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思わぬ見知らぬ世界との遭遇

勤めていた時は、職場で定期的な検診があったが、辞めてからかれこれ2年はこれと言った検診は受けていなかった。

特に目立って不調がある訳でもないし(時々なにかしらはあるが)
気にはしていないが、歳も歳なので
基本的な最低限の検査は無料で受けられるという
保険会社から送られてくる封書がそういえば今年も来てたなあと思い
「無料なら・・・せっかくだし」と受けてみる事に。

歳も歳、、、といいながら「基本的」なのしか受けなければ
結局、
身長体重(家で測れるやろ)
血圧(同じく)
腹囲(同)
あえて言うなら血液検査と尿検査、あとすごく一瞬で終わる問診&触診?(一瞬すぎて大丈夫なの?といつも思う)
くらいが、家ではできない事項であるが。
視力検査、聴力検査、超音波検査?くらいは入っているのかなあなんて
思っていたが、さすがにそれは無料サービスにはなかった(べつにいいけどさ)

そんな訳で、職場の時にも何回もお世話になっていた、ちょっと街中にある検診センターなるものに行ってみると、出だしからなんだかいつもと様子が違った。

受付がコロナ感染予防の関係もあるのだろうが、玄関入ってすぐのところに、机が設置されていて、そこで指定の検査受付時間の確認をされる。

細かく指定された時間内の人でないと、例え10分前でも「まだ入れません」と断られていた(私の手前にいた老夫婦が言われていた)
それをクリア?すると、2人の係の方がそれぞれ名前の確認と簡単な問診票の記入(その場で書かされる)の対応をし、次に下駄箱の前では、もう一人係の人が待機しており、スリッパを渡され、いやに丁寧に靴のロッカーの案内までされた(下足番かい?)

この時点でだいぶ違う。

職場の検診はこの間は何もないし(コロナ禍中に確か1回行ったがこんな対応ではなかった)

ロッカーの説明いる?丁寧過ぎん?この時点で係の人員3~4人使ってますが??と若干戸惑っていると、利用者層の違和感に気が付いた。

いつも職場の検診では作業着来た人、職場の制服っぽいの来た人、もちろん私服の人もいるが、淡々と進んでいる感じがしたが、今日はなんだか賑やかで、そこはかとなく年代層も高齢者が多い。いやハッキリ言ってほぼ高齢者。もちろん介護が必要とかでなくシャンシャンとしているのだが、とにかく私が浮くくらい、ご年配の方が多いのだ。

おお、これは明らかに違うぞ。

そうなると、入り口からの丁寧、、、言い方を替えれば、おせっかい?くらいのご案内の様子も納得。あまりくる機会が無かったり、システムが分からなくて右往左往しないような手厚い対応、、、なのかな?

待合スペースに行く前にも、もうひとりおばちゃ、、、係の人がいて(もうなんか係の人というより世話焼きオバちゃんにしか見えないのは私の偏見過ぎるんだろうけど見えてしまうの)体温確認をなにかされた気がするが(なにをされた)イマイチここまででいっぱいいっぱいで記憶が定かではない(脳になにかされたな)

待合室の様子ももちろん全然違う。

いつものカウンターにいつもいる職員らしきお姉さま方々はいるが、なんとなく一歩下がってサポート?なにかあれば出てくる感じに控えている感じで

その手前に、また簡易テーブルが置かれ、おばちゃん軍団、、、、いえ係の人達がにぎやかに切り盛りしていた。

そこでは、自分でチェックできますけど的な「現在治療中の病気はありますか」「はい」「いいえ」的な問診とか、食後何時間か?とかの記入をご丁寧に一つ一つ聞いてチェックする係のオバちゃんにつかまり(つかまらないと次へ行けないから)

次には違う係員おばちゃんに検尿コップ渡されトイレの説明をされ(何回もしてるから分かり切っているけどそういうマニュアルなんだろうな)

検尿後は血圧測定おばちゃんに丁寧に血圧を測ってもらい(これももちろん会社の検診ではセルフで行う)

採血担当はもちろん看護師さんだったけれど(はじめてのおばちゃん離れ)

腹囲の時にはおばちゃんがカムバックし(違うおばちゃんだよ)

なんなら最後の医師の診察(一瞬)の時もおばちゃんの付き添いがあった。

なんだか、異様にお世話された感満載な、検診timeを終え、なぜか別に希望してないのに最後に保健指導?健康指導?的な係の人と少し話して終わる流れになっていて、その時の係の人だけ、なぜか「研修生ではないですよね??」的なお嬢さんだった。あんなにおばちゃん大量投下したのに、最後の最後でおばちゃん切れか?(失礼だし、絶対違うし)

検診に来て呑気にこんな事思うのもなんだが、本当にまったく想像していた感じと、会場は同じなのに全く違って、ちょっとしたパラレルワールド。

これで検査結果(尿検査、血液検査でわかる事だけだけど)が何かとんでもない事になっていたら、本当になに呑気な事言ってたんだって、なるんだろうけど。

見知らぬ世界は意外に近くに、思いがけず潜んでいた。

だけど、次にそこに行った時には、私はもうこの状態を知ってしまっているから「未知の世界」ではない「ただの日常」になってしまっている。

あくまで、これは一回きりの未知の世界。

そんな大げさに言わなくてもな事だけど。

ほんと。


さいごまで読んでいただき感謝の気持ちでいっぱいです(o^―^o)!! 貴重なあなたの時間の一部が、よいものとなりますように✨