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「学校にいけない」という記事を読んで

今朝、新聞を読んでいるとコロナ禍で勉強のことや体調のことで相談することが出来ず、不登校になってしまい、高校を途中退学された方の記事を読みました。息子の場合は、コロナ禍で退学したわけではありませんが、留年するまであと何日と数えられてしまっていたこと、精神的に追い詰められてしまう気持ちが手に取るようにわかり、退学したときのことを思い出してしまいました。

息子は、退学する前に通信高校を1校だけ見学し、そこの面接を受けて転学先を確保した後に、全日制の高校を退学しました。他の友達と卒業年次がずれてしまうことだけは、絶対にしたくないと意思表示をしていたので、すぐに転学という道を選択したのです。高校は、全日制、通信制にかかわらず、原則3年間在籍する必要があります。間が空いてしまうと、在籍日数不足で、卒業する年が半年または1年以上ずれてしまいます。必要な単位数が取得できなかった場合も、卒業に3年間以上かかってしまうこともあります。そのため、息子すぐに通信制高校への転学という道を選択しました。

自分が高校生のときは、通信制はあまりよいイメージを持っていませんでしたが、現在は全く違います。通信制の学校を選択することに躊躇されている保護者の方がいらっしゃったら、一度資料を取り寄せてみて、一つの選択肢として転学という方法があるということを、知っていただきたいです。

通信制の学校では、いろいろな事情を抱えて入ってきている人が多いので、たとえ卒業年次がずれたとしても、悪い形で目立ったりすることはありません。自分のペースで学びを進められる(単位制であることが多く、必須科目以外は選択することができます)し、通信制といっても何日かスクーリングといって直接学校に通う日があるのですが、その通う日数を選んだりすることができるところもあります。息子が通っている学校は、文化祭や体育祭、博物館見学や映画観賞会なども設定されていて、系列の専門学校が近所にあるため、スイーツという科目も受講したり、全日制にはない、将来につながるかもしれない科目を学ぶこともできました。また、今回息子が大学を受験したことによって、全日制も通信制も、現在は全く区別されなかったこと、むしろ通信制で頑張って単位を取ったことによって、全日制では取れなかっただろう「良い成績」を修めることができ、受験時の面接でもプラス効果となったことで、通信制でよかったとさえ、思えてしまいました。ちなみに、全日制で通った日数は触れられることもなく、なかったことのようになっていました。

人生、まだ長いですし、道は一つではないのです。もちろん、通信制高校が正しい選択であるとは限りませんし、誰もその道が正解かどうかなんて、わかりません。○○がなかったら、こんなことにはならなかったのにと、その時その時、悩み、落ち込むこともあります。しかし、生きることを決して諦めないでほしいし、サポートする側も見守る以外にもやれることは他にもきっとあります。決して一人で悲観的にならないで生きてほしいと思います。


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