私の義母は、料理教室の先生である

・私の夫について

先日私は、数年前に結婚した。とさっと結婚について触れた。出会って3年くらいで入籍。私が生涯のパートナーに選んだ男性は、笑うと全く目が無くなるし、細身でああ、きっとスポーツを長年やってきたんだろうなあという身体つきをしている青年だった。

そんな彼は、付き合っている時からよく一人暮らしをしていたアパートにやってきて、一緒にご飯を食べたり、作ったりした。

その時から私は気付いていた。

あれ…?この人私より料理するよね?

お稲荷寿司を作ってくれたり、ミートスパゲティを作ってくれたり、ちょっと手の掛かる物をひょいひょいと作って行く様は完全に、料理を普段からしている人の手つきだった。


・疑問をぶつけてみた

Q:ねえ、何でそんなに手が掛かる料理作れるの?

ちなみに私はミートソースは湯せんで温める系のソース育ちだし、お稲荷さんは父方のばあちゃんがたーくさん作ったのをお裾分けしてもらっていた。

ここではっきり言ってしまうんだけど

母 は 壊 滅 的 に 料 理 が で き な い・ ・ ・

(また記事にしたいと思います。)


A:母、料理教室の先生だから。一緒に作ったりするんだよね。

どっひゃーーーー!

その時は’結婚’という二文字を強く意識していなかったせいもあるので、そうなんだねえ〜と納得した。


・結婚する事になったのでお家にお邪魔した

その後、ご縁があり無事結婚する事になった。家族の話や普段の装いから見る彼はとても丁寧で、きっと大切に育ててもらったんだろうなとそれまでの付き合いで感じていた。

そんな彼のお家にお邪魔して、夕飯を食べさせてもらう事に。

どんな物が出て来るかとヒヤヒヤしたが(ナイフとフォークとかでお食事することになったらどうしようとか)意外と出てきた物は鶏モモ肉を焼いたシンプルなメインにサラダとお味噌汁ご飯というシンプルな内容だった。

いや、もちろんめちゃめちゃに美味しかったんだけど

ほっっっっ。

な気持ちが一番強かった。


・冷やし中華を作るよ

自宅から義実家までは、電車で約1時間の距離なので大きな予定が無い連休は顔を見せに帰った。子供が産まれてからは月に1回は泊まりがけでお邪魔する。

数年前の梅雨明けの頃、今日のお昼は冷やし中華にしようというひと声でランチは冷やし中華に決まった。

もちろん、私が生まれ育った家庭では、水色のパッケージの冷やし中華セットを買ってきて、野菜とハムと焼いた卵を切って、中に入っている麺を茹でて、切った具材を乗せて、袋に入っているタレをサーっとかけるだけのものが私の中の冷やし中華だった。

ところがどっこい

義母:さあ、強力粉で麺を作りましょう

私:は?

(いやいやいやいや、想像の斜め上来たわ。多分我が家みたいな水色のパッケージは使わんことは、想定の範囲やけどさあ。麺から作るパターン?)

義母:粉計って〜

私:はーい^^

慣れない手つきで粉を測り、ミキサー?みたいなのに粉類を全入れし、混ぜ合わせるとあっという間に塊が完成した。

その後、彼女は息子にこう呼びかける

義母:ねえねえ。戸棚のパスタマシーン出して。

私:パスタマシーン?(昔、クレヨンしんちゃんで見た、みさえが通販番組で買ったパスタマシーンでスパゲティを作ろうとして大失敗したパスタマシーン?)

銀色のパスタマシーンが降臨。息子テキパキと組み立てをする。そして義母の手によって丁寧に四角に形成された麺のの原本(語彙力)がギザギザしたパスタマシーンによって細くて綺麗な中華麺になった。

生まれて初めて作った中華麺はとっても美味しかったし

もう、冷やし中華のタレが自作だったくだりも割愛する。

この話を友人にしまくって、よく笑いを取るいいネタになった。


義母、いつも美味しい料理をありがとう。