どケチ大魔王をこじらせています。
こんにちは。ホリトモカです。
マンガを描くのが好きな書店員やってます。今回は(も)マンガも書店も一切関係ないお話です!
さっそくなんですが、私はめちゃくちゃどケチなことに定評があります。
同居している両親へ納めるお金と保険・年金支払い以外大体貯金。貯めてなにかやりたいことでもあるのかというと、特になにもありません。
ただ貯金通帳の毎月微量に増えていく数字をニタニタしながら眺めるだけ。親に「もっとお金を使いなさい!」と謎な怒られ方をするのですが「私専用のログハウスを建てるため、費用を貯めている」と手ごろな嘘をついてやり過ごしています。
なぜこんなどケチになってしまったのか…。おそらく、子供の頃「自分は子供だからお金を使ってはいけない」と思い込んでいたことと、さらに「自分はまだ未熟だから子供だ」と思っているフシがあることに原因があると思われます。
小学生のころの私には「子供はとにかく元気ハツラツで大人みたいに悩みなんてなにもなく、平穏に過ごす生き物」みたいな、(当時はまったく意識していませんが)謎の固定概念みたいなものがあって、自分がその「子供」と分類されていることに喜びを感じていました。大人みたいに何かと問題抱えてるより、自由気ままな子供のほうがいいじゃん!ラッキー☆みたいな。
アパート暮らしだったんですが、近所に住む親子を勧誘し「子供が子供らしく遊ぶ」ことを目的とする集団を結成していました。名付けて「ちゃいどるず」。“子供”は英語で“チャイルド”なのに“チャイドル”だと思い込み、さらに複数形はなんでも“ズ”をつければいいという思い込みでできた集団名。「チルドレンじゃない?」と親たちからアドバイスをもらっていましたが、頑なに「ちゃいどるず」を貫いていた…。
(↑イメージはこんな感じ。ハチャメチャでおてんばな女の子(私)が周りの大人や子供たちをかき乱しながら成長していくハートフルコメディ…みたいなことを妄想しながら実行していた)
主な活動は公園で遊ぶ、草花で冠を作る、散歩に行く、洗濯のりでスライムを作る等々…。これらを始める前に「“ちゃいどるず”、始まるよ~!」と子供たちに声をかけることでちゃいどるずの活動としていた。自称リーダーの私は、定期的に“ちゃいどるず新聞”を発行し(父親のワープロで文書作成して、印刷し、メンバーの家のドアポストに投函する)いかに子供らしく楽しく自由に遊んだかを大人に報告して周っていた。完全なる自己満足の世界。
そんな子供らしい子供時代(自称)を過ごしていたある日、事件が起こった。
((((500円は大人っ!!)))
なんと、「おこづかい500円」は、私の中の子供らしさメーターに引っかかってしまった!
そして…
それ以降、おこづかいを拒否するように。それくらい、自分みたいな“子供らしい子供”と“大人が持つもの”なお金がまったく結びつかなかったのです。
もともとド頑固な性格のため、自分の中でこういう方針と決まればそう変わらず。かくして、お金を使うことを極端に嫌うどケチ大魔王は爆誕したのです…。
(ほかにも「ジーンズを穿いている人は大人」「水色が好きな人は大人」など、愉快な大人イズムがある)
それからは欲しいものができた際には親に「いかにこれは子供が買ってもいいものか」をいちいちプレゼンして(言うまでもないが、すべて子供が買ってもOKなものばかりである)“親がいいって言ったから”という、もしその行動が子供として過ちだったとしても自分の責任にならない事実を作っていた。生きづらそうな子供である。
あれから十数年。どケチ大魔王の図を見てもらったとおり、いまだにお金を使うことに対してかなりの抵抗がある。万単位の大きな買い物をする前には親にしつこく相談したりする。
できることならこのやっかいな子供状態から脱出したいと思っている。なぜなら、私、もうアラサーだから。
実は、脱出方法はうっすら分かっている。子供でいたいと願っている私はまだまだ強いけれど、大人になったと認めざるを得ない自分も同じように私の中にいるからだ。
……ここで、大人な自分から、子供な自分にひと言あります。
実家出て独り暮らしせえ!親と距離をおけば、自然と大人になった自覚が出てくるもんよ!嫌でも自分の懐からお金が出ていく状況を作るんだよぉ!!
……ここで、子供な自分から、大人な自分にひと言あります。
今日、この瞬間からガチで家購入の資金貯めてることにすれば、今はこのままどケチ大魔王でいれるし、そのうち自立するきっかけになるやん!
それって最高じゃ~ん☆☆
ね?
大人、弱い。おわり。
PS.給付金入ったら11万のアーロンチェアを買う!とか思ってたけど、思ってただけだったわ。
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