提言はないのでしょうか。

プライマリーバランスが戻るまでは待って欲しいと?。

3ヶ月毎の展望レポートから2023年の物価見通しは1.8%から2.5%に上方させてきました。
2024年は1.9%に0.1%下方させてきました?。
2025年は1.6%のまま据え置きとしました。

?だらけで失礼します。

これは前回の4月からの変更です。
足元は継続して消費者物価は3.0%所なのですから1.8%予想がそもそもおかしかった訳です。

そして2年後、3年後の事等誰も分からないのでしょう。

見通しを分解するとインフレが下がってきてまた上がっている。
後半の部分は自信がない。
との事です。
正直なお話です。

安定した2%の物価目標ということは幾度なりとも聞いた言葉です。

それにて頑なにマイナス0.1%の運用を堅持しているのです。
いつもの永遠の0ですw。

普通預金 0.001%。

国民は何も言いませんから放置されているのが金利なのでしょう。
貯金の利子はつきません。


2023年は物価を2.5%と提示し来年も1.9%でしたら殆ど2%は達成しているのでは?。
の質問に対しては。
そこはまだ見極められないので粘り強く金融緩和を継続するとの答えでした。
禅問答の様な返答でした。

2016年9月よりの長短金利操作付量的質的金融緩和は堅持するのです。


今回の1.0%変更は債権市場が落ち着いている時に、現在はゆがみは出ていないが将来の為に先手を打っておくという内容でした。


0.5%堅持でのYCC運用では効果はあるが副作用もあり、それのバランスを取った手法との事でした。


ある程度までは市場にゆだねるとの事です。
1%迄は金利は上がらないだろうとも話されました?。

物価が上振れた場合、目に見えた時の為に1%迄とした。
前もって上げておくと言う意味合いとの事です。


中村委員は反対したとも言われました。



*市場はどう動いたのでしょうか。

前回12/20の黒田前総裁のサプライズ変更では。
10年金利は瞬時に0.25%上昇しドル円は5円高くなり、日経平均は10日間で1400円の5%もの下落でした。

今回は金利が0.1%上昇しているだけです。

*金利と為替の動向によって株式市場が動くのは間違いありません。

様々な思惑が出ていますが債券市場が来週よりどの様な動きをするのかでしょう。
投機筋は空売りはしてくるとは思います。
今まではことごとく打ちつぶされてきましたから。
利ザヤを稼ぐのでしょう。


ドル円で言えば金利面を見る所は米国10年債の動きだけでしたが、日本国債の上昇も見る事になるのでしょう。
これは市場原理に基ずく通常の動きになるとも言えます。


今後の動向に注目です。



*日本市場が翻弄している間にNYダウは13連騰しました。

NYダウ 35459ドル。
36年ぶりというのですから驚きです。
SP500の巨額の空売りがすべて踏み上げられたとも聞かされました。
それだけではないでしょう。
ナスダックからの循環変更とも言われています。
その他諸々も全てが憶測ですので本筋は分かりません。

値的には5%の1683ドルとはなります。 
出遅れていたオールドエコノミーに買いが入っています。

 

ナスダック 15316。
金利が重しになっているのかもしれません。

日経平均 32759円。
足元1ヶ月では米国と相反しています。
日経平均はそれまでに上がり過ぎていましたので。
4月1100円、5月2000円、6月2300円。
10年ぶりの暴騰で33年ぶりの値でしたから。

一旦落ち着いても何ら不思議はありません。

米株が上昇しているという事は安心材料です。
需給と地合いが良い環境なのでしょう。
センチメントも良好です。

先週の企業決算はまちまちでした。
出てきた値が予想値より上回っている事が重要な事ですので。
この予想値というものが眉唾物なのですが、ずっとそうなっていますので。

先週末に出たpce個人消費支出3.0%、コア4.1%上昇を受けて、ソフトランディングが更に優勢になってきました。

但し日本から供給されるお金の量は減るのでしょう。

今後の動向に注目です。


*FRBは想定通りに0.25%の利上げを決定しました。

フェデラルファンド金利 5.50%
fomc金利推移
2023年
2月0.25 3月0.25 5月0.25 6月 0 7月0.25
4.75%→5.25%~5.50%。
2022年
3月0.25 5月0.5 6月0.75 7月0.75 9月0.75 11月0.75 12月0.5
0%→4.5%~4.75%。

