ジャネーの法則
小学生のころ、私はミニバスケットボールクラブに所属していた。
土曜日の練習時間は9時から13時までの4時間だった。
走るメニューばかりで辛かった時、(早く終わらないかなぁ…)と時計をちらりと見遣っても、まだあと3時間、2時間45分、まだあと2時間30分…これを何度も繰り返していた。
練習が終わって帰る時の達成感も鮮明に覚えている。
今はどうだろう?
起きて、ソファに座り込んだら最後、あっという間に6時間が経過しているなんてことがざらにある。
パソコンを開いて作業をしていても、瞬きをしていただけで軽く2時間は過ぎている。
私は小学生の頃、運動会や誕生日やクリスマスを心待ちにしていた。
つけていた日記にも、「誕生日まであと60日」と2ヶ月前からカウントダウンを開始するくらいの鶴首ぶりだ。
今はどうだろう?
私は昨日、一個歳を重ねたはずなのにまた重ねなきゃならないのか?というお気持ちだ。
おかしい。そんなはずはないのに。
歳を重ねること自体は怖くない。
だが、嬉しくもない。
去年より成長していなければ、その数字は伊達になってしまうから。それが怖い。
数字に見合う中身を伴っていたい。
もう少し時間が欲しいのに。
毎日が過ぎていくスピードが、小学生の頃の10倍くらいになっている。
私を取り巻く時間軸が歪み始めているのかもしれない。
今日は何月何日だ?11月22日?
そんなはずはない。
一昨日年を越したはずなんだ私は。
どうしてあと1ヶ月で2024年が終わるなんてことになるんだ。おかしいだろぉ。
ごちゃごちゃ言いましたけれども。
いつだかに、「ジャネーの法則」というものを知った。
「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」というものだ。
自分が理解しているかどうか確かめるために説明してみる。
1年しか生きてない人にとっての1年は、1/1年だが、100年生きた人にとっての1年は1/100年に感じられる、感じる時間の長さは年齢と反比例するよね、ということだ。
私は賢く無いので、数字的なことはよく分からないので正しく理解できているかも分からないが、面白い法則だな、と感じた。
ジャネさんはよく気が付いたな、と。
すごく単純な計算をすると、1歳が体感している1年、365日の長さは100歳の人からしたらおおよそ4日間にしか感じられない、ということだ。
(合ってるかどうかはわからない。数学が得意な人は計算してみてほしい)
そりゃ、10歳の時にあれほど待ち焦がれたクリスマスも、26歳の私にとってはまたクリスマス来たの!?となるというわけだ。
更に言えば、毎週金曜日に更新すると決めたnoteも、「え!?もう金曜日!?ちょ、まだ書けてないよぉ」ということにもなるのだ。
1週間の巡りが早過ぎる。
1秒1秒を大切にしなければ。
永遠に目が覚めなくなる日もすぐ来てしまいそうだ。