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カメムシ被害:大豆の茎が吸われると?

令和6年7月9日AM6時撮影 右は未除草。左は除草済み。

今日も早朝の手除草から1日が始まりました。今日も1日頑張るぞ!

大豆畑の報告ですが、現在、カメムシが発生しています。
100株中、20〜30匹ほどのカメムシが圃場にいる状況です。
これにより、大豆の茎がカメムシに吸われる被害が出ています。

カメムシが増えた原因は早撒きか?


イチモンジカメムシ

カメムシにも種類が色々とありますが、今はイチモンジカメムシという背中に一本線があるカメムシが多いです。写真は幼虫なのですが、成虫になると、より緑が濃い身体になります。

カメムシを発見したら収量が1割減ると思え」と先輩農家さんが仰っていました。
それほど、大豆農家には厄介な虫です。

カメムシが増えた要因としては、今年は大豆の播種時期を5月にしたのも原因かも知れません。開花期が早いとカメムシの被害が大きくなる傾向にあるようです。

カメムシはどんな被害をもたらすのか?

カメムシは大豆の茎や実の部分に張り付いて、栄養エキスを吸い上げてしまいます。吸われた大豆の鞘は成長が止まって大きくならないこともあります。


カメムシがエキスを吸うと茶色く変色する。

また、栄養分の行き場をなくした大豆は青立ちといって、収穫時期になっても枯れない状態になります。
枯渇していないので、水分を多く含んでいて、刈り取り時に茎の汁が商品の粒に付着して、汚れの原因にもなってしまいます。

また、直接大豆の粒を吸うと写真のようになります。
うーん。困った、困った、こまったさんのスパゲッティ(古いか)

カメムシの被害粒 AGURIくまもとより引用

滋賀県と北海道の有機農家さんに聞いてみた。


北海道の大豆

カメムシの対策は基本的に農薬散布などの対策が定石のようです。

カメムシ類に効果のある主な農薬としては、ネオニコチノイド系の「ダントツフロアブル」や「スタークル液剤10」、フェニルピラゾール系の「キラップフロアブル」、有機リン系の「スミチオン乳剤」、ピレスロイド系の「トレボン乳剤」、IGR(キチン合成阻害)系で天敵や訪花昆虫への影響が少なくIPM(総合的害虫防除)に適した「カスケード乳剤」などが挙げられます。

なお、ここで紹介する農薬は2022年6月11日現在、登録のあるものです。実際の使用に当たっては、使用時点での登録があることを確認し、ラベルをよく読んで用量・用法を守ってください。

ミノラスHPより引用

農薬などを使用せずに、防除はできないのか?
北海道の有機大豆農家さんに電話でお尋ねしてみました。
(17時頃にお電話しましたがやはり作業中でした。貴重な時間と手を止めてしまって、申し訳ございません。)

農家さん:十勝地方ではカメムシの発生はそんなにない。
それよりもマメシンクイガが多い。

自分:防除とかはしているのですか?

農家さん:いや、そんなに虫にたいしての意識はそんなに優先していない。
それよりも適期にどれだけ大豆にアプローチできるのか?の方が優先度高い。枝豆で出荷しなければ、シンクイムシもそんなに。(ナーバスになることはない)

自分:ありがとうございます。

そんな感じで大豆の防除のお話をお尋ねしました。
そういえば、別の農家さんも(たしか剣淵あたり)EM農法で大豆を育てているけど、EM菌をスプレーヤーで散布する時に、シンクイムシなどがバタバタと飛び立っているよ。とお話をお聞きしたことがあります。

滋賀県草津の農家さんも大豆を育てている時に、土が健全であることが大事で、そんなに虫を意識していない。と会社に来られた時に、仰っていました。
20204年の収穫期にどうなっているのか?
また報告させていただきます。

虫は虫だけに無視、無視。それでもいいのかも知れない。

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