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新種発見の日々―昆虫の多様性をさまよう

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新種発見の裏話をつらつら書く予定です。
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記事一覧

コガシラミズムシ

研究を始めた2014年頃も、日本のコガシラミズムシは既によく研究され解明度が高いグループだと…

吉富博之
11か月前
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マルカッコウ

佐藤先生の宿題佐藤先生は生前、自分が調べたいと思っている標本を1つの標本箱に入れていた。…

吉富博之
2年前
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九州から見つかったヒョウタンヒメドロムシ

2018年末、九州の友人の井上さんから変わったヒメドロムシを採集したとのメールが入った。添付…

吉富博之
2年前
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はじめに

私は甲虫類の分類学的研究を20年近く行ってきた。一番の専門は、マルハナノミという水生甲虫類…

吉富博之
4年前
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セスジダルマガムシ

なかなか採れない虫 セスジダルマガムシは、日本では河川に比較的普通に生息する3ミリ程度の大…

吉富博之
4年前
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セスジダルマガムシ

吉富博之
4年前
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ハバビロドロムシ

原始的なヒメドロムシ ヒメドロムシは渓流のようなきれいな流水環境に生息する小さな甲虫である。脚が長く流水中で泳がずに歩きまわっていて、河床の石や流木にしがみついていたり、砂の上を歩いているところを見つけることがある。 ハバビロドロムシ属はそのヒメドロムシ科の中にあって、脚も短めで体は流線形をしていなく、水中生活に適応しきれていない、いわゆる原始的な雰囲気を持ったグループである。昔からヒメドロムシ科の中で最も原始的だと言われており注目されてきたが、日本から2種、東南アジアから数

ヒゲナガヒラタドロムシ

はじめて自分の名前が学名に付いたのがヒゲナガヒラタドロムシNipponeubria yoshitomii Lee et…

吉富博之
4年前
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クワガタムシ

インドシナ初記録となったサトウマダラクワガタ 2002年5月、大林先生や佐藤先生らと共にラオス…

吉富博之
4年前
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ニセマルハナノミ

発見その虫の存在にたぶん日本で初めて気付いたのは私だろう。1994年頃、研究材料の採集と自分…

吉富博之
4年前
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ヨツボシテントウダマシ

普通種 ヨツボシテントウダマシは、畑の脇などの枯草の下に生息するテントウダマシ科の中でも…

吉富博之
4年前
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