見出し画像

酒場からのマーケット2023 7月21日

日経平均32304 NYダウ35227 wti原油76.83 ドル円141.80
前週比▼87 718 1.56 3

日経平均は変わらずでした。
2週間同じ値となっています。

102 402 ▼405 ▼186の1週間でした。
32493 32896 32490 32304の推移です。

日経平均 32304。

7/21 ▼87   32304  7/14  3  32391
7/7   ▼801 32388     6/30 408    33189   6/23 ▼925  32781
6/16 1441  33706   6/9   741    32265     6/2    608  31524 
5/26  108  30916         5/19 1420  30808      5/12    231  29388 
5/5    301     29157         4/28 292      28856    4/21   71  28564  
4/14  975  28493         4/7  ▼523    27518


方やNYダウはよもやの10連騰です。
6年ぶりとの事です。

NYダウ 35227ドル
急上昇しています。
年初来高値の更新です。


ここだけを見ますとどういう事なのか。
という感じにはなります。

但し、日本株の4月中旬からの33年ぶりの高値圏である10年ぶりの暴騰
NYダウの動向は一切関係がなかった訳ですから。

相関的・理屈的には仕様がないのでしょう。

米株は昨年と逆転してナスダック市場が暴騰しオールドエコノミーであるNYダウとは同じ国の市場なのかという動きなのです。

ナスダック 14032。

ナスダック市場の中でも特に巨大テック企業の伸長が抜きんでている状況です。
ご存じのアップル・マイクロソフト・アルファベットグーグル・アマゾン・メタフェイスブック・エヌメディア・テスラ等々であります。

日本株と米国を相関的に見るのであればナスダック市場なのです。
その中でもナスダック100市場なのでしょう。

ごく足元だけを見ればナスダック100の下落が日本株を抑えているとも言えます。


*そして日本株の動向の最重要指標は為替市場なのでしょう。
ドル円 141.80円。
足元では急上昇しました。

日本株の暴騰のきっかけは急激な円安なのは間違いありません。
円が売られ株が上がっています。
言い換えれば円の価値が下がり株が上がっている訳です?。

この逆相関は何とも言えませんが、そうなっています。

それは何故なのでしょうか。
ずばり金融政策の違いなのでしょう。

世界がインフレを抑える為に金融縮小を続けている中、日本だけが金融緩和を続けている事です。

*為替相場に表れている様に金利差の違いとも言い換えられます。

私は今回の暴騰は過剰流動性でのスーパー金融相場であると何回も書いています。
こういう内容の記事は世間では見当たりませんが、他国と比較してという意味です。


世界のマネーが日本に集中した事により起こったと推察しています。
外国人投機筋の膨大な買い越し額でそれが起こった事は事実なのです。

日本の成長率や業績で買いに来たと思っている方は少数であると思います。
その様なシンクタンクからの発表や経済指標は出ていません。
それでいて33年ぶりであり10年ぶりの事が起こっている訳です。
少子高齢化で人口減少が起こっている国でです。

さらに踏み込めば10年前は黒田前総裁の黒田バズーカでした。
それはメッキが剥げて(業績がついてこれず)上値をおさえられました。

今回は何もなく暴騰したと言っては語弊がありますが、4月中旬以降から別段何があった訳でもなくこれが起こったのです。

日本株が足元でもたついている事は日銀のYCC騒動であるのは言うまでもありません。

日本もようやく金融政策の変更があるのかもに警戒しているのです。


*結論とは言い過ぎですが日本のマイナス金利政策は変えられないのでしょう。

イールドカーブという大枠の政策の中の1つの政策の変更はあり得るのでしょうが。

それでも市場は警戒感を出しています。

*世界的なパンデミックであるコロナ感染は世界を震撼させました。
この得体のしれない疫病でパニックになったのです。

町は閉じられ灯は消えました。
これなど想像もしえない絵柄だったのです。
実際に不幸にあわれた方も数知れずです。
緊急のワクチンでどうにか抑えたという事でしょうか。

各国為政者は最優先でそれに緊急対処した事は言うまでもありません。

巨額の財政が出されどうにか耐え忍んだのです。

それの反動が起こりつつある中でウクライナという暴挙が起こったのです。

凄まじいインフレが起こりました。

金融当局はそれを抑える為に当然の政策を打った訳です。

最終番には来ている様ですが、まだまだ予断を許さない状況です。

*その世界の潮流の中で日本だけが大枠の金融政策は全く変えない政策がとられたのです。
変えられなく動いてきたとも言えるわけですが。

これをどう考えるかなのでしょう。

*何が起こっても変えられないと読むべきではないでしょうか。

日銀は物価目標の2%を掲げていますが。
私は常々1300兆円の借金の事を書いています。

金利は上げられないという事情があると踏んでいます。
当然政府からの分かってください。
の圧力があるのでしょう。

前回12/20に0.25%のイールドカーブを変更しましたが。
苦渋の決断ではなかったでしょうか。

国債の買い入れ額で耐えきれなくなったのです。

話は大きくなり過ぎましたが。

今後の動向に注目です。


*足元ではこのYCCに対して情報が錯綜した週間でした。

7/18植田総裁はインドでのG20終了時に記者会見を行いました。

物価目標実現には距離があるとの認識を踏まえて金融仲介機能や市場機能に配慮しつつイールドカーブコントロール政策の下で粘り強く金融緩和を続けてきた。
その上できっちり見通しを毎回の金融政策決定会合できちんとチェックし、その前提が変わらない限り全体のストーリーは不変だと語りました。

今回の会合でも内容を吟味して決定すると伝えているのでしょう。
内容が変わらなければyccの変更はなく内容が変われば動かすと読み取れます。
これは当たり前の様な言及です。