このFF金利5.25%~5.50%は22年ぶりの値との事です。

インフレ率を時間と共に2%に戻す為に適切となりえる追加的な政策引き締めの程度を決定する上で、委員会は金融政策の累積的な引き締めや金融政策が経済活動とインフレに与える影響の遅効性を確認し、経済や金融の情勢を維持する。

文言的には以前と同じです。

6月のスキップから7月の利上げの理由は謎のままですがスルーとなっています。

パウエルはデーターが正当化すれば9月会合で再び利上げする可能性は当然あると言えよう。
そして同会合で金利を据え置きを選択する可能性もあると言っておくと述べました。

いつものデータしだいという事です。

2ヶ月の間に様々があるのでしょうから金融政策系も夏休みとなります。

いつもの脱線気味ですが。
米国では固定の住宅ローン6%を超えています。
日本の1.4%所と比べましてきついんだろうなと普通に思うのですが。

3000万円で年間180万と42万円の金利差があります。
1ヶ月12万円3.5万円ですから。
どうしているのでしょうか。

多くの方は賃貸にするのでしょう。

ちなみに日本では変動の0.4%所の金利が6割を占めています。
3000万円で年間12万円の金利なのです。

85%以上の方が広義の変動金利を選択しています。
永遠の0はここにも影響しています。

2000年8月の速水総裁の0金利解除からの大失敗は現在の日銀政策のトラウマになっているのでしょう。

その時に異を訴えていたのが現在総裁の植田委員ただ一人だけだったのです。

*FOMCを受けて米国の金利を見ておきましょう。

米国10年債 3.957%
前週は3.837%でした。
FOMC後に金利は急上昇しました。

2年債は4.885%となっています。
前週は4.846%でした。

10年債は一旦筋目の4%を超えてきました。
2年債は教科書通りにFF金利の5.5%に近づくのでしょう。

半年間を見ますと4%がチェック点となっています。
今後の行方は10年間の金利を市場が決めるのですから難解でしょう。

利上げは打ち止めに近いですし、来年には利下げが予想されています。
年内はレンジではないでしょうか。

ちなみに2022年10月17日が4.338%で2023年4月6日が3.253%となっています。


一般的に金利下落は株高となります。
一般的に金利上昇は株安となります。

上記の高per系のナスダック指数のチャートを見ますと。
金利が下がり株価は上昇し金利が上がれば株価は下落しています。

今後の動向に注目です。


*ECBも0.25%の利上げを実行しました。

中銀預金金利を3.75%としました。

こちらもインフレ率が中期的目標の2%に速やかに戻る様に必要な限り政策金利で景気抑制的な水準に設定する。
との事です。



*来週のマーケットは8月相場入りとなります。

月初の経済指標はいつもの注目でしょう。

日本株は決算が有力所が目白押しです。
現在epsは2152でperは15.22となっています。

市場予想がどうであれepsは実数となります。
これは米国も同じ事です。

日本は決算前からは下落しています。
これがどういう値になってくるのかは注目でしょう。

そして上段で示しました日本の10年債の動きには大注目となります。
市場が今回の政策変更をどう感じるかです。
一般的には上昇するのでしょうが、初動は何処迄動くのかです。
そして日銀がどう動くのかです。
試しにかかる週間だとは思います。

足元のドル円チャートの様に上下に振れる可能性はあります。

8月の円高お化けとは古いフレーズでしょうかw。

cme日経先物は米株の上昇を受けて340円高の33100円となっています。

どうなるでしょうか。
注目です。



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