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酒場からのマーケット2023 11月3日

日経平均31949 NYダウ34061 wti原油80.89 ドル円149.38
前週比958 1644 ▼4.2 ▼0.26

日経平均はよもやの大幅高です。
3.09%の上昇です。

▼294 161 742 348の1週間でした。
30696 30858 31601 31949の推移です。

日経平均 31949円。
11/1より窓を開けて大幅に上昇しました。

そして文化の日を含めまして日経先物は更に770円も上昇しています。
cme先物は32700円となっているのです。

この値は10/13につけた謎の上昇をいきなり抜いています。
又仕手株の様な展開です。
いきなり豹変したような動きとなりました。

*何が起こったのでしょうか。

結論は米国金利が急低下した事によります。
そして米株が急反発した事によります。


*何故金利が急減したのでしょうか。

それは誰かが大量に米債を買ったからでしょう。
それは誰かが大量に空売りを買い戻したからでしょう。

*何故大量にその様な行為をしたのでしょうか。

それはそれの方が得と判断したからでしょう。
それはそれの方が損を抑えられると判断したからでしょう。

*11月になったからというのは見も蓋もない答えとはなりますw。

米国10年債 10日 時間足 4.576%。
10/31の21時半頃から急激に下がっているのが分かります。
米国時間の10/31の朝の8時前頃でしょうか。
これの材料的には不明でした。

前週は4.838%でした。

米国10年債 1ヶ月 日足。

この4.576%は10/11~10/13の値となっています。

米国10年債 1年 日足。

*米国10年債は5%迄急激に上昇した後急激に値を戻した事が分かります。
*1年を通しては上昇していることが分かります。

様々な解説が出ています。
10/30米国財務省からの国債発行計画が市場予想より少なかった事。
10/30全米自動車労組のストライキが終結。
11/1ism製造業11/3非製造業景況感の値が悪化し景気減速懸念
11/2fomcよりの金利据え置きとパウエルのハト派発言?を受けて。
11/3雇用統計より雇用者減少、賃金変わらずと失業率アップ。

等々が挙げられています。

それらが複合的に重なって金利が急下落した。
債権が買われた又は買い戻されたのです。

安全資産の米債が買われたとも言えます。

*いつものフレーズですが。
長期金利は市場が決めています。
短期金利はFF金利に準ずると言われています。

2年債は4.845%となっています。
前週は5.015%でした。

FF金利は5.50%ですから0.6%の開きとなっています。
来年は下がるといきなり見てきたわけです。
2会合の利下げなのでしょうか?。

フェデラルファンド金利 5.50%

fomc金利推移
2023年
2月0.25 3月0.25 5月0.25 6月 0 7月0.25 9月 0 11月 0
4.75%→5.25%~5.50%。
2022年
3月0.25 5月0.5 6月0.75 7月0.75 9月0.75 11月0.75 12月0.5
0%→4.5%~4.75%。


*そうなると更に金利は下がるのでしょうか?。

上記チャートより
10/7のイスラエルハマス戦争勃発で米債は買われました。
10/12には逆の動きとなり債権は売られたのです。
この事象はかなり難解なのでしょう。
答えなど不明としか言えません。


*今までの金利上昇の理由を精査する必要があるのでしょう。
米国の財政事情。
米国の政治事情。
米国の金融事情。


これらが改善されたと言う事象は見当たりません。
財政は見積もりより少ないだけでこれから出てくるのです。
戦争出費は更に問題とも感じます。
一般政府負担の悪化は続いています。
財政の悪化は市場のコンセンサスとなっています。
利上げによる借り入れコストの悪化も顕著に出ています。

議会運営が円滑に進むとは誰も思っていないのでしょう。
つなぎ予算は11/17となっています。
ムーディーズより国債の格下げの観測報道が出ています。
バイデンの支持率は40%を切っており今回の紛争で更に下がるとの報道が出ています。

FRBの物価目標は2%です。
まだまだほど遠い状況です。
景気が悪くなれば来年中旬以降に利下げはあるのかもしれませんが。
利下げをしてのインフレのぶり返しは元も子もありません。
ここは随時で変わってきますので何とも言えないでしょう。



需要と供給面は非常に難解です。
FRBは金融縮小を継続中です。
中央銀行は買い手ではないでしょう。

中国はデータより急激に売っています。
政治的にそうしているのでしょう。

日本は売らないでしょう。
というのか米国が売らせないでしょう。

*但しここは今回の買い手が実際にいる訳ですから。
*これらが更に買ってくる可能性は多いにあります。


原油は下落しました。
金利低下の要因となります。
理由は分かりません。
地政学リスクは続いています。

需要がそれにより減少すると感じたのかもしれません。

wti原油 80.89ドル。


*とにかく今後の米国金利の動向には注視となります。
短期的な動きなのか。
長期のトレンドが発生したのか。
世界の全ての市場に影響を及ぼします。
大注目です。



*10/31日銀金融政策決定会合の発表がありました。

イールドカーブコントロールの再修正を決定しました。
7月よりの変更でサプライズとなりました。
10年債利回りの上限を1%をめどにという内容に変更したのです。
実質的な上限だった1%という値を撤廃しました。

