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大学でのサポート

久しぶりの投稿です。高校1年生の時に自閉症スペクトラムの疑いであると診断された息子。昨年の4月に無事大学生になり、1年が経ちました。
大学入学前、オープンキャンパス(大学見学会)にて、どのようなサポートが受けられるか事前に個別相談に行ったりしましたが、実際に入ってみるとこちらが考えていた以上に手厚くサポートしていただき、なんとか授業にもついていくことができました(完璧主義の本人にとっては、まだ不満があるようですが)。温かく見守っていただいている先生方、保健師さん、事務の方々に日々感謝です。

今回は、実際にやっていただいているサポートの内容をご紹介します。

~各履修科目の先生宛に、配慮のお願いを出す~
新学期が始まってすぐに、保健師さんや事務担当の方と相談し、履修している科目の先生方に、息子の特性と対処方法、そしてどのようなことで本人が困ってしまうのかについて、連携させていただきました。1年生の時には、コロナでリモート授業も多く、必要がある科目だけ個別にご相談させていただいていましたが、今年に入り通常の授業体制になったこと、授業内で何に困っているかが具体的に分かったため、まとめて配慮のお願いを保健師さん・事務の方経由で出させていただきました。
ご担当の先生によって、反応や対応は異なりますが、必要に応じてサポートしていただいています。
以下は、実際にお願いした内容の一部です。

~1.具体的な指示のお願い~
ある科目で、「ノートの取り方を教えます」と説明され、授業がそのまま進んでしまいました。しかし、息子にとっては、ノートの取り方だけでは、ノートに何を書けばよいかが理解できません。ノートは白紙のままで帰宅しました。
後日、事務担当の方を経由して、何を書けばよいのかまで、具体的に指示をだしていただくようにお願いしました。

~2.記憶に残らないことがあることへの配慮のお願い~
解離性障害の症状が出ている場合、授業で答えるように言われても答えられなかったり、指示が理解できていない(記憶にない)状態になることがあります。科目にもよりますが、答えられない場合は、そのままそっとしておいていただいたり、授業の終わりに指示が伝わっていたか個別に声をかけていただいたりしています。

~3.大教室での座席確保~
ある科目の先生は、具合が悪くなったとき、すぐに外に出られるように、ドア近くの席を指定席として確保してくれました。他の学生にも周知していただき、少し安心して授業に出られているようです。

~4.試験中の解答用紙について拡大版の準備のお願い~
息子は、細かい文字を書くことが苦手です。試験の際には、大きな文字で書けるよう、別の用紙を準備いただき、そちらに解答することを許してもらっています。

入学前に相談にうかがったときは、具体的なイメージがつかず、相談することも初めてだったため、不安のほうが大きかったように記憶しています。しかし実際に入学してみると、最初から対応できないと言われたことは全くなく、いつも一緒になってできる範囲で対応方法を考えてくださり、助けられています。
尚、今回紹介した内容は、息子の通う大学の話です。大学の規模やカラーによって、対応できる内容はそれぞれ異なると思いますので、ご注意を。

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