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多数決の不思議

最近とある本で、理想的な政治について、「多元的ではあるが、全体的ではない」と記載されていました。

本当それ!と私の求めていた答えが書かれてい気がします。

世の中多くのことが多数決で決められますが、それ以外のところにも沢山大切なことはあるはずなのに、見落とされてしまう。とても悲しい気持ちになります。

先日ニュースで、夫婦別姓の裁判について知りました。

やっぱり多数決でした。

そして結論は夫婦別姓は認められない。

私は結婚経験もなく、この件に関してそれ程関心が高い訳ではありませんが、夫婦となる際に同じ姓となるか、もとの姓を名乗るか、選択権さえ認められない事が単純にとても不思議でした。

政治家にしても、今回の裁判官にしても、そこまで夫婦同姓にこだわる理由はなんなのでしょう。

この事実は多数決で、「正しいこと」と「正しくない」事を決めてしまいます。

多様な文化や価値観、生き方が認められる時代なのに、まだまだ多数決で「正しいこと」が決められてしまうなんて。

自分がやらない=間違っている事

では、いつまでたっても、少数派、マイノリティが生きやすい社会にはならないですよね。

自分は違うけど、そんな考えも認めて良いよね。あっても良いよね。

と、もっと寛容な考え方は出来ないものでしょうか。

自分の姓を2人とも変えたくない場合、結婚という形はとれない。

同じ性別の場合、どちらかが、性転換しなければ婚姻関係は結べない。

なんだか、個人に強いられる負担、すごいですね。

こういう決まりだからと、素直に聞くことが出来るのは日本人の長所なのでしょうが、色んなことに疑問を持たなくなったら、世の中のおかしな事実は全て「正しいこと」になっていくのでしょう。

私はそれが嫌なんだと思います。

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