苦手なものは苦手なままがいい事もある
ムカデが苦手だ。
逆に聞きたいが、ムカデが好きな人はいるのだろうか?
たぶん、私には考えられないが世の中にはきっといるのだろうし、そんな方からしたら「なんで猫なんか好きなんですか?」くらいの失礼極まりない質問なのだろうが、それくらい「ムカデ良いですよね~」という人には、出会ったことが無い。
爬虫類系は、カエルくらいなら若干おそるおそるさわれるくらい。見てる分にはちょっとかわいいなと思う事もある。
ヘビはまあ、苦手な人も多いだろう。咬まれるという点も影響しているだろうし、あのニョロニョロが苦手な要因もあるだろう。
急に目の前に現れたりすると、さすがに驚くが遠めに見てる分には平気だし、ヘビは種類にもよるのかもしれないが、よく見るとつぶらな瞳をしていて可愛いと思う事すらある。ヘビ嫌いの人からしたら「は?何が?」なのだろうが。まあ、そうはいっても私とて好んでさわろうとはしないのだが。
だから爬虫類系はわりと「見る分にはよい、むしろ可愛いと思う」ものも多い。
虫はダメだ、、、、。
虫好きな方には申し訳ないが、虫を見て可愛いはまず無い。ごめんなさい(誰に?)
こればっかりは、克服しようがない。田舎の山奥で暮らしているからって、何もかもOK!虫も自然も大好きです!!な訳ではない。
なかでも群を抜いてダメなのが「ムカデ」
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書いてるだけでも、思い出してゾッとする、ムカデごめん。でもダメなんだ。
なのに、我が家の周りはムカデが時折出没する。
特に、雨の後、梅雨の時期、、、、いや、そうでなくても、いる。
もう、なんなら春になったとたん、いる。
もう、私的には「ぼぎわんが、来る。」くらい、「あれが、、、、来る」という恐怖に苛まれている(大げさだが真実)
洋画でいえば、「IT(イット)」くらいの恐怖。あれは「それ」である。
あ、ハリーポッターで言えば「名前を言ってはいけないあの人」ことヴォルデモートくらいの恐ろしさ、、、、名前を聞いただけでゾッとするし、名前も何なら言いたくない。
何の話?
あ、ムカデ、、、(ゾッ)
なので、冬になり雪が降り始めると心底ホッとする。アレが来ないから。
しかし、冬は冬で窒息するんじゃないかというくらい雪が降るので、それはそれで悩まし日々なのだが、、、。
そして、雪にまみれた日々をなんとか乗り切って、雪が解け春が来るとホッとするけど、そうすると忘れかけてた「あれ」が、、、、ゾッの繰り返しである。
うちの家族も決してムカデが好きな訳でもないし、なんなら苦手ではあるが私ほどではない。
小さければなお平気だし、そんなくらいで騒ぐなという具合である。
でも、ダメなものはダメである。
なのに、よりによって苦手中の苦手な私ばかり奴に遭遇する機会がなぜか多い。
ある時はトイレの壁に張り付いているのを目撃したり(死レベル100)
ある時は風呂場の床にうごめいているのを目撃したり(死レベル10000)
ある時は、寝ている自室の床の壁沿いに動いているのを猫が構おうとしているのを目撃したり(もう死んでるむしろ地獄にいる)
なんでというくらい、私が遭遇する率が高い。苦手だからむしろ見えてしまうのか?
ついこないだも、居間の床に這っているのをつい目撃してしまい、母に言うも「どこ?え??見えない!どこよ?」と老眼炸裂である。わたしも老眼になればいい。いや、でも見れなくてもいるんだからやっぱり困る(どっち)
一度梅雨の時期だったか、土砂降りの中夜勤明けに職場から帰る途中、運転中に急にダッシュボードから人生で初めて見たくらいのデカさのムカデが現れた事があった。少なくとも15センチくらいはあった。精神の死が確定した瞬間だった(ほんとに)
あまりにビックリしすぎて、車を止めて車外に一度飛び出してしまったが、後から考えたら、急に車止めて運転席のドア開けて、もし後ろから車が来てたら、とんでもなく危ないところであった。
あいにく田舎の朝の中途半端な時間帯だったせいか、土砂降りだったせいか車は一台ももかけなかった。
不幸中の幸いである。だとしても、不幸である(繰り返すが、ほんとに)
夜勤明けの疲労と、なにより奴の出現と、一人で何とかしなきゃのプレッシャーで、その時の記憶があいまいだが、とにかくなにかしらの棒を使ってなんとか車外に追い出したのだが、それからは車の運転にもしばらく恐怖が付きまとった。
言うまでもないが、それからは車内にムカデ殺し殺虫剤と、ハエ叩きなどを常備するようになった。
そんな私であるが、この田舎に暮らす以上、奴は避けては通れないので、なんとか少しでも克服しようと一応努力はした。
たまに、急に見るから恐怖なのであって、偽物的なリアルなムカデグッズを常備しておくといいかも、と思いいろいろ検索したが、その度に死んだ(精神が)
こんなに(というほど出てない、、、、と祈るが)いるのだから、むしろ売れるのでは?お金になるのならば耐えられるのでは?と思い、そういうサイトなどで調べるもやはり死んだ(精神)
そんな事するより、家の中に入らないようにする方法とか、奴が何の目的で家の中に入るのか調べるべし!と数えきれないくらい死にながら(せいs、、、)なんとか調べた。
奴はゴキブリが好きだからゴキブリが出ない環境にするべし(いろいろ無理)
家の周りにムカデ殺し的なものをまくべし(猫がたまにうろつくから無理)
檜の香りが嫌いらしいよ(ところどころ置きましたが効果なし)
そんな努力むなしく最終的に絶対入らないは、もう無理だし、古民家の隙間だらけの家に住んでいる以上、「あきらめろ」という結果にいたった(成仏)
そんな不毛な事を繰り返していたが、ある日ひらめいたのは
奴から見た人間ってどうなんだろう?という事だった。
私は猫が好きすぎるので、よく猫から自分は(人間は)どう見られているんだろう?と思う事がよくある。
そんな風にムカデから見た人間ってどうなんだろう?と考えてみた。
まずデカい(そりゃあね)
なんだか大きな音を出す(ギャーとか、、、ね)
それからええっと・・・・
形もいろいろ出っ張っていたり、のびてたり、凸凹してたり
毛が生えてるところと生えてないところがあったり長かったり短かったり硬かったり柔らかかったり・・・
なんで顔はつるっとしてるのに目の上に毛があるの??
くちびるってなに?なんで顔の中でそこだけ材質違うの??
顔面の真ん中にある出っ張っているものに穴が開いてるのなんで?
手の先のヒョロヒョロしたのが5本あるのなんで?ちょっとまって!!なんでそこの先に硬いのが全部ついてるの??
え?なんか、、、、こわい、、、、
ムカデ目線かどうかまったくわからないが(奴はそこまで考えてないはず)「人間」を改めて何か目線でみたら、それはそれでなんだかだんだんおかしくなってきてしまった。下手すると「人間」が違う意味で苦手になりそうだったので(いまでも苦手なのにさらに・・・)このムカデ目線攻略法はやめた。
奴の事は、このまま苦手にしておいた方が、きっと暮らしに不便はないだろう。だってこのままエスカレートするとそれこそ人間が奴状態になってしまうから。そして、その方が格段に生きずらくなるから。
そんなこんなで、「ギャー----!!!!!!」の日々は続くのである。
さいごまで読んでいただき感謝の気持ちでいっぱいです(o^―^o)!! 貴重なあなたの時間の一部が、よいものとなりますように✨