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妊娠中、リモートワークできない仕事をしていました。

今週から産休に入った。

コロナ禍ではあったが、
職種上も、セキュリティ上も、リモートワークが避けられない仕事だったから、職場の周りの方々には本当に迷惑をかけてしまったと思う。

妊娠期間中は、
本当に色々な人にサポートしてもらい、気を遣ってもらう日々で、申し訳なくもあったけれど本当にありがたかった。

つわりの間は週に一度は休んでしまっていて、仕事に行ってもトイレも行きまくっていた。
本当に悔しくて、どうにもならない自分の体に涙をぽろぽろ流して泣いた。

できるだけのことはするんだ!!と思っていた。
(とはいえ今思い出すと、つわりはしんどかったなあやっぱり。)

大きいお腹で、
現場を歩きまわり、
プラットフォームに上がったり、
治工具のチェックしたり、
作業に立ち会ったり。

現場で製品を見ながら、
社外の人と対面でミーティングしたり。

いろいろ事情もあってエレベーター使えなかったり。

お腹の大きい人が工場の中を縦横無尽に歩き回っていて、現場の方や近くにいた方は気が気じゃない時があったと思う。

安定期に入ってからはよく動いていたおかげか、体重が増え過ぎることもなく、ここまで来た。
(なんと検診で体重が減っていたことさえあった!100gだけど!)

ここで言っても仕方が無いかもしれないけれど、職場の方には、本当にありがとうございました、と何度だって伝えたい。

加えて、自分自身が頑張ってよかったな、と思っているので、この気持ちを残しておきたい。

とはいえ本当のところ、
コロナ禍で妊娠中に電車やバスを乗り継ぎ1時間半近くかけて通勤するのは、心配もあった。

妊娠中期までは、
厚生労働省のHPのリーフレットの言葉をすっかり信じていたし、
電車内でもしばしば妊婦さんを見かけていたこともあって、
「自分も頑張ろう!」と思っていた。
(とはいえつわりの時は通勤中気分が悪くて電車途中で降りたり、駅で戻したりはしてました(食事中でしたらスミマセン…))

(↑でもね、妊娠後期については重症化リスクが上がるという情報が出ちゃっているので、「変わりません」という書き方は安心させるためとは言え良くないと思う。妊娠後期はリモートワークにしなさいとか、配慮が必要とか書くべきだったのではと思うなあ。)

実際に妊娠後期になってからは、突然不安が膨れ上がってしまった。

・明らかにお腹が大きくなり、息が苦しい
・胎動も激しく
・お腹もたまに張る
・妊娠後期だと重症化リスクが上がるのでワクチン打ちたいが、年齢的に後回しで予約すらできない
(厚生労働省…全力を尽くすって書いていたのに…信じてたのにそんな仕打ち…いやあ大変なのわかるけど…最初の段階で妊婦も打ったほうが良いって言い切れなかったんだよねきっと…まあ台湾とかアメリカとかは優先接種だけど…いやあでもこりゃあ少子化するなあ日本)

「この状態でコロナにかかったら死ぬ!!」
「死にたくない!!」
という気持ちが収まらなくなってしまい、自分自身のパフォーマンスが下がってしまった。

通勤中もオドオド・ビクビクしてしまい、
席が空いていても隣に人がいたら座れなかったり。
(電車内ではマタニティーマークとお腹を必死で隠していました…)

自分がそんなふうに不安でいっぱいになったことがなかったので驚きつつ、
「こりゃいかん!!!」ということで、
一旦落ち着いて、色々覚悟を決めることにしました。

(不安が強すぎて生活に支障が出るレベルになるとしんどいので、不安でいっぱいな自分に気づいた段階で、自分が何に対して不安なのかを論理的に考えて、不安な自分を受け入れる覚悟を決めると落ち着きます。)

まず、
人口10万人あたりの累計感染者数は約1600人(2021年8月1日現在)。
割合で言えば1.6%の人が今までにかかっている計算になる。

100人いたら1.6人が今までコロナにかかっているということだ。

100人いたら0.5人が重症化する(50歳以下)。

100人いたら0.06人が死亡する(50歳以下)。


ちなみに一生のうち交通事故で死亡する確率は0.5%。


ふむふむ。
結構罹患率高くてショックだな。
死亡率は結構低いんだな。

「かからないように、自分にできることをする。
それでもかかったら、仕方がない。」
と決めることにした。

夫は、私が心配そうにしていると、
「死んだらもう仕方がない」と言う。
そりゃそうだ。
どうしようもない。

リスクを下げるためにできるだけのことをするしかない。

実際に自分が死んで、赤ちゃんだけ生き残れたとして、
そりゃ苦労かけるな、と思う。
死ぬわけにいかんなあ。

よく考えたら、
妊活開始したときにもそう思った。

私はとにかく子供を育てたかった。何なら二人欲しい。(子どもは産まない、子どもは沢山欲しいと、色々な方がいるけれど、どれも素敵な選択肢だと思う。今はそれぞれのお話がSNSで垣間見れるので、本当にいい時代だ。)

コロナ禍だけれど、年齢的にも遅らせることはやっぱり難しい。
コロナウイルスも変異株がどんどん出現するだろう。
きっといつまでもいたちごっこが続く。だから落ち着くまで待つという選択肢はなかった。

0リスクのチャレンジなんて、今までの人生で一度だってなかったはずだ。

お産で命を落とすかもしれないけれど、
赤ちゃんは障害を持って産まれてくるかも知れないけれど、
それでも産みたいと思ったのだ。

自分のその決断を肯定しようと思う。
そのために、授かった奇跡を全力で大切にしようと思う。

職場の方に加えて、
公共交通機関で働く方々や、
乗り合わせたすべての方に感謝したい。

コロナにかからずにここまで来られたのは、
すれ違った方々の感染防止対策のおかげだと思う。

あとちょっと、できるだけのことをして、気をつけて過ごしたい。

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