青くて痛くて脆い


住野よるさんの作品だったから
なんとなく買ったまま放置されていて

知らぬ間に映画化もされていたこの作品。

やっと読みました。


「モアイ」というサークルを舞台に
すれ違い傷つけ合い、目的を達した時に
ようやく大切だったことに気づいて
大切な人が苦しんでいる姿にまた傷つく


すごく人間関係って脆いよな
って日常的にもよく感じているのだけど、

だけど、脆いものを自ら壊しにいくって事も
かなりの勇気と行動力が必要だと思う。

壊しに行った主人公はある意味まっすぐだし
誤魔化して自分の感情を殺して嘘をつく事も
できるはずなのに行動に移せる勇気はすごい。


あとは、男女の大切な人を思う気持ちの
方法?感情の動き?というか対応?

語彙力が無さすぎるのだけれど、
それが、こんなにも違うのかーっと
改めて感じた。

主人公の男の子目線で読むと
裏切られてモアイから追い出されて
恨んだり復讐してやろう、苦しめてやろう
そういう気持ちで話が進んでいくんだけど

終盤の女の子とのやり取りで、
気持ちのすれ違いが悲しいほどリアルで


お互いを真っ直ぐ大切に思ってたからこその
許せない事、引き止められなかった事、

そのすれ違いがすごーく苦しかった。


読み終わって感じは少しモヤモヤが残るけど
ああ、こんな青春も悪くはないだろう


だし、こうやって人は変わっていくんだな
人の気持ちが自分とは違うという
当たり前のことを改めて感じて

良くも悪くも変わっていくんだろうな
と思いました。


そもそも、人情がないと
生まれないいざこざが描かれていて
少し羨ましくも感じたのが本音。

楓の心がモノクロから色づいていく様子が見ていてとても嬉しかった。


自分の中の作品が変わっちゃうのが嫌だから
映画は見ないでおこうと思いました!


もっと個人的な感想だと、
この作者の文書がたまーに読みにくくて
読み切るのにすこし労力は使いました。

また読む:★★☆☆☆

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