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いい事も、そうでない事も、記憶とからだに染み込んだ

東京でほんの一時期暮らしていた時、雨が降るとなんだかホッとした。

東京は晴れの日が多かった。
私の地元はうんざりするほど雨が多い。
日本全国晴れの日でも、雨が降ったりするくらい、、、。

おおげさかもしれないし、そんな場所は他にもあるのだろうが、
とにかく、ひたすら雨だ。
 
そんな気候のおかげで、米やお酒が美味しく作れたり、ありがたい事もおおいのは確かなのだけど。

しかし、なにかにつけ雨に予定を狂わされたり、心配事がふえたり、振り回される生活だ。
 
さらに、雨が多いと言う事は、冬はそれが雪になると言う事であって、
当然積雪量もハンパない。

雪はまた雨に輪をかけて振り回され度が上がる。
雪かきや屋根の雪降ろし、出勤前は車周りの除雪をしつつ、通勤も雪道でいつもより不安定な道や場合によってはホワイトアウトしてて、前も後ろも見えない状態でさらに命懸け。
出勤するだけですでにヘトヘトになる。

なのに、そんな「雨」から逃れて東京に来て、私は雨が降るとホッとしている事に気がついた。

雨が今にも降りだしそうな時のどんよりとした空模様

雨で濡れたアスファルトの匂い

「懐かしい」と感じた訳ではなく、なんだか「ホッとした」のはなぜだろう。

あんなに、振り回されたのに。



これから梅雨の時期。
今は、雨が降ってもホッとする事はあまりない。
だけど、昔みたいにウンザリする事もない。

雨が多い事が生活の一部になって、それが「当たり前」の暮らしになっている。

「当たり前」と思っている事は、住む場所や暮らす人の生活、時代、環境、いろいろ重なり合って、変化していく。

同じ場所に居続けると、分かっているつもりでもなかなか気づけない事が多いのではないだろうか。





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