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「世界経済を動かす法則」:世界経済論②


▼世界経済を動かす法則

▽世界経済を動かす法則とは
革新技術が欲求進化の方向に集約され、劇的なコスト低減をもたらします。劇的なコスト低減により、これまで難しかったビジネスモデルの収益化が実現したり、存在しなかったビジネスモデルが生まれたりして、付加価値位置が変化し、産業構造が進化します。
マーケティングは、90年代の産業構造の進化である情報革命で大きく変化しました。インターネットの普及で、一般消費者が「情報の王様」になったため、産業の主役がモノからヒトへ変わったのです。それに伴いマーケティングを通じて伝達すべき価値も、伝達チャネルも変わりました。

▽アンバンドリングとは
経済産業省がグローバリゼーションを説明する際に使っている概念です。
技術革新で劇的に軽減されたコストにより、新たにグローバル化される価値が生まれるとするものです。
出典:「グローバリゼーションの過去・現在・未来」通商白書2020経済産業省

▽マズローの欲求5段階とは
人の基本的欲求は5階層に分かれ、「人は最も重要なニーズから先に満たそうとする」として、欲求の進化を唱える心理学者マズローの理論です。
出典:「進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0」令和元年版情報通信白書総務省

▽ベティ・クラークの法則とは
第1次産業から第3次産業までの産業構造の進化を基礎づける法則です。生活が豊かになるにつれ、増えた所得は、食料からモノへ、モノからサービスへ移っていくとするものです。
出典:「工業化が進む中国・脱工業化を目指すべき日本」独立行政法人経済産業研究所

▽Marketing1.0~5.0とは
マーケティングの権威、フィリップ・コトラーが提唱するMarketingの変遷です。「市場で売買する」ことを意味するマーケティングのビジネス的定義を、コトラーは、市場で売買するために「価値の伝達と提供」すること捉え、伝達すべき価値と伝達・提供方法の変遷を5つに分けています。
出典:「コトラーのマーケティング5.0」フィリップ・コトラー朝日新聞出版 (2022/4/20)


▼これから来る世界(第3アンバンドリング:Society5.0)

出典:「Society5.0」内閣府
出典:「Society5.0」内閣府

▽Society5.0とは
内閣府が提唱する情報革命(1995年~)後の社会像です。
サイバー空間とフィジカル空間の境の無い社会で、ベストセラー『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』によれば、IOTが生活のあらゆる事象をデータ化し、そのデータを基にAIが完全カスタイマイズされたコンテンツを自動生成。ロボティクスを通じてリアルとサイバーの境が無くなった体験空間(OMO)に提供されるようになるとのこと。同じような未来を、内閣府は「Society5.0」で、経済産業省は「第3アンバンドリング」で予想しています。

これから来る世界は、人類史上初めて「成長動機」を満たさなければならない時代です。そのため、成長動機を満たす自己実現サービスが次の付加価値ポジションとなり、こうしたサービスが、完全カスタマイズされた形でAIによって自動生成・自動提供される時代がやってきます(Society5.0)。


▼「世界経済論」の今後の予定

・今後は、日本以上に豊かな(1人当たりGDP基準)国を中心に、その「国の成り立ちや実情、日本が見習うべき点」等を、公的データを中心に私見を可及的に省いて、取りあげていきたいと思います。
・こんな国を取りあげてほしいとのリクエストがあれば、優先的に答えていきたいと思いますので、皆様のご意見をお待ちしています。


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