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フェルミ推定と聞くと「無理」って思う私が地頭力を鍛えるには

友人と毎週配信しているキャリア系の音声配信で、地頭について話をしようと思ったことがきっかけで、細谷 功著『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定』を読んだ。

よく採用活動では、新卒採用を中心に、地頭がいい人を採用したいって言われることがある。

ちなみに、地頭の定義を調べようとしたら、日本の古い役職としての地頭(じとう)が先に出てきて、「ち、違う…」ってなった。

地頭力を鍛えるという本は、さすが地頭の良い人が書かれている感じで、すごくわかりやすく図などを使って構造化されている。本書では地頭力をこのように定義している。

地頭力=膨大な情報を選別して付加価値をつける、創造的な考える力のベースになる知的能力

ちょっと難しいけど、膨大な情報を検索できる世の中では、それを目的に応じて選択し、考える能力が必要って感じかな。

いわゆる頭のいい人を、物知り、機転が利く人、地頭がいい人と3つの軸で表して、従来システムの中で会社員活躍できていたのは物知り×機転が利く人であるが、この変化の時代では、機転が利く×地頭力で、状況に応じて知識を取得していけばいいといった落としどころになるほどって思たった。

そして地頭力の要素はこの3つ。

・結論から(仮説をたてる、ゴールをまず設定できる)
・全体から(フレームワークでとらえられる)
・単純に(シンプルに、モデル化して考えられる、事象を一般化できる)

これを鍛えるために、どうするかっていう話も紹介されているが、まず一番の推しはフェルミ推定をやりましょうって書かれており。

いやー、フェルミ推定好きじゃないから鍛えたいんですけど…ってちーんとなりましたが、地球に電信柱は何本?とかだけでなくても、お笑いの劇場で演者に支払われるギャラはいくら?とか自分の好きなジャンルで考えてみるのはありかも。

あとは、プレゼン、自分の読んだ本、自己紹介を30秒で言うとしたら?というトレーニングとかは誰でもやりやすいかな。

あとは、その地頭力の一番ベースになるのは、知的好奇心。それもWhat?ではなくWhy?であると。たとえばわかりやすいのは、クイズ本を読んだときに答えをどんどん読み進めちゃう人はWhat型で、自分で考えてから先に進むという人はWhy型であると。

だから、好奇心旺盛な人でも、気になったときに検索窓にキーワード打ち込むのを、がんじがらめにしてでも我慢して、まず考えなさいっていう薦めがおもしろかった。

地頭力も筋力と同じで、自分が意思をもって鍛えようと思って、日常を通じて意識的に負荷をかけないと、養っていかれないものだなと思った。メソッドを知るだけではできるようにはならないね。

ひとまず、いま飲んでいるコーヒーはなぜ苦いのか?を検索する前に考えてみようかな。

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