そして更に債券市場の機能に関する私の認識は4月や6月の決定会合の時と大きく変わっていない。
ひところ見られた様なイールドカーブの形状のゆがみの減少はかなり緩和されていると述べました。

普通に読み解けば7/19の時点では変更はないと言っているのです。
その後の数日で変われば別でしょうが。

日本10年国債 0.405%。

1時間足。


上記チャートで見ますと市場は植田発言の7/18~7/19では0.2ポイントの動きで上下しています。

怪訝なのは7/21の16時未明に出たロイターとブルームバーグの報道でしょうか。
これは米国からいきなり日本市場が週末を終えた後に出てきたのです。

事情に詳しい複数の関係者への取材という事で?。
ざっくり言えばyccの変更はないと報じられたのです。

瞬時に金利が低下し円安に振れました。

同日緊急に18時神田財務官は急激な為替変動は注視する。
といつもの口先介入を出しています。
ドル円 1時間足。

日経平均先物 1時間足。
400円高の32700円。

日本の16時など米国の真夜中でしょう。
誰が起きているのでしょうか。
意図的に狙ったとしか言えないと思います。

何とも言えませんが米国の仕掛けがあった訳です。

円安と先物株高で利ザヤを得た人がいたのでしょう。
円安と先物株高で損失を出した人がいたのでしょう。

こういう世界なのです。

*とにかく日本の金融政策の行方が市場では注目を浴びている訳です。

7/28の金融政策決定会合には注目です。


*いつもの米国金利を見ておきましょう。

米国10年債 3.837%。
前週は3.830%でした。
2年債は4.846%となりました。
前週は4.768%でした。
日本市場と違いどちらもほぼ変わらずの週間でした。

米国では7/26のfomcで0.25%の利上げが既定路線となっています。

その後どうなるのかは次回会合は9月ですから。
それ迄2ヶ月の経済指標やジャクソンホール等を見る訳です。
予想は随時に出るでしょうが、それ等いくらでも変わるのでしょう。

私は前週に何故6月はスキップしたのかと書きました。
それよりインフレ指標が下がっているのに何故に?。
7月は利上げなのか。とも書きました。

それについてはある意味むやむやとなっています。
その時はそう決定したんだよ。
という事です。

フェデラルファンド金利 5.25%
fomc金利推移
2023年
2月0.25 3月0.25 5月0.25 6月 0
4.75%→5.0%~5.25%。
2022年
3月0.25 5月0.5 6月0.75 7月0.75 9月0.75 11月0.75 12月0.5
0%→4.5%~4.75%。

とりあえず0.25%は上げる訳です。
通常は高per系はアゲインストとなるのでしょう。

ユーロドル 1.1123。
ドルは売られ過ぎたのか買い戻されています。

ECB理事会もある週間です。

今後の動向に注目です。

*個別決算がたけなわです。
台湾TMSCとオランダASMLが出てきました。
世界最大級の半導体受託生産と製造装置メーカーです。

4~6月期と今後の受注等も悪材料でした。
世界の半導体関連銘柄も大きく売られました。

ネットフリックスやテスラも決算を受けて大きく売られました。

足元では決算を受けた訳ですが、生成AIの躍進と言う事でハイテク銘柄は大幅に上昇してきたのです。

これを今後どう捉えるのかがチェック点でしょう。

*マーケットがやり過ぎていたのか、一時的な値を見ての凹みなのかという点です。

来週も大所が出てきます。
マイクロソフト・アルファベット・メタフェイスブック・アマゾンとなります。
ナスダック100の7/24特別リバランスを受けての動向とも重なります。

大注目です。


*原油が上昇しています。
wti原油 76.83ドル。

こちらは需要と供給だけではない政治色の強いコモディーティーです。
前年同月の比較は大きく減少しています。

但しそれが効いてこない時期に近づいているのかが分かるのでしょう。
これがどう物価指数に影響してくるのかがチェック点です。

そして日本ではガソリンスタンドの値段を見て辟易としているのが国民感情と思います。

岸田首相は電気料金を含めましてこれらを最重要課題と捉えないと、支持率の低下は止まらないと感じます。
35%とも報じられています。
実はマーケットは特に海外勢は注視する値なのです。

賃金上昇が追い付いていない訳ですから。
賃金は関係が無い65才以上3500万人は大不満なのでしょう。

ロシアは黒海を封鎖しました。
小麦は暴騰しています。

そして防衛予算と少子化対策の財源は玉虫的な内容です。

消費者物価指数3.3%の上昇は前年対比だけを見ますと米国3.0%より高い値となりました。
円安は物価高の要因であるのは言うまでもありません。

どうする文雄さんの酷暑であるとも感じます。


*来週のマーケットは中銀ウイークとなります。

それは最大注目なのは間違いありませんが、それが終われば金融政策系は一旦お休みとなります。
材料出尽くしという言葉の展開が予想されます。

yccに対しては結果がどうであれくすぶり続けるとは思います。
日銀からの展望レポートにも注目です。

上段に書きました金融政策の優位性を今後市場がどう捉えるかにもチェックとなるでしょう。
あちらは撃ち方やめが近づいているのです。

個別決算系はこれからが佳境になってきます。

米銀の決算後の動きは値はともかくとして想定外の上昇となりました。

いつもの業種間で明暗が分かれるのでしょう。

そして売買高は予想通りに夏枯れの模様となってきました。

7月の実質最終週となります。

どうなるでしょうか。
注目です。




文章は頭を使います。想像力も鍛えられます。どう伝えるのが良いのか。場数を踏めば何事でもレベルは上がると感じます。時間がかかるのがしんどい所です。大昔作文はどうやったのでしょうかw。4649お願いします。