日銀文学かどうなのかは分かりませんが。
めどというのはいくらなのかは各人で考えてと言う事でしょうか?。

植田総裁は1%以上を継続することは想定していないとの事です。

*前回7/28に金利は0.75%位で落ち着くとの発言内容は3ヶ月で齟齬とはなっています。

日本10年債 10日 時間足 0.915%。
今回も前日の10/30の22時未明に日経電子版より上記と同じ内容の観測報道がありました。
こんな夜に関係者?からのリークとなっています。
このやり方の意図は何なのでしょうか?。

それを受けて10/31早朝より金利は上昇しました。

日本10年債 1年日足 0.915%。

右肩上がりとなっています。

*展望レポートより物価予想を変更さしてきました。

2023年2.5%→2.8%
2024年1.9%2.8%
2025年1.6%→1.7%。

前回書きましたのでくどくは書きませんが。
3ヶ月でこんなに変わるのでしょうか。
この値も全く信用はないのでしょう。

そして
現時点では物価安定目標の持続的安定的な実現を十分な確度をもって見通せるような状況にはまだ至っていない。
と言うのです。

日銀自身より物価予想が来年も2%を大きく超えているのにです?。

来年の春闘が一つの重要なポイントとの事です。

春闘の結果の誤差など1月というのか今もだいたいは分かるとは思います。

為替の事も引き続き言及されました。

諸々を禅問答の様に語られましたが。

*突然12月にマイナス金利の解除はあるのかもしれません。

語られている内容が実際の市場の動きと齟齬が出ているのです。
今回のイールドカーブの変更もそれにあたるのでしょう


政府は物価対策で未曽有の補助を決定しました。
5兆円と試算されています。

1回だけと岸田首相は言っています。
2年分の税収増での還元との事です。

もう税収増はないのでしょうか。
税収が減る要因があるのでしょうか。
多分無いのでしょう。

企業は値上げによる利益増で法人税は更に増えるのでしょう。
賃金が上がり所得税・住民税も増えるのでしょう。
全ての値上げにより消費税も増えるのです。
インバウンド増加の旅行者も消費税は払うのです。

そうなると1回と言う整合性は取れなくなります。
それは政治的な事ですから置いといたとしても。

電気ガスとガソリンの補助は4月迄との事でした。

物価が上がっている主な原因はエネルギーを含む全ての輸入品からきています。

円安が寄与している事は間違いありません。

来年の物価は2.8%上昇すると日銀が言っているのです。

何故円安になっている主な理由は金利差の違いなのは疑う余地はないのです。
これは対米国だけではありません。

ちぐはぐな感じは否めません。

ドル円 10日時間足 149.38円。
金融緩和の継続を確認し円安に振れました。
その後米金利下落により円高に振れました。
根本的には変わっていないのでしょう。

神田財務官はスタンバイOK等と発信しています。

実は10月には一切為替介入はしていなかった事が確認されました。

口先介入だけだったのです。

これは私は完全に外しました。

市場からはそれを見てどうせ出来ないという事。
介入をしてもすぐに円安方向に戻ってしまうからでわ。
を見透かされてしまったのです。

これも金融政策の違いすぎでの右往左往なのでしょう。

今後の動向に注目です。


*米株はNYダウ5.1% SP5005.9% ナスダック6.6%と大幅に値を戻した週間でした。
SP500 4317。
窓を開けて急上昇しています。
5日続伸です。

ファンダメンタルズで好材料が出た訳ではありません。
アップルは残念な内容でした。
月初の経済指標は全般的に悪材料だったのでしょう。

地政学の懸念も継続中です。
ガザからは連日強烈な映像が流れています。


他は関係がないと言っては語弊がありますが。
上段で示しました金利の急低下がなせた業と言えるでしょう。
アルコリズムが強烈な動きをしたのです。

パウエル発言が1週間前より変化した訳では当然ないのです。
今回のFOMCでは変更なしが確実視されていました。
想定内の結果だったのです。

値で語る方々は歓喜の内容となっています。
また下落すればどう語るのでしょうか。

今後の動向に注目です。


いつもの脱線で恐縮です。
ビックマックセットは2700円するそうです。
日本のそれは800円迄でしょうか。
カルフォルニアの時給は3000円との事です。
住宅ローンは8%に近づいています。

年金の方々はどうしているのでしょうか。
物価高で辟易としているとの内容でした。

イギリスからは家賃と食費でとんでもない事になっているとラジオでの報告がありました。
EU圏もしかりとの事です。

日本など生易しい状況なのでしょうか。



*来週のマーケットは米株の行方次第でしょう。

日本の金利は確実に上昇しています。
そして今後も上がっていくのでしょう。
そもそもが低すぎるのです。
日銀がそれを正しているのですからその方向なのでしょう。

理屈的には株式マーケットとは反相関になります。

但し足元では為替差益が大きく影響しているのは間違いありません。
今回のトヨタの決算を含め外需系のそれが証左となります。

中国の混迷など忘れた様にもなっています。

日経平均 31949円。

どうなるでしょうか。
注目です。


















文章は頭を使います。想像力も鍛えられます。どう伝えるのが良いのか。場数を踏めば何事でもレベルは上がると感じます。時間がかかるのがしんどい所です。大昔作文はどうやったのでしょうかw。4649お願いします。