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モロッコの煮込み「タジン」をお手軽に

タジン鍋がなくてもタジンは作れます。

が、私のような面倒くさがり、だけど食べ物にはうるさいタイプは、ぜひとも圧力鍋を導入していただきたい。超絶におすすめです。

私はつい最近、圧力鍋を買ったのですが、調理時間が1/5ぐらいに時短でき、扱いもかんたんで失敗しないし、そのくせ美味しい。良いことしかないです。まじでStrongly Recommendedです。

基本的には食材をぶつ切りにして圧力鍋にぶち込み、加熱するだけ。料理が苦手な人や、私のように面倒くさがりの人ほど、持っているべきお助け機器、それが圧力鍋。


ということで、私が普段作っている簡単タジンのレシピをご紹介します。

面倒くさがりのための、簡単タジンのレシピ

【材料】大人4人分

・お好きな野菜(下記はタイトル写真の材料)
 にんじん:2本
 玉ねぎ:1玉
 セロリ:5本ぐらい
 トマト:1〜2個
 野菜は本当になんでもよいですが、根菜は1つぐらい入れるのがおすすめ。きのこ類や豆類を入れても美味しいです。

・お好きな肉(写真はラムシャンク)
 どんな肉でもよいですが、骨付きで大きいものがおすすめ。骨付きの鶏ももとか、ラムチョップとか。

・お好きなドライフルーツ
 大きめのものを10個ぐらい。
 干しプルーンや干しイチジクなど何でもOKですが、アプリコットを入れると本場っぽい味になります。

・スパイスなど
 塩:適量
 こしょう:適量
 シナモン:スティックなら1〜2本、パウダーなら小さじ1
 しょうが:2かけ
 スターアニス:2個
 ローレル:2枚

・あったらなお良しなもの
 赤ワイン:2カップぐらい
 パセリ:適量
 クスクス:2カップ

量は基本的に適当ですが、ドライフルーツはしっかり多めに入れるのがポイント。このドライフルーツ類と、スターアニス、ローレル、シナモン、そして肉の骨から出るエキスが、本場っぽいタジンになる要素です。


1、材料を切る

野菜は大きめにざく切り。
例えばにんじんなら3等分ぐらいに切る。セロリも同じぐらい。細かくしすぎると圧力鍋でグズグズになってしまうので、大きすぎるぐらいで大丈夫です。

トマトもかなり大きめのざく切り。
玉ねぎは、もし余裕があったら粗みじんに。余裕なければ1cmぐらいの薄切りか、最悪1/6ぐらいのくし切りでもOK。

しょうがはすりおろしかみじん切り。面倒くさければスライスでもOK。私は乾燥したチップ状のものを大さじ1ぐらい入れています。

ドライフルーツは、まるごと使ってもOKですが、半分に切っておくと味馴染みがよいです。

ドライフルーツ

ドライフルーツは気持ち多めに入れるとよいです。


2、肉に塩こしょうする

気持ち、塩コショウします。私は面倒くさい時はこの工程を飛ばしますが、それでもOKです。


3、(余裕がある時は)肉をフライパンで焼く

(※面倒くさい場合はこの工程は飛ばしてOKですので5に行ってください)

フライパンに油をしき、強火で肉の表面を焼きます。わりとしっかり焦げ目がつくぐらいまでいきます。

フライパンじゃなく圧力鍋でやってもOKですが、やりづらいかも。

肉の表面を焼く

表面が焼けていればOK。中まで火が通らなくて大丈夫です。


4、(3をやった場合は)玉ねぎとトマトを炒める

肉が両面しっかり焼けたら、肉をどかして同じフライパンで玉ねぎとトマトを炒めます。

まず玉ねぎがしんなりするまで強火で炒め、トマトを投入。
トマトがドロっとしてきたら、赤ワイン2カップを投入します。赤ワインは安いやつでOK。うちでは1本3ドルのやつを惜しげもなく使ってます。

赤ワインがなければ、水&みりん少々でもいいし、料理酒でも飲み残しのビールでもよいです。何らかの液体を同量入れてください。

この赤ワインで、フライパンの焦げを削ぎ落とす感じで火を入れます。

ワインで炒める


面倒くさい場合は、3と4は飛ばしてすべての材料を圧力鍋に入れてください。


5、圧力鍋で加熱する

切った野菜とスパイス、肉、赤ワインなど、すべての材料を圧力鍋にぶち込みます。鍋の中身をざっくりかき混ぜ、スパイスが混ざらない等あれば水1〜2カップぐらい足してください。野菜たっぷりめで作るなら、水を足す必要はありません。野菜から水分が出てくるので。

蓋をして強火加熱、ピンが上がったら中火or弱火に。加圧状態で15分したら火を止めます。

肉が小さい場合(チキンドラムスティックなど)は、火が入りすぎるとグズグズになってしまうので、鍋に水をかけて冷ましてください。


6、クスクスを作る

クスクスがある場合は、圧力鍋で加熱している間にクスクスを用意します。

大人4人なら2カップぐらいが適量かと思います。小鍋にお湯3カップを沸騰させ、そこにクスクスを投入し、オリーブオイル適量をたらし、蓋をして放置(火は止めてくださいね)。5分たったら蓋を取り、スプーンなどでかき混ぜて、さらに蓋をして圧力鍋が終わるまで放置。

クスクス(パールタイプ)

今回はこんなやつを使ってみました。粒が大きいタイプ。

クスクスできあがり

クスクスは基本、放置しておけば勝手に出来上がるので、超簡単です。


7、盛り付ける

タジンとクスクスを器に盛り付けて、できあがり。
タジンは汁気があるので、深さのあるお皿がよいと思います。

タジン料理


以上!

ここまで、材料を切る時間を入れても20〜25分ぐらいで出来ます。
基本、切って放置するだけなので、かなり楽。お肉も野菜もホロホロやわらかく、スパイスの香味とドライフルーツの甘みが染みて絶品です。

クスクスがない場合は、ご飯でも、パンでも、わりと何にでもよく合います。

あと他に、にんにくや他のスパイス(クミンやコリアンダーなど)を入れても美味しいかも? 私は以前ご紹介した炒めるカレーとなんとなく似てしまうという理由で入れませんが。



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