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【音楽連載】ばあちゃんの歌|本日もくらげ日和!vol.6|音楽と文:RaGmy -具志堅舞-@石垣島


ーきっかけー

前回の記事で紹介した楽曲
「台風13号 / ストライクカンパニー」

兄と東京で一緒に住んでいた時に
兄が作った台風の歌。

その楽曲が作られていく様子を
1Kの部屋の中で聞いていたのだが、
石垣島から東京に移り住んでからの
台風予報の感じ方をこんなにも繊細に捉え、
歌にできるものなのかととても感動した。

私がギターを始めたきっかけ、
歌を書くようになったきっかけ、
たくさんのきっかけが兄である。

すぐ上の兄だが、
10歳離れているので、
小さい頃から兄弟喧嘩なんてしたことがなかった。

ー兄の歌ー

兄が生み出す曲全てが大好きなのだが、
その中でも特に心打たれたのが

「ばあちゃんのうた」

父方母方両方の祖母のことを歌っている。

祖母二人とも
百歳越えるまで元気に長生きしてくれた。

兄は祖父からも祖母からも
たくさん話を聞いていたようで、
その話を歌にして残してくれている。

兄とのコラボ

衝撃を受けたのが
祖父母の結婚式の話だ。
戦時中、新郎となる祖父が
軍隊の一員となって出征してしまい
新郎不在の結婚式となったそう。

おめでたいはずの式の中で
祖母はどんな気持ちだったのだろうか
そう考えるだけで胸がグッとなる。
そして祖父が無事に帰ってきてくれたおかげで
今こうして私がいる。
そう思うととても不思議な気持ちになる。

ー方言についてー

ここ最近
沖縄の音楽に触れる機会が多くなり、
興味を持つようになった私は
一つとても悔しいことがある。

祖父母や父に
もっと沖縄の方言を習っておくべきだったと。
あんなに達者に方言を話せた人が近くにいたのに
なんでもっと学んでおかなかったのかと
後悔をしている。

本やインターネットで調べるものの、
発音がわからなかったり
本来の意味と違っていたりと
悔しい気持ちになることがある。

方言だけでなく
「もっとたくさん話を聞いていればよかった」
「もっとたくさん一緒に過ごしていればよかった」
失って気がついた大切なものがたくさんある。

ー大切なものー

今身近に大切な人がいる幸せを忘れず、
毎日を大切に生きようと
私の大切な人はそう教えてくれた。

こうして今言葉を綴っている十三夜の夜は、
改めて兄が書いた
「ばあちゃんのうた」を聞いて
目が熱くなる夜となった。

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この記事を書いた人

Ragmy -具志堅舞-
石垣島出身。くらげを愛する唄うたい。幼少期よりのど自慢大会や芸能スクールオーディションなどに積極的に参加し、歌やダンス、ギター、楽曲制作を始める。高校卒業後、東京にて音楽活動を行い、その後沖縄本島へ。2020年に石垣島へ帰郷。キッズダンススクール「cafumusica entertainment 」インストラクター。
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