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鬼滅の刃を読んでみた

ようやく鬼滅の刃を1~20巻まで読破しました。

漫画大好き経営者を自負し、オフィスの休憩スペースにキングダム・ワンピース・スラムダンク等王道の人気漫画はほぼすべて全巻完備している自分としては、これだけ社会現象にまでなっている鬼滅の刃をまだ読んでいないのは正直恥ずかしさすらあったのですが、ようやく読了しました。

結論、ワンピースやキングダムと同列に語るのはちょっと厳しいですが、まぁ面白かった。というのが正直な感想です。

主人公の憎めないキャラクター、登場人物それぞれのストーリー、敵である鬼にも人間時代のエピソードや家族・兄弟とのきずなが描かれ感情移入しやすい事がヒットの要因なのかなぁと感じましたが、最近一気に佳境を迎えて盛り上がっているワンピースほどのワクワクドキドキ感は正直感じませんでした。

何かの記事で読んだのですが、集英社の鬼滅の刃の初代編集者が、「この漫画はアニメ化してから人気が出る」と予言しており、まさにその通りの展開になったというエピソードが個人的にはとても面白かったです。

キングダムも「アメトーク」で紹介されてから一気に人気に火が付いたように、今の時代のヒット作というのは漫画そのものの魅力はもちろんですが、プラスアルファのスイッチが入る事で一気に情報が拡散し、とんでもないヒットにつながるのだなぁと改めて感じました。

漫画のヒットだけでなく、検事の定年延長の法案がTwitterで炎上して法案成立を政府が見送ったことや、ナイナイ岡村のラジオでのちょっとした不適切発言がSNSで炎上して一気に社会的ニュースになったり、コロナで自粛警察が幅を利かせたり、極めつけにはテラスハウス出演者への誹謗中傷による悲しい出来事などなど、もともと強くなっていた「個」の情報発信力が、新型コロナ自粛を経て更に圧倒的に強くなってきた事をここ最近強く感じるようになりました。

大手資本が費用をかけて広く発信する情報と、一億総発信者時代の個人による情報発信のプレゼンスは気が付けば完全に逆転してしまったなぁ。なんて全然関係のない事をなぜかしみじみと感じた鬼滅の刃でした。

おしまい。